しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2024/09/08 作業をするダンゴムシたち

8/31(土)

体調が悪くて何も食べられない。固形物だとオエっとなるので液体を食べて暮らしている状態。翌日には良くなったので心配してくださらなくても大丈夫。
こんなときの液体食料は牛乳とクエン酸がよかった。クエン酸回路に直接入力できる便利な食事。

クエン酸は粉の製品を水に溶かして液にした。500mlほどを2時間かけて飲んだらその後12時間くらいおしっこが蛍光色になっておもしろい。アリナミンを飲むとすぐに色がつくが、クエン酸は長く続く。不思議だ。

9/1(日)

LUUPで京都市の北部を徘徊する。紫明通というマイナーな通りを知った。

暗くてでっかい木がある。一目で気に入った。京都らしからぬ斜めな通りなのもよい。

道路の真ん中に巨大なイチョウの木がある

🦆🦆🦆

あとはふつうに鴨チル。

ちょうどいいサイズの川

鴨川は台風後なのにいつもどおりジョバジョバ流れ続けていた。鴨さんも鷺さんもいつものように餌を狙う。河原はトンボだらけ。ベンチに座ると蟻が私の手を噛んできた。ここは自然が多い。

🦆🦆🦆

LUUPの6km/hモードは停車時にしか切り替えられない仕様らしい。これを知らずに走行中にボタンを押して「壊れてるのかなあ?」とやっていたらお巡りさんと遭遇してしまった。ご注意ください。

support.luup.sc

9/2(月)

「深刻な悩みを相談するときは、チャットや通話じゃなくて対面でご飯を食べながら、親密な人とやること」という人生のコツを思いついた。深刻な悩みを抱えている人はフクザツな事情を抱えてストレス状態であるから、チャットや電話だと大事な情報が落ちることが多い。必ず対面でやること。

🥚🥚🥚

昨日から匿名ラジオを聴き始めた。アルファと恐山がくだらない話をし続ける楽しいラジオ。ユーモアに全振りしていて、内容が常にくだらないので真面目に聞かなくても大丈夫なことが保証されている。たまにうっかりいい話をしちゃうけど。
この二人と波長が合うのか、聞いていると私の頭の言語化モジュールがすばやく起きてくるようである。朝に通勤しながら聞くと仕事のエンジンがかかりやすい。さっそく重宝している。

9/3(火)

自宅の模様替えをした。これまでリビングに私の机と妻氏の机が向かい合わせで置かれていたのだが「やっぱり気が散るかも」という意見で一致して作業スペースを分けることにした。私はリビングの端っこに、妻氏は寝室の端っこに城を作る。
すると、何をするにしても効率よく、集中して過ごせることに気づいた。特に文章の執筆とか読書で顕著。大事な作業をするときはまわりに人がいない方が良い。

用があれば様子を伺いながら尋ねればよい。ダンゴムシを確認するような手つきで。

作業中よ!何をするの!

9/4(水)

社内のカフェでサンドイッチを買って自席で食べようとしたら、包装に変な感触が。
値札がついていた。それもサンドイッチではなく「ハム&オニオンピクルスカイザー」の値札。
ちなみにカイザーとは京都でやたらとよく見かけるパンである。カルネと双璧をなす。

archette.exblog.jp

値札を盗む気はないのであとで戻してきた。もうカイザーは売り切れていたので、売り場の端っこにてきとうに貼りつけておく。品名がわからなくて困った社員もいるかもしれないが、京都の人ならまあ大丈夫であろう。

🫖🫖🫖

夜、冷え性で何もできなくなる。心当たりと言えばペットボトルの冷たいお茶を飲むことくらい。しかしそれがよくないらしい。体調不良のプロである妻氏によると、夏であろうと会社に着いたら熱いお茶を飲むのだとか。なるほどそうしてみよう、ということで翌朝から紅茶をいれた水筒を持っていくようになった。白湯が出てくるサーバーがあれば良かったのだが、うちのオフィスにはないのである。

9/5(木)

料理は好きなのだけど、食べること、さまざまな料理を知ることに強い興味はないのに気づいた。それよりも人にうまいものを食わせることに価値を置いているらしい。妻氏もそうだし、来客もそう。未来の自分という食わせる対象もいる。

我々は生きている以上は食わなければならない。それを最大限、健康的になるようサポートするのが主旨であるようだ。時間が許す限り、効率が非常に悪くならない限りにおいて努力する。そういう趣味としての料理がある。だから外食も少なめだし、家で自由時間を使ってできる範囲の変な調理しかしていない。ラーメンを自作しないのはその範囲を逸脱しやすいからだろう。

🚚🚚🚚

毎日チャイを飲んでいる。生姜とシナモン、アッサムCTCを煮込んで牛乳を入れて煮込んだもの。最後に砂糖を少しだけ入れる。
このたびシナモンの粉のやつがなくなったので、葉巻みたいな形のシナモンをおろし金で削って使ってみた。つまり生の香辛料。相当に香りが良くなっておいしかった。次はカレー用スパイスで応用してみたい。

9/6(金)

www.youtube.com

このごろ焙煎をやっていて動画もいろいろ見てきたのだが「熱源の種類とかどうでもいいから豆の状態と匂いを見て判断してください」という身も蓋もないことを言う人に出会ってしまった。感覚派の人でシンパシーを感じる。私は「焙煎開始から5分で150℃になっていないといけない」というような杓子定規な考えが嫌いなのだ。再現性は産業としては大事だろうけど、それよりも五感で判断するほうが楽しい。動画でも「カッピング(試飲)がすべてです」と言っているように「自分が満足する味になるならばどのように焼いてもいい」ことが理解できて安心した。
目と耳と鼻で判断しながら豆を焼くのであれば、それは私にとって調理と同じだ。「火力は一定でなければならない」とか考えずに柔軟に判断してみよう。

🍚🍚🍚

我が家の模様替えをしていくうちに、自分の性格の雑さに気づいた。これまで妻氏は私のことを「整理整頓が得意」と評価してきたが、実はそうではないところがある。確かに私は大まかな家具の配置はアイデアを出しながら最適にしていくのだが、細かい物の配置に興味がなさすぎて棚や引き出しをゴミ箱にしてしまう。掃除用具を一箇所に集める、とか見えやすいように置く、といった発想がない。よくわからんけど細かいものはまとめておけばいいでしょ、と雑に置いてしまう。困ったことに私はそれでもどこに置いたか覚えている。どんぐりを森中に埋めて忘れる🐿️よりは賢い。しかし自分でも探しにくいな、とは思っている。

同じことは業務でもある。大域的な設計は綺麗にやれる自信がある。いいデータ構造を思いついて、まともなコードを書く。しかし細部がいつも雑なのだ。細かいところへ行くと手を抜いてどうでもいいや〜とおざなりにしてはレビューで指摘される。おそらく日本語作文もそう。文章を書くときも細かいところへのツッコミは想定してないというか、どうでもいいと思っている。業務だとどうでもよくない。

悪癖ではあるのだが、この性格は直らない気がしている。業務レベルの品質ではつっこまれリストを覚えていって改善できているのだが、家の中、趣味の文章だとそうはならない。幸い妻氏は細かい棚の中の整理が得意そうなので、私は何もせずに任せることにした。そういう意味でも良い性格の組み合わせであるようだ。

リンク集

anond.hatelabo.jp

さまざまなストレス発散法

www.min-petlife.com

Youtubeで猫の変な声動画を見た

www.youtube.com

この動画を見た翌日、我々はピラフを作った

www.youtube.com

おもしろかった

週報 2024/09/01 クエン酸回路のゲームバランスは良いのか問題

8/24(土)

スーパーの帰り、花屋でセイロンライティアという木を見つけた。画像のようなかわいらしい花がついていた。

(下リンクから引用)

garden-vision.net

ちょっと欲しいな、とは思ったが買わなかった。食べ物になりそうにないから。我が家にある鉢植えは全部食べ物である。オリーブ、唐辛子、トマト(枯れかけ)、バジル、ローズマリー。食べ物にしか興味がない。

8/25(日)

イナダ氏のそうめん炒めレシピがよかった。

そうめんチャンプルー的なものを作るのに大事なのは、茹でた素麺をよーーーく洗うことらしい。これまで何度試してもべちゃべちゃになって鍋肌にくっつくばかりだったが、よーーーく洗ってから炒めるとスルスル剥がれて食味も良いものができた。

なお、沖縄には専用のそうめんも売っていて、そこまで洗わなくても良いようである。

www.okifun.com

🍵🍵🍵

クエン酸回路を理解していると健康の維持に資すると思うのだが、生物系の専門知識なのでややハードルが高い。でも仕組みとしては簡単で、ビタミンB群と炭水化物を入力し、出てきたフリーラジカルをビタミンCなど(抗酸化物質)と対消滅させるだけである。関わる酵素や物質は多いけど。

これを勉強するのにfactorioみたいな自動化ゲームのmodとして実装するのがいいかもしれない。ゲーム内の工場の回路として実装させて、いかに豚肉やキウイが大事であるかを経験させる。
他にも生体にある数多の酵素反応を実装していくと、それだけで一つのゲームになるかも。ゲームバランスが悪かったらどうしよう。生体内にクソゲーがあるやもしれぬ。あるから体調不良に苦しむのでは?

8/26(月)

「なんかコーヒー生豆って安いよな?」と思って焙煎豆販売の利益率を調べてみた。これを知ってしまうとコーヒ業界から消されることで有名。そして、禁断の調査によると生豆を焙煎すると値段が最大で二倍くらいになるようだ。もちろん、今は生豆が高騰しているし、ガス代、家賃もあるから実際の利益率はわからないが、それなりの工賃を払って焙煎していただいているのは間違いない。

自分で豆を焼けるならそれが良いのだろう、と自家焙煎をやっていく覚悟を固めた。
知ってしまったので、夜道には気をつけるようにします。

これは安物のゲイシャ中深煎りと炭になった豆

🎋🎋🎋

コーヒーに限らずメイラード反応は旨味の素である。起きる温度は155℃くらい。
焙煎してて気づいたのは、水があるとメイラード反応はほとんど起きない、ということ。コーヒー豆は焙煎の初期に水を飛ばして、中期にメイラード反応、200℃を超えたら他のさまざまな反応が起きるらしい。

天ぷらでもテンパリングでも同じで、油の中でおいしさを生む反応が起きている。155℃という高温が大事だから当然ながら水があると反応しない。水が気化するのにエネルギーを吸収し、100℃に留め置かれてしまうから。だから炒め鍋に具材を入れる順番は重要で、水気が出ないように鍋内を管理する必要がある。水が増えすぎたら飛ばしても良いし、野菜の細胞壁の中に閉じ込めたまま表面だけ155℃にするのでも良い。ともかく水を入れる前に旨味を発生させること。それが調理の基礎技術っぽい。

8/27(火)

同僚と広島のお好み焼きが話題に。本物を食べたことのない同僚が「焼きそばを入れるんでしょう?粉もんと粉もんじゃないか」と言ったので訂正した。
広島のお好み焼きは粉もんではない。炭水化物のうち8割〜9割が焼きそばである。たしかに水溶き小麦粉は使うが、それは最初に作るクレープ状の「蓋」になるだけである。大阪の粉もん+白ごはんとは全く違うのだ、ということを切々と説明した(広島出身)。

www.otafuku.co.jp

8/28(水)

お米ないらしいよトークをしていて「タイ米うまいっすよ。湯取り法でいけます」と提案してみたが、炊飯器でふつうに炊く方法じゃないので「難しいですね〜」と返ってきた。たしかに湯取り法でタイ米を炊くのは異常料理趣味者だけである。

🍚🍚🍚

同僚は昨日鴨川でパンを盗まれたらしい。鳥に。
鴨川風物詩である。実績解除羨ましい。

 

はて鳥は何のパンを好むのだろうか。いろいろ並べて実験をしたらおもしろいかもしれないが、インターネットに怒られるのは間違いない。

8/29(木)

業務でAWS環境を使った実験をしようとしたら、ちょうどその瞬間にあるリージョンが障害になってしまった。スクリプトがまったく動かなくなり、ただ無為に待つ。サーバーエンジニアは基盤で障害が起きたときは祈ることしかできないのである。
幸い、大した障害にはならずにすぐに回復してくれた。

🪷🪷🪷

教養てなんだろう。昔から教養が必要だと言われるけれども、具体的に何なのかはわからない。教養についての本は大量に出ている。

www.cshe.nagoya-u.ac.jp

中世ヨーロッパ大学においては、聖書を読み解くための能力(論理、修辞、文法)と神の摂理による自然現象を理解するための能力(天文、算術、幾何、音楽)

 

彼らは古典語(ラテン語)を駆使して「いかに生きるか」に思いを巡らしました。教養とは古典語に精通することでもありました。

 

村上氏は「規矩」という言葉を使って、生きていく上で価値判断の基準となる自分なりのものさしを持っている人のことを教養があると表現しています。

古くは手段である。何か目的があって、それを実現するための手段。知識は手段であってそれ自体が目的ではない。近代的なのが価値判断基準としての教養。ここまでくると、知識ではなく倫理である。

改めて辞書を引くとこう。

学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。

やはり手段らしい。現代での用例も踏まえてまとめると、手段としての教養には二つの方向性がある。

  • 善く生きるための手段
  • 経済的繁栄・権力を獲得するための手段

前者が倫理とか価値判断の基準とか、あるいは文化・芸術に対する感度みたいな話になる。後者はお金稼ぎの手段からマウントのための道具までを含む。古くは教養が階級上昇のための手段だったが、手段が目的化して階級が上であることを示すための武器にもなっている。インターネット・啓蒙主義でのマウント大会では主に後者が使われる。

教養を手段として達成される目的はいずれも「いかに幸福に生きるか」である。経済的成功のための手段は誰でも必要だし、さらにそれを超えて、他者を圧倒して勝つことが幸福だという人もいるだろう。ただ芸術を堪能して心身を健康にすることが幸福だという人もいよう。

どっちか片方だけあれば良いものではない。ふつうは両方必要で、その比率をどうするかが個々人で変わってくる問題であろう。お金を必要とせずに幸福に暮らしている人が云々という寓話は昔からある。実際にそういう人もいるとは思う。

8/30(金)

楽天で買い物をしたら二回連続キャンセルを喰らった。おそらく楽天市場の不正検知システムによる自動キャンセルである。
心当たりはある。不正行為をしたのではなくて、アカウントが古すぎるのだ。十年ほど放置した熟成済みのアカウントで、当時と住所もカード番号も異なっている。システムがアカウント・カード剽窃を疑うのも無理はない。しかし一回弾くくらいで許してほしいものだ。
諦めてヤフーショッピングを利用した。全く同じ店が両方に出店しているのだ。もうヤフーの方でいいや。

🌲🌲🌲

台風が近づいていて「低気圧だイエーイ」と気圧を確認してたらアメダスwebサイトとヤフー天気アプリの値が違うのに気づいた。ある瞬間だけ違うのではなくて、ずっと異なっている。アメダスの方が低く出ている。観測点同じなのに。あと気温や湿度は完全に一致している。なんでなんだろう〜

スナネズミちゃんです

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週報 2024/08/25 第二次コーヒーブーム到来

8/17(土)

お盆休みが終わってしまう。土日に入りうる用事を潰したくて、髪を切ることにした。いつもの美容院を予約して店へ。髪の毛のみじかみを得た。
今回は主にお金の話をした。担当美容師さんは男性の店主なのだが、賭け事が好きらしい。昔はパチンコとかやっていたそうな。今は株。ちょうど先日、日経平均が暴落していたので話題に出してみると大いに盛り上がる。私は北米のETFと個別株しか持ってなくて日本株には手を出してないので適当に話を合わせた。

✂️✂️✂️

妻氏はエスプレッソを飲むとお腹を壊す。いや、エスプレッソだけでなくコーヒー全般に弱い。そんな妻氏が唯一飲めたのが焙煎したてのコーヒーだという。

fukujuan.shopselect.net

このお寺のコーヒー屋が植物園に店を出していたことがあり、それだけはお腹を壊さなかったらしい。違いは焙煎したてかどうか。

加熱(焙煎)した豆は油が出ます。そして急速に酸化酸廃します。当庵では焙煎豆を1週間を消費の目安としています。賞味期限が数ヶ月間や1年間なんて有り得ません。

珈琲も飲食物です。鮮度がとても重要なのです。数ヶ月前に加熱調理した食べ物が美味しいと思われますか?ぜひ一度当庵の1日体験講座を受講され、ご自身で焙煎された新鮮な煎りたて珈琲を味わってみてください。今まで飲んでいた珈琲は何だったのか⁉️衝撃、感動の美味しさです。

とある。妻氏はコーヒーを飲みたがるのに、飲んではお腹を壊す。もし焙煎後の酸敗が原因ならば自家焙煎をするのもありだ。
焙煎体験は二回目。数年前、コーヒー趣味に足を踏みいれたときにゴマ炒りを使って焙煎したことがある。うまくいったのかどうかは覚えていない。果たして今回は定着するのか。とりあえずAmazonで生豆を購入した。

8/18(日)

Youtubeエスプレッソ抽出道具をみていると謎の道具がたくさん出てくる。

www.youtube.com

例えばこんな動画。最初は何をやってるのか全然わからなかった。おもしろそうなので道具の名前と役割を調べてみた。

加圧容器

ポルタフィルターという。これが基本装備。値段はピンキリ

謎の針

WDTツールという。極細に挽いたコーヒー粉のダマをとるのに針がよいらしい。いちまんえん。

謎のおもり1

ディストリビューターという。撹拌したコーヒー粉を水平に均すのに使う。ごせんえん。(上の動画では出てきていない)

謎のおもり2

タンパーという。均したコーヒー粉をぎゅっと押し固めるのに使う。ごせんえん。

これはゆるふわ勢でも必須装備。

謎の薄い金属

パックスクリーンという。固まったコーヒー粉に均一にお湯を降らせるためのシャワー。微細な穴が空いている。ごひゃくえん。

 

何が彼らをここまでさせるのか。エスプレッソでは均一なコーヒー粉の塊を作ってお湯を通過させる必要があるらしい。そのためにほとんど化学実験器具と同じような道具が誕生し続けている。
実際、ばけがくの実験で似たような操作がある。分析したい物質粉末と臭化カリウムを混ぜて加圧すると、透明なプレートができる。KBr錠剤という。これに赤外線を当てて、どの波長の光が吸収されるかを調べるのだそうな。圧をかけて均一な錠剤を作る点で、エスプレッソとKBr錠剤法は同じことをしている。

バリスタでない我々はタンピングだけで十分です)

🪛🪛🪛

生豆が届いて焙煎をしてみたが、初日のトライは失敗。洗ってから焼いたこと、アルミとステンレスの複層フライパンを使ったこと、火加減が弱かったこと、が原因。この後、二日に一回ほど焙煎し続けることになる……。

ひたすら鍋をゆすりながら焼くとコーヒーの焙煎ができます

8/19(月)

我が家では味噌が二週間にひとつ消費される。750g入りの、プラスチック容器に詰められたあれが。気がついたら味噌がなくなって弁当と夕食が作れないピンチに見舞われる。スーパーで買えばいい話ではあるが、味噌って重いのだ。カゴに入れずに「次回買えばいいから……」と先送りしているうちに味噌がなくなる。Amazonかヨドバシで注文してもいいが、どうせ通販をするならば全国の様々な味噌を買ってみたい。こうして今回は愛知県豊田市の知らない味噌屋を選んだ。

 

買ったら味噌たべマイルという変なポイントがついた。味噌たべマイル?

www.misodikara.jp

その名も「みそ食べマイル」、私たちのある愛知県三河地方の方言で一緒に何かしよって誘う時は、語尾に「まい」という言葉を付けます。
みそ食べまい=一緒にみそ食べよ!
こちらの方言から生まれたのが「みそ食べマイル」です。

ただの駄洒落かと思ったら勧誘の語尾!?これはわからん……。

🍷🍷🍷

今日のコーヒー

  • 昨日焙煎したものを飲んでみたらひどい味がした。欠点豆と呼ばれる虫食い、カビ入りの豆を除去できてなかったのが原因。とんでもない味がしたが懐かしい味でもあった。かつてAmazonで買った激安コーヒーの味。
  • 夜に焙煎リトライ。生豆の状態で虫食い、カビ豆を除去してフライパンで焼いた。ある程度弱火がいいのかな、と思ってやってみたら12分程度で仕上げるべきところを20分以上かけて焼いてしまった。長く焼くと香りが減るらしい。失敗。
今回はちゃんと虫食い・カビ豆を除去する

8/20(火)

社交ダンスで教えてもらった「足の内旋」を一ヶ月実践してたら脇腹のお肉が減った。体重も減った。あと腰痛がなくなった。
さらに今日の社交ダンスレッスンで追加のコツを教えてもらった。別に痩せるためのコツを習っているのではなく、単にダンスの姿勢を良くするためのフィードバックなのだが、日常生活に応用すると結果的に姿勢が良くなり贅肉が減る。
コツは「足の内旋をしながらお腹を絞める」こと。股関節を使って足を内側に閉じていくと自動的に脇腹に力が入るので、そのままおへその方まで腹横筋を絞める。すると、お腹が動かなくなって姿勢が安定する。あとはお腹の上に力を抜いた肩を乗せればよい。ほぼ完璧な姿勢になる。
問題は訓練しないとすぐに疲れること、気力がないときにはできないこと。

🌱🌱🌱

今日のコーヒー

  • 初めてちゃんと圧力をかけてエスプレッソ抽出できた。これまでは水圧が上がらずに抽出されていたらしい。少しクレマもできた!
  • タンピングをしっかりやったのが良かったみたい。タンピングとは粉を押し固める操作のこと。しっかり体重をかける必要があるようだ。水平になるよう固めるのも大事らしい。
  • 正確に固めるための台を自作した。ゴム板を積み重ねただけのもの。ポルタフィルターの下部には突起があるので浮かせられるようにした。
  • このゴム板を瞬間接着剤でくっつけていたら人差し指と中指がくっついた。ぜんぜん取れなくて引っ張ると皮膚が痛む。妻氏に助けてもらって、お湯とシールはがしで救済した。指が動かないのはとても不自由で嫌な感じがした。
ポルタフィルターを水平に置く道具を作ってたら指がくっついた

ギコギコ

8/21(水)

所用で午後休。妻氏と合流したあと昼食に回転寿司。久しぶりの回転寿司だった。

回転してるのかと思ったら寿司が回っていない。高級寿司が静止しているわけでもなくて、タブレットで注文したらレーンを通って届くシステムになっていた。コロナ禍と醤油さしを舐めた件を経て、回転しなくなったのだと思う。しょうがないことだが風情がない。流れる寿司を見ながら何食べよっかな〜と思う楽しみがなくなった。

🍣🍣🍣

野菜をおいしくモリモリ食べる方法ってけっこう限られている。コンビニの野菜サラダ、カット野菜などは殺菌処理がなされていて、明らかに味が落ちている。かといって外食でおいしい野菜が大量に食べられるところは少ない。たいてい炭水化物とタンパク質にコストがかけられている。追加でサラダを大量に頼んだり、野菜をアピールする特殊な店へいくといろいろ新鮮でおいしいものを食べられるが、そうでなければやはり自炊しかない。野菜を食べないと腸内環境が悪化して色々と健康を害するので、野菜へのアクセスで健康格差が出てくるだろう。

8/22(木)

昨今私の観測範囲内で「ITつまんない」問題が議論されている。つまんないと言ってる人もいるし、つまんないって言うな!と怒ってる人もいる。意見が二分されていておもしろいので構造を把握してみる。文脈は「職業としてのIT業界」に限定する。

ソフトウェアエンジニアはIT技術を手段としてなんらかの問題を解決する職である。私は手段とかなんでもええやんという立場だが、世の中には「特定の手段で問題解決をしたい」という人たちもいる。コンパイラの最適化をしたい、サーバーのパフォーマンスをチューニングしたい、などなど。問題は「コンパイラの最適化をして家族を養いたい」と言われたら「それならGoogleMicrosoftに入ってください*1」としか返せないところにある。手段を限定しちゃうと、気軽に就ける職がなかったりするのだ。サーバーエンジニアの職はまだまだあるが、おもしろさはどんどん下がっている。AWS, GCPのサービスがよくできていて最適化(工夫)の余地が減っているから。教科書通りに正しく作ったらスケールしてくれるのであまり悩むところがない。仕事が減って他の作業ができるのは良いことだが、おもしろさは減る。さらにその先にはコンパイラ開発職みたいな「椅子がないんですけど」的状況になるのかもしれない。これがITつまんないの背景であり、実際に起きていることである。

つまり「ITつまんない」=「競争と効率化で創意工夫が必要な、おもしろい仕事が減ってる」という問題だと言える。特にIT業界ではあちらの村で発明があると翌月にはパクられて競合製品に載っているものだから、効率化がすごいスピードで進む。そうやって効率化と競争をしてきた結果、一部の企業にしかおもしろい職がない状況が生まれるのだ。それを我々サーバーエンジニア・フロントエンドエンジニアは自分たちを「JSON色付け係*2」と呼んで自嘲するのである。

個人的には「手段とかなんでもええやん」の精神が大事だと思う。ビジネスが云々とかポエムを吐く必要はないが、我々は食っていくために働いているのであり、どこからお賃金の元がやってきているのかを意識して*3、目的を実現するためには手段を選ばないのが良いと思う。そして手段を選ばないために必要なのが基礎知識で、計算機科学の教科書レベルの知識とその理解が深いほど長く食っていけるだろう。

🔨🔨🔨

今日のコーヒー

  • やや強火で焙煎したら6分くらいで1ハゼ(豆を焼くと鳴るパチパチ音)を迎えられた。つまりそこそこうまく焙煎できたということ。
  • 焙煎はフライパンや鍋で十分だが腕が疲れる。焙煎機買うならどれよ?と調べたところ、ユニオンのサンプルロースター(小)が良さそうだとわかった。

中深煎りまで焼くとけっこう軽くなる

8/23(金)

お仕事の締切が四種類くらい迫っていて頭が爆発しそうになっている。ストレスも高め。これがコーヒー現実逃避の原因かもしれない。

🍋🍋🍋

村上春樹の『パン屋再襲撃』をよんだ。なかなかおもしろい短編集だった。

🍋🍋🍋

今日のコーヒー

  • 浸漬法という抽出方法を知る。コーヒーの粉をお湯にドボンして濾過するだけの方法。ペーパードリップと違って安定した味になりやすい特徴がある。ドボンしてる間他の作業ができるのも良いそうだ。
  • イタリアの伝統的なエスプレッソにはロブスタ種の豆が入っていなければならないと定められている。ベトナムのが良さそうなので生豆を発注した。生豆は品質が良いものでもけっこう安くて、この点も自家焙煎のメリットであろう。

しっかり圧がかかるようになってきた

リンク集

www.youtube.com

鍋焙煎の提唱者の動画。他にもいろいろ知識が配信されている。

note.com

ほんまか〜?ウーンそうかもしれない

www.shionogi-hc.co.jpサイバーイグアナ式を試し初めている

rymbow08.blogspot.com

林望先生のブログです

gigazine.net

だそうです

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もるの正面顔はなんて間抜けなのか

www.youtube.com

もるって溶けるんですよ

*1:shopifyとかもあるにはある

*2:データベースの中身をJSONに変換して描画するだけの作業をしているから

*3:投資家のポケットからお金が出ている場合はAI関連の何かをしないといけなくなる

週報 2024/08/18 温暖化でトマトは萎れナンは巨大化する

8/10(土)

ただの土曜日ではなく、夏コミ原稿締切一日前の土曜日。一日中引きこもって原稿のお手伝いをしていた。と言ってもさいきんはトーンも妻氏がやるので私は台詞打ちと相談相手と飯スタント。おいしいご飯を作るのがお仕事だ。いつも通りとも言える。

今回の原稿はファイナルという締切でコミケ前日の朝入稿となる。印刷所からは「可能な限り早く入稿して欲しい」とのメッセージをいただいている。我々も早く解放されたかったので土曜日夕方の入稿を目指して作業していたのだが、実際にやってみると40ページという物量がすごくて午前5時までかかってしまった。締切2時間前とかなりギリギリ。というかここまで押したことがない。漫画ってなんでこんなに大変なのだろう。

moko-oxygen.booth.pm

こちらから買えます!

🥩🥩🥩

昨日寝違えた首の治療にお灸がよく効いた。
寝違え初期は患部を冷やして炎症を鎮め、そのあとは温めるのが良いらしい。お灸は置いたところに血を集める効果があるので痛めた筋、かばってる筋肉の血流を良くして治りを早めてくれるようである。

8/11(日)

仮眠をとり起きたら妻氏を駅まで見送る。今回のコミケは妻氏だけ前泊で私は京都に残る。モルモットが七歳と高齢(人間換算七十歳くらい?)で、一晩家を空けられないため。これまではコミケに行くたびにモル氏の体重が減ることがあった。もうこれ以上減らしてはならないところまできている。

ぷいぷい

新幹線で旅立って行ったのを確認したら街をぶらぶらする。カフェのコーヒーで眠気に対抗しラーメンを食べて台所用品の調達。製麺・製パンに使う道具を増やした。打ち粉や小麦粉を入れておく容器。うどんパン作りが日常化していくとこうなる。

打ち粉(コーンスターチ)入れと粉ふるい(中力粉)

🦞🦞🦞

南海トラフ地震の注意報が出ているし台風も近づいていた。もし新幹線が止まったらどうしようか、と起こってもいないことで悩む。注意報が出たからといってこのタイミングで揺れる可能性は低いし、実際揺れなかったわけだが、私は東日本大震災を東京遠征中に経験している。当時は大阪に住んでいたのに、たまたまオフ会でリナカフェにいたらそこで揺れたのである。秋葉原のビルがしなっていたのを覚えている。
当然新幹線も止まっていて帰れなくなり、宿もとっていなかったので上野かその辺まで歩いて移動し、フォロワーの家に泊まらせてもらった。そのときの東京の混乱の様子を今でも覚えている。

南海トラフ地震が起きると東海道新幹線は数日から数週間止まるかもしれない。ほんとうに京都に戻れなくなる。代わりに使えるのは空路。予約アプリを入れてすぐに使えるようにして備えた。もしも地震が起きて帰れなくなるとペットは死ぬ。そういう覚悟をもって飼っているし、遠出をしている。

8/12(月)

5時起床。コミケで売り子をするために早起きして始発新幹線で東京へ移動した。じつはコミケのサークル入場は新幹線でも間に合うのだ。6時すぎ京都発の始発に乗ると品川に8時半くらいに着くので、そこから山手線、りんかい線と乗り換えるだけ。9時前にはサークル入場口に到達できていた。コミケドアツードアー3時間半である。

コミケの象徴みたいだが本を売るのは別の建物である

妻氏はその頃、国際展示場近くの佐川急便営業所で刷りあがった本を受けとっていた。本来同人イベントは印刷会社がまとめて本を会場へ搬入してくれるものなのだが、我々は「ファイナル」という最悪の締切を設定したがために、本が航空便で営業所へ届くことになっていた。それの受け取り。

🌰🌰🌰

妻氏と合流して設営したらあとは本を売るだけ。フォロワー知り合い常連さんいろいろ人がやってきてお喋りをした。半分くらいはこの交流のために来ていると言ってもよい。お盆と年末にだけ会う人たちが多いので、インターネット親戚みたいなものかもしれない。

会場は東7だった。比較的新しい施設で空調がある程度効いていて、暑かったが熱中症にはならずにすんだ。東の1〜6は33℃くらいになっていてバタバタと人が倒れていたそうである。車椅子で運ばれる人を何度も見かけた。

臨時基地局

🌰🌰🌰

15時くらいに撤収し品川駅でパンを食べて帰った。間違えてひかり号を予約していて変更もできなかったのでそのままにした。遅かったが乗客が少なくてむしろ快適。時間がある場合は遅めの新幹線が良いのかもしれない。

こうして21時に帰宅。モルモットとスナネズミたちは元気そうだった。

ねずみたちは若いので二日くらい放置してもよい

8/13(火)

ついにお盆休み開始。原稿体制とコミケ出張の疲れを癒すのだ。存分にだらだらした。

だらだらと言いつつうどんを捏ねてた

☕️☕️☕️

『刑の重さは何で決まるのか』を読んだ。
刑法学の本。タイトルのとおり、刑事事件における量刑がどのような判断でなされるのかを論じた本。意外にも被害者家族の感情は量刑に直接影響しないらしい。大事なのは「加害者がどう考えて何をして、どんな結果がもたらされたか」と「その行動と結果は刑法的にどういう責任であるか」の二点。つまり起きた出来事をルールに従って冷静に判断する。それが刑法。
じゃあ被害者家族どうすんのよ、という議論ももちろんあるのだが「ヨッシャ遺族は復讐していいよ」となると治安が崩壊する。人の命は回復不可能だし現実的には生活の立て直しとかそういうのなのでは?という話になる。またこれは加害者にも言える。社会から疎外し服役させるわけで、その後の更生とか社会復帰をサポートせねばならない。というような、起きてしまったことに対して冷徹な法の枠組みだけでなく社会的包摂を目指してがんばっている動きもあるそうだ。

☕️☕️☕️

先日ラーメン屋で『LOVEマシーン』のカバー曲が流れていた。懐かしいなと思いつつ聴いていると、妙に歌が上手いのが気になった。後日調べてみるとこの人たちであることがわかった。

youtu.be

炒飯??

youtu.be

本家はこちら。ちょっと歌が下手、というかカバーの人が上手すぎる。

 

「明るい未来に就職希望だわ」というフレーズがあるのだが、この言葉の意味が99年と今ではまったく違う。前後の歌詞が「日本の未来はWow Wow」とあるようにこの歌は底抜けに明るい。当時はバブル崩壊後の失われた9年目だったが、まだ社会に余裕があったのか楽観的な雰囲気があった。対して今では「明るい未来に就職希望」が洒落にならない要望になっていて、我々に余裕はない。「明るい未来?そんなのあったらいいね、ないけど」みたいな気分の人が多いと思う。

8/14(水)

さいきん台所の流しが詰まりまくっていたので、パイプユニッシュを買ってきて流した。水酸化ナトリウムが入っているヤバいやつ。肌についても目に入っても良くない物質だ。その代わり油がよく溶ける。これが覿面に効いて詰まりは解消された。

我が家はよく料理をする。洗いもので油が流れる。これがパイプ内部で固着し管を狭くするのだ。料理をすればするほど油で管が狭くなるので、対策はアルカリ性の洗剤しかない、という理屈。ふつうの台所洗剤は中性なので油は溶かせない。
パイプユニッシュで溶かしたあとはシンクに水を溜めて一気に流す操作をやるとよい。水圧で剥がれかけた汚れを飛ばすことができる。

🎮🎮🎮

パンがおいしく焼けた。これよりおいしいパンは売ってない。私はこのパンしか食べたくないし、自分で作ったうどん、あるいは店でちゃんと打っているうどんだけを食べたい。私の小麦粉ものへの要望はハードルがかなり高く、ちゃんとしたものしか食べたがらない。いつからこうなのかはわからないが、元からそうなのかも。小麦にうるさい。

毎日焼きたてパンを食べたい人生だった

🎮🎮🎮

コミケ帰りに妻氏が「人の出したアイデアだと漫画制作に身が入らないことがあるので、自分で考えるようにしてみる」と言っていた。これまでは私の出したアイデアが多かった、というか妻氏に相談されるがままにいろいろ答えてしまっていた。私に相談するとお話の筋を作るのは楽らしいのだが、それだと創作への責任が曖昧になって良くない、というわけだ。

結局のところ、人は自分のために頑張るときに力が出せるのであって、責任が自分にないようなときにはあんまりパワーが出ないのだ。いかにして自分の責任にしていくかが重要。しかしお仕事でも何でも自分の責任にしていくとそれはそれでしんどい。そこのバランスをどうするかである。例えばフリーランスは自由が多いが、儲かるかどうかも自己責任である。サボったらそれだけお金が減る。経営者も同様。一方で、サラリーマンは無責任にお金がもらえる。管理職はともかく、ヒラには懲戒以外で責任が取れない。なんてすばらしい職なのか。でも一方で時間を売る商売なのでワークライフバランスが悪い。時間はない。

もしサラリーマンでやる気を出したいならば自分が責任を感じられる仕事をすべき、という話になる。それが幸福かどうかはその人の価値観次第だが、基本的に文明社会における人間は暇で困ってるので向こうから目標がやってくることは良いのだと思う。

8/15(木)

ベランダに植えているトマトがずっと不調だ。葉っぱは黄色いし実はつかない。花は咲いている。肥料も与えている。変だな、と思って調べたら高温障害なのがわかった。気温が高すぎ。京都の真夏はトマトにはキツすぎたのだ。
日本の夏、いや世界中で温暖化が進んでいて亜熱帯は熱帯に近くなり、熱帯はもっと暑くなっていることだろう。であるならば日本の夏はそろそろインドとかタイの暑さになるのではないか。暑すぎて食欲も不調だし「今日からここはインドです」とインド料理を見習ってカレーやミールス、ダルバードを食べまくったほうがいいのかもしれない。

夏バテにはカレーです。カレーを作るのです。

トマトは萎れナンは巨大化する

🍅🍅🍅

大包丁研ぎ大会開催。包丁研ぎみたいな虚無作業が得意すぎて4時間研いでいた。ほんとは2時間で終わらせたかったのだけれども、久しぶりの研ぎで手順がわからなくなっていた。てきとうにやって🥕試し切りをサボっていたらあとになって切れないことが判明。もう2時間おかわりとなった。試し切りはちゃんと食材でやりましょう。

最終的に指が飛ぶような切れ味になった

8/16(金)

手動のエスプレッソマシンを買った。

横っちょのレバーを下げて加圧する機構

なんで手動なのか。電動にするとでかくて邪魔で無駄な機能がついているから。自動コーヒーメーカーたちは全部そうだが、一つのマシンにお湯沸かし、豆挽きの機能がついている意味がない。ケトルやミルはもう持っている。問題はエスプレッソ抽出に加圧容器が必要なこと。9気圧が良いとされていて、専用の耐圧チャンバーを用意しなければならない。そんなもん持ってるわけがないので、高圧抽出装置だけを買い、それが手動式だったというわけだ。電源もない方がいい。
操作は簡単で、挽いた豆を耐圧容器に入れて上からお湯を入れ、レバーを下ろすだけ。パワーは必要だが体重をかければなんとかなる。圧力を微調整しながら少しずつ抽出してクレマが出たら100点。
できたコーヒーは華やかな香りがする。フォームドミルクで割ってちょうどいいくらいの濃さ。また次のコーヒー沼が開けてしまって少し困惑している。なんかエスプレッソグッズいっぱいあるんですけど?

🥕🥕🥕

お昼に水餃子。作りおきのうどん生地が古くなっていて、でもうどんを作る気力がなかったので餃子にした。ふつうは気力がなくて餃子を作らないとは思うのだが、なんか我が家では成立するらしい。たぶん慣れ。切って包むだけだし。

まな板の右端に餃子麺棒がある

今回は餃子用の麺棒が活躍した。8cm程度の生地を伸ばすのに30cmの麺棒はいらない。安くて便利なので餃子太郎には必携。

水餃子とっても楽

できた餃子を煮て水餃子にした。もういろいろ面倒で。北京のあたりでは水餃子がふつう。あんまり食べたことはないが十分くらい煮て中華出汁と醤油で味付けをしたらおいしいのができた。クコの実なども入れるとよい。

🥕🥕🥕

夜、天ぷらに挑戦。先週読んだイナダの記事に従って揚げものを気軽にやってみることにした。小さい鍋に150ml程度の油を入れて一口大に切った野菜に衣をつけて揚げていく。最初はコツがわからなかったのだが、20個くらい揚げてたらポイントがわかった。

揚げたてがおいしくてヒョイパクされた

最初は高温で揚げること

油温を高めておかないと野菜や海老を入れたときの温度低下が大きくて、衣が鍋底にひっつきやすくなる。また、カラッと揚げるためにも油温は高めにしておくとよい。どうせコンロの温度センサーが自動で火を弱めてくれるので火事にはなりにくい。

鍋中の水分量を少なくする

水気の多いものをたくさん入れると揚がらなくなる。たぶん水分蒸発に使うエネルギーが多くて、油温が上がらないのだと思う。玉ねぎみたいな水分の多い野菜で特に注意する。というかかき揚げって難しいのね。

 

こうして経験値が溜まり、揚げものがちょっとわかった。次はカツに挑戦かしらん。
余った油はハリオの小さいオイルポットに入れて冷蔵庫へ。そんなに貯まらなかったので炒めもので消費しきれそう。

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たしかに

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いい話

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インドでは高地でトマトを栽培しているらしい。一年中温暖で日照も多そう。

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もる〜

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この動画が購入の決め手となった

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来週は焙煎に手を出している予定

週報 2024/08/11 鍵を忘れて口の肉がえぐれる

8/3(土)

朝食を食べたらフライパン専門店へ。
卵焼きフライパンを買って毎日の夕食に野菜とか肉を焼こうという計画。卵焼きは焼かない。ただ小さくて手軽であることを評価している。道具は使い分けである。

京都の堀川蛸薬師らへんに鐡兎堂というフライパン専門店があり、そこへ行ってみた。コロナ禍に誕生した謎の店でカトラリーやフライパンばかり置かれている。ハンズやロフト、百貨店でも敵わない品揃え。東京にならここに匹敵する店がいくらでもあるだろうけど、京都はおそらくここが一番なのだ。

🍜🍜🍜

店内に入ってまっすぐフライパンコーナーへ行くとおばちゃん店員さんに呼びとめられた。他に客はいなくて暇そうなのと、私が何か意思を持って入ってきた素振りを見せているので何を求めてるのか聞かれたわけである。
当初はセンレンキャストというアルミにテフロンを塗った卵焼きフライパンを買うつもりだったが、店頭にはないとのこと。それよりも上質なテフロン卵焼きを置いているという。持ってみると軽くて便利そう。しかしなんだか見た目が気に入らなかった。

本当は見た目が気に入らなかったのだが「肉を焼くこともあるので蓄熱性が気になる」と伝えたら「それなら絶対に鉄にしたほうがよろしい」と誘導される。鉄フライパンのほうが加工がシンプルなので見た目が良かった。最終的にリバーライトとビタクラフトの卵焼きフライパンが候補に残り、ビタクラフトを選んだ。リバーライトのフライパンは二つ持っているので違うキャラにしたかったのである。

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🍜🍜🍜

後日使ってみたところ、思ったとおりに野菜や肉がおいしく焼けて満足している。
結局卵焼きも焼いた。ふわふわでうまいものができる。

適度に小さいのが便利

8/4(日)

紅茶と食材を買ってきて鉄フライパンメンテの動画を見る。鉄フライパンはもう十年近く使っているが、さいきん焦げつきが気になる。もしかして扱いが間違っているのではないか、と気になったのだ。

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樋口直哉の動画が参考になった。樋口直哉氏はTravelingFoodLabという料理研究noteを書いている人で、ライターにして料理人である。性格が細かいというか、理屈っぽい人なのでレシピとしては面倒すぎることもあるのだが、鉄フライパンの扱いの理解については参考になった。

ポイントは「しっかり200度まで温めてから油を馴染ませる」こと。なぜなら、鉄フライパンは温度ムラが発生しやすいから。熱の伝わりがアルミに比べて遅く、コンロの火が当たってないところが冷たくなりがちなのに、焦って油返しをするとコーティングが作れずに焦げつくのである。

言われたとおりに、しっかり温めてコンロのセンサーが自動で火を弱めるくらいまで熱するようにしたらぜんぜんくっつかなくなった。やっぱり道具の使い方が間違っていたようである。

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うどん作りたいパワーが高まり、ラグマンを作った。

中央アジアのパスタみたいな何か

ラグマンとはラーメンの音の由来になった麺料理で、うどんみたいな麺にトマトと羊肉のソースをかけたものである。中央アジアで今でも食べられているもの。手で伸ばした小麦の麺を使って食べる。本当はかけうどんでも良かったのだが、冷蔵庫に夏野菜ばかりあるのでラグマンにした。

踏んで伸ばして切る

うどんは粉と水と塩を混ぜて踏み、伸ばして切るだけでできる。初心者の私が作るうどんはしょぼい仕上がりなのだが、雑に作ってもスーパーの茹でうどんや乾麺よりはおいしく仕上がるのだった。讃岐うどん職人によると麺を包丁で切ることで空気の層を残せるらしい。ギチギチに固められていない麺だからおいしいのだとか。たしかに量産品では空気が残らない。手延べしてその場で食べる麺にしかない特徴なのだろう。

個人的には製麺機を持ちださないのが楽だった。製麺をするのに必要な道具が少ないので気軽に麺打ちを始められて、気軽に切ることができる。機械は便利だけれども、いちいち棚から出して使うのが面倒だ。台所の一等地に置けない道具はそんなに集めるべきではないのかもしれない。

8/5(月)

月曜日は自然体から労働者モードへ切り替えないといけなくて、その落差により元気がなくなる。お仕事の締め切りが近いのもあるのだとは思うけれども、それなりにストレスを感じながら働いているのは間違いない。かといって一定のストレスがないと脳は萎縮しそれもまた覇気のない人間になるようである。
ともあれ生活にリズムは必要なのだ。お金が確実にもらえてリズムとストレス、達成感をもたらすのが仕事。これもまた要はバランスである。

🥚🥚🥚

グータラインターネット大会

Apple Vision Proで稲田氏の料理道具本を読みながら動画を見ていた。さいきんはVision Proのバンドをつけずに寝転がって頭に乗せたまま使うことが多い。寝ながらスマホと違って大画面でアプリが使えて、腕も疲れないからとても便利である。毎日こうやって動画や本をみている。

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ゆる言語学ラジオを見ていた。読書にまつわる話だったので。
動画によると「読書家のおすすめ本は高い読書筋力を前提としているからすすめられても無視すべき」「読み切れるかどうか判断するために物理本をめくってみるべし」「強い興味がある本を読め」といったアドバイスがなされていた。まったくその通りである。

後日出た後編の動画では「本を読み切る必要はない」「なんなら読書家も途中で投げてる」「読書メモのための印(例えばドッグイヤー)はつけたほうがいい」「著者の言うことが理解できないとき、悪いのは著者と編集である」と言われていた。

本を読みたくて挫折しがちな人におすすめできる動画だった。

8/6(火)

在宅勤務の日。ZoomのWeb会議で喋っていたら伝わってるのかいないのかわからなくて少し不安になった。それもそのはず、リアクションが伝わりにくいから。同僚たちはカメラをオンにして参加してくれているが、たとえ頷いてくれたとしても動画だとタイミングが遅れるし、その人の顔を大写しにしてるわけじゃないので見えづらい。物理会議だと人が目の前にいるので周辺視野で反応がわかるのだ。ツッコミも素早いし。

なんというか、Web会議は会話がターン制バトルになるのだと思う。会話に割り込むタイミングが物理会話よりシビアになるから、喋り終わったことが確実にわかったところで挟む。そのために、説明する人が一人でばーっと喋る時間も長くなりがちなのだろう。長く喋るのにリアクションが伝わりにくいから不安になるわけだ。

それに気づいたあと、他の人の超口舌を見ると同じように不安げに喋っていることがわかった。リモート併用で働く以上はどうしようもないけども、せめて伝わりやすいリアクションをしまくってやらないといけないなと思った。

📚📚📚

稲田氏の『現代調理道具論』を読み終わった。コンセプトは「金で解決」。ホットクックや電気圧力鍋などお高めの道具を使ってでも自炊を効率化しよう、という本だ。知らない道具も出てきておもしろい。電気圧力鍋とか低圧力鍋なんか存在すら知らなかった。おろし金にもすごいやつがあったりする。

いちばん参考になったのは揚げ物の運用方法。揚げ物は小規模でやるべし、がポイントで、小さく切った野菜を小さな鍋、少量の油で揚げるのだという。オイルポットも小さくして粗熱が取れたら冷蔵庫に入れる。こうすることで油の劣化を遅らせることができるのだ。我が家も天ぷらをやっていこうと思う。天ぷらの粉は市販品の性能が良いのでそれを使うこと。

意外だったのは稲田氏がシャープナーを使っていること。彼は板前修行をしていた時期があるのでよく切れる包丁の良さは知っているだろうに、今は砥石を使うのを面倒がってシャープナーで妥協しているそうだ。水を入れて使うタイプのシャープナーがあるらしく、それで多少はマシな切れ味になるらしい。料理オタクでも苦手なメンテはあるのだなあ。私はもう薄くした包丁の切れ味に魅了されてしまったので戻れない。

bookclub.kodansha.co.jp

8/7(水)

ゆる言語学ラジオの読書回で樋口というゲストが「対話形式じゃないと頭に入りにくい」というような主張をしていた。

そういえば対話篇のコンテンツは昔から多い。古くはプラトンだし、インターネットにもやる夫のなんとやらとかゆっくり劇場などがある。YouTubeの著名なチャンネルは複数のタレントを起用して会話をさせることが多い。オモコロも記事の内容が対話形式になっている。

たぶん人が会話をしていることで、脳内で音声による再生がしやすくなるのだと思う。以前、テキストを読むときに脳内に声が響くか、という記事が話題になっていた。音声が鳴る人も鳴らない人もいる。妻氏は「会話シーンは鳴りやすい」と言っていた。
本を読むのが苦手、対話になっていないと入りにくいという人は、声が脳内再生されることを前提にしているのではないか。読書に熟達した人は脳内再生なしで読むことができる。ここに読書耐性のポイントがあるのだろう。日記をつけられるか、文章で内省ができるかも同じ問題がありそうだ。

blog.hatenablog.com

🍿🍿🍿

通勤中、工事現場のおっさんのヘルメットに名前と血液型が書かれているのを見た。労災が発生しがちで搬送時に輸血が必要になるのだろう*1。死が近くにある職業だ。

8/8(木)

コミケ新刊の締め切りがファイナルという名のやばいやつになった。本来は土曜日の朝が締め切りだったのだが、どう考えても間に合わない。妻氏は金曜日ふつうに労働するらしい。会議を入れられてしまったのだとか。本人は徹夜をして土曜日の朝に間に合うつもりだったようだが「無理なのでは?」とツッコミを入れたら冷静になり、ファイナル締め切りに変更することになった。日曜日の朝が締め切りである。コミケ一日目。前日まで本が刷れるなんてなんと素晴らしいことか。ごめんなさい印刷所のみなさま。でもこれでなんとかなりそう。

新刊が出る見込みです

🔑🔑🔑

定時で退社して自宅へ移動し、家で続きの仕事をやろうと思っていたらマンションに着いてから鍵がないのに気づいた。おやおやおやおや

どっかに落としたかと思って焦ったが、私は鍵束にAirTagをつけていた。AirTagとはいわゆる忘れ物防止タグで、ほぼリアルタイムにタグの居場所を調べられるシステムだ。「探す」アプリによると鍵は家にあるらしい。つまり私は鍵を持たずに家を出たわけだ。いつも妻氏が遅く家を出るのでこうなる。

しょうがないので妻氏に連絡してコンビニで時間を潰した。外は35度。立っているだけで汗がダラダラ垂れてきて命の危険を感じる暑さだった。カフェでも良かったが遠かったのでコンビニ。一時間ほど居座った。

途中で何か買わないと申しわけないなと思い、プリンやお菓子、日用品をかごいっぱいになるまで詰め始めた。

妻氏がやってきたら会計をして無事に家に侵入。鍵はそこにあった。

たまにこういう大ポカをすることがある。その代わり妻氏は早めに家に帰ることができた(結局原稿はせず在宅勤務してたが)。これもまたおもしろい偶然性である。

我が家では滅多にお菓子を買わないし食べない

8/9(金)

お盆休み前ラストの在宅勤務。キリのいいところまで仕事をしようと思ってやや無理をしながらがんばっていた。

お昼のこと。パスタを作っていたら背中の筋肉がピキピキと引き攣り始めた。変だなーと思っていたら調理が完了する頃には立派な激痛に。寝違えみたいな痛みになってしまって、上を向くことができなくなった。

湿布を貼ってみるが良くならず、そのまま痛みに耐えながら仕事をして、なんとか仕事を納めて休みに入ることができた。

🦴🦴🦴

さらに口の中の肉がめくれてしまう。昨日コンビニで買ったポテチなどをバリバリ食べていたら上顎の歯茎の裏(硬口蓋)の肉がべろんとめくれてしまった。肉片が垂れ下がっていて血が出てくるレベル。けっこう分厚くめくれてどうしたものかと妻氏に相談したら「そのうち取れてくる。私はその肉を食べた。ブニョブニョしてた」と言われた。自分の肉を食べる機会てあるものなのだなあ。取れるのを楽しみに待つことにした。

🦴🦴🦴

さいきん増田のバズってない記事を漁るのが日課になっている。新着ブクマと増田のトップページをページ送りしまくる。ほとんど言及しているだけの記事でつまんないが、たまにおもしろいものがある。ユーモアがある人がそれなりにいるサービスなのだ。

ちなみにこのごろ流行りのレスバトルは「清潔感」「AIイラスト」「弱者男性」「長崎」「裏垢間違えた芸能人」あたりが主題である。こういうくだらないのは無視すること。インターネットで議論をしてはならない。

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気になる

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𓆡𓆡𓆡

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今週のベストオブ増田

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うどん動画ばかり見てました。うどん嫌いだと豪語してたのに。

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気になったレシピたち

*1:自己申告の血液型を信用せずに医者がテストして輸血する、という記事があった。仮に超緊急の場合でもO型を与えるから大丈夫とのこと。死が近い現場ではあるが書いてある必要はないらしい

週報 2024/08/04 夏コミ原稿進捗ダメです週

7/27(土)

二度寝をして昼まで寝たら元気になる。土曜日は昼まで寝るべきかもしれない。
回復した体力でキビキビと家の掃除ばかりしていた。椅子のオイル塗りメンテナンスとか台所の台の汚れとりとか。

しつこい汚れを取るのに活躍したのがメラミンスポンジ。激落ちくんで有名な白いあれだ。繊細な素材のものに使うと表面が傷だらけになるむつかしい掃除用具だが、石とかタイル、金属表面の汚れを激落ちさせてくれる。水とスポンジだけで何でも綺麗になるので掃除が楽しく、ゾーンに入っていきやめられなくなるのだった。
でも、そもそも汚さないのが良い。テーブルや机、床に取れにくい染みができる原因は、汚れがついたまま放置することである。汚れに気づいた時点でしっかり拭くのがよい。コーヒーをこぼしたらすぐに布巾で拭うべし、という当たり前のことに気づいた。

🥒🥒🥒

夕食はそうめん。暑くてなんもやる気が出ないのでキュウリとネギだけのそうめんにした。

焼きなすってどうしてこんなにうまいのだろう

流石にそれだけだと栄養が足らないので小さいフライパンで茄子と豚肉を焼いておく。このシンプルな焼き物がおいしかった。油と塩しか使ってないため茄子の風味がよく感じられる。季節の野菜はこうやって食べるのが一番なのかもしれない。ただ焼くだけ。関西だと「けったん」というのだっけ*1

7/28(日)

暑さが大変なことになっているので、週報を公開したらすぐに出かけた。用事がいろいろあって街中をうろつく。本屋で村上春樹のエッセイと小説を買ったあと、ハンズで激落ちくんのでかいやつ、蒸し器を買った。
蒸し器は蒸篭を買うつもりだったのだが正気に戻って諦めた。インターネットによると蒸篭はカビたり、二年で壊れたりするそうだ。見た目は良いものの熱効率は悪いしあんまり容量もない。近代的な金属の蒸しカゴを選んだ。

お花みたいな蒸し器

パッケージは古臭いが機能はじゅうぶんだった。羽が動いて大きさが変わる機構がついていて、小さい鍋からフライパンまで対応できる蒸しカゴだった。

☀️☀️☀️

夕食はホットプレートでビリヤニにした。昼に骨付き鶏肉をヨーグルトマリネしておいて、夜にホットプレートでフライドオニオンを作る。そこへマリネ鶏肉を合流させ、茹でたバスマティライスを乗せて蒸すだけ。
コンロと違って保温モードがあるのが便利だ。ビリヤニは炊き込みご飯なので鍋炊き炊飯と同様に湯気がでたら弱火にする。このとき可能な限り火を弱くするのが大事なので保温モードがぴったりなのだ。また、フライドオニオンを作るときも温度が一定なのがよい。スパイスのテンパリングも。温度が管理できる調理器は凝った料理をするのに良いのかもしれない。

ホットプレートビリヤニは味が安定しそう

だいぶうまくできたので、レシピ本に載っている様々なビリヤニに挑戦していこうと思う。

7/29(月)

コミケの原稿がやばくて我が家は非常事態へ突入。漫画作業として私にできることはない(絵が描けない)ので、家事サポートをする。
今日は妻氏が早めに退社して家で作業をしていた。気をつかって & 外が暑すぎるので夜までオフィスで働いてから帰ってくる。そしたら妻氏はソファで寝ていた。

(˘ω˘)

🧪🧪🧪

勝間和代が「株価も物価も上がるのになぜ賃金は上がらないのか」という記事を書いていた。冒頭でピケティの『21世紀の資本』の話を参照しつつ「r > g(資本収益率は経済成長率よりも大きい)であるから賃金は増えない」と主張しているが、これはちょっと変な論理である。なぜお給料が増えないのかをより正しく言うと「利益を賃金に反映するか配当にするかは各企業の自由だが、実際には配当へ回される額が大きい*2」からである。配当が多めになっているのは「資本家の影響力が強いから資本家へ配当する」という経営陣の価値判断であり、r > gは関係がない。

労働者の賃金が増えにくいのは事実である。フォード社はかつて労働者の生活を豊かにすることで車がより売れる(消費)社会を作ろうとした(フォーディズム)が、それももう百年前の話である。量産技術の革新と競争とか金融の発達とか色々によって過去の話になってしまった。そんな現代で労働者が金を増やす方法は「転職」「投資」のどちらかであるのは間違いない*3

7/30(火)

会議祭りに1on1をして夜は社交ダンスレッスン。今日もしごかれた。最近雑談が減っていて、ややガチモードになっている。上手くなってきているから、という側面もある。

🐈🐈🐈

タンゴの練習をするときに「そもそも歩き方のチェックをしましょう」と言われた。私の足は左右で長さが違うせいなのか、左足が小指側に回転しやすくなっている。癖がついているので意志の力でねじ伏せる必要があり「内旋(親指側へねじる)をしっかりしましょう」という指導になった。
歳をとると身体が開いていく人が多い。足が外側に開いていき、背中は丸まっていく。これを「身体が開いている」という。反対に身体が背骨を中心に軸の安定性を保っているさまを「身体が閉じている」とか「絞られている」と言う。開いて力が抜けた姿勢はだらしがない。たぶん健康にも悪い。だらしない開き切った人にはなりたくないので、しっかり意識していくことにしたい。

身体を開いていると老いるぞ

7/31(水)

汗だくになって出社し汗だくになって帰ってくる。夏は嫌いだ。冬も嫌い。5月しか好きな季節はない。
お仕事は会議いっこだけであとは実装と調査。積んでるタスクを先行して処理していったら少し手が空いた。存分にサボってやろう。

🍳🍳🍳

何かの広告で「大文字送り火」が云々という文字列を見た。京都の企業の広告なので「大文字焼き」とは書かれない。
なんで「大文字焼き」は正しくないのか不思議に思ったが、送り火には妙、法、🚢、⛩️もあるのに気づいた。京都盆地の全体を使ってあちこちで漢字を燃やすのが送り火であり、たしかに大文字を焼いているだけじゃないのだ。

🍳🍳🍳

気まぐれにホットサンドメーカーで夏野菜を焼いたら焦げ目がついておいしかった。土曜日のそうめん副菜の成功の影響で、野菜をただ焼いただけのものに興味が向いている。しかしホットサンドメーカーでやる必要はない。この道具はやたらと持ち手が長く、形もヘンテコなので使いにくいし洗いにくい。ふつうにフライパンを使うべきだ。

問題は我が家に鉄フライパンしかないこと。それも大きな炒め鍋とやたらと重いプロ用のフライパンしかない。小さくて軽い気軽なものがないのが課題だと気づいた。
他になんかないかと思って棚を漁ったら死蔵している卵焼きフライパンが出てきた。テフロンが塗られたアルミ製のやつ。スーパーで千円で買ったようなものだと思う。これが普段使えるかどうかを試すために肉を焼いてみた。豚肉を塩焼きにしただけのもの。

しょぼいフライパンは肉の味が変わる

ところが、これが不味かった。いつもと同じ肉なのに鉄鍋で焼いたのと別物。おそらく板厚や素材の違いが原因だと思う。一般的に肉を焼くとき、金属の蓄熱性が大事だと言われる。薄いアルミだと蓄熱もくそもなくて、すぐに熱されてすぐに冷えてしまう。これが良くないのではないか。
でも卵焼きフライパンの形と軽さは良かった。次の土日で蓄熱が良くて軽いフライパンを探してみる。どんどん台所用具が増えていく。

ホットサンドメーカー邪魔すぎる

8/1(木)

ちょっとだけ暇になってきた。まだプロジェクトは予断を許さない状況だが、個人のタスクとしてははけてきた感じ。あとはバグ挙動を分析して品質を高めていくフェーズ。がんばるぞい。明日休みだけど。

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妻氏は漫画を描いていると途中で疲れて眠くなるのだが、プリンを投与するとたちどころに回復することがわかった。
私もお仕事で燃え尽きたときのために常備しようかしらん。いや、そもそも根を詰めるような状況になってはならないか。

原稿缶詰体制

🐑🐑🐑

先日「インターネットに知識を増やすのがSNSやブログの価値である」というようなことを書いた。その続き。
SNSの「言及」が知識を増やすのに良い媒体となっているのに気づいた話。

きっかけは例のトルコ代表の射撃選手の件。彼が発見された当初は「何者なのか」「ポケットに手を突っ込むのはよくわかないけどかっこいい」といった素朴な評価がされていたが、この件が多くの人の目に触れるにつれて「ポケットに手を入れるのは姿勢の安定性に利するのであり、軍事・警察関係者の間では常識である」「実はこの人は世界記録保持者である」といった情報が増えていった。これは話題になっているネタに対して素早く言及をする短文SNSだからできることであって、Youtubeやブログでは難しいだろう。また、単なる短文SNSであれば良いわけではなくて、社会丸ごと入っているようなSNSのユーザー規模も必要である。現状、Xでしか起きない現象だと思う。

というふうに「ニッチな知識を言及媒体によってインターネットに吐き出させる」効果を持つのが短文SNSであることがわかった。良いように思われるが、当然ながら問題もある。言及で吐き出された知識はあくまで話題ごとの捕捉情報であり、言及の背景にある体系的知識ではない。いわば雑学的な断片が増えているだけであり、いくらインターネットを眺めていても雑学太郎にしかなれない。雑学の断片に過ぎないことを自覚しているならば良いが、多くの人は断片によって全体を知ったかのように思い込むので知的な誠実さは失われるであろう。誠実さを失ったものは虎になって藪の中に消えるのがオチであるから、絶対に「知識が増えた」と思ってはならない。それは所詮雑学である。

8/2(金)

暑さが嫌になって一日休。蟄居して料理やゲームをしていた。

🐈🐈🐈

朝、コミケ原稿進捗の話をする。まあまあやばいけどめちゃくちゃ頑張ったら間に合いそう、という観測。毎回こうなるのはなぜなのか。
先日独房ができて、机の配置をいじってから漫画の進捗がかなり良くなった。もし独房ができてなかったらコミケの新刊は落ちていただろう。なんで独房ができたのかというと、ダイニングテーブルを買い替えたから。余った古いテーブルを納屋に押しこみ作業場にすることを思いついたから独房ができたのだ。新しいテーブルは本来七月の三連休で届くはずだったのだが、トラブルがあって一週間配達が遅れている。つまり、もし荷物の遅延がなければ一週間余裕ができていたわけだ。そういう偶然によってギリギリ間に合うかも、という状況にある。神様仏様超越的存在が我々に試練を与えるべく、荷物を遅らせたのかもしれない。今回も首の皮一枚繋がるような調子で入稿するであろう。

進捗ダメです(新刊チラ見せ)

🐈🐈🐈

Xの「北米社会は流動性がなくなってからダメになっている」というようなポストが興味深かった。流動性とは学歴とか転職による社会(階級)の移動とかもろもろのこと。反対に流動性がなくなっていると金持ちの子が金持ちになったりする。貴族制っぽい社会。

インターネットでも似たようなことが起きてきた。黎明期は小さなアカウント相互の繋がりがあって、情報流通はフルメッシュにより近かったが、だんだんとハブになる大きなアカウント・サービスが情報流通を担うようになっていった。

ただ、インターネットは今でも無名のアカウントの投稿した情報が大きな反響を及ぼすことがある。実社会だと銃を乱射するなどの犯罪をしないと無名な人への注目は集まらないが、インターネットではそうでもないらしい。たしかにこの点に希望はあって、銃乱射に頼らずに実社会への揺さぶりをかけられるかもしれない。
「どうにかしてバズればいいんだよ」みたいな話になってまことに品がないが、固定化されつつある社会への薬はそれくらいしかないかもしれない。しかし問題はエコーチェンバーを作っている人々か。エコーチェンバーは他者をシャットアウトする問題ではなく、自分に賛同する仲間だけを集めて群ているところに問題があるように思う。ノイズをフィルタすることよりも、信号の増幅のほうに問題がある。そこをSNSのシステムで対処すべきだとは思うが、人間の思い込みの力はすごいので無駄かもしれない、とも思う。

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くだらない増田を掘るのがさいきんの趣味

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おもしろそうな本

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京都駅通すのむりでは?

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さいきん手打ちうどんへの興味が高まっております

*1:土井善晴の影響で玉ねぎのけったんという用例しか検索結果に出てこない

*2:上場企業の配当性向は一般的に20〜50%

*3:個人的には転職より投資の方が難易度が高いと思う

週報 2024/07/21 独房の誕生

7/20(土)

料理をしまくった日だった。昼にお好み焼き、夜に餃子。

お好み焼きは広島風にする。
決して「広島焼」と呼んではならない。コテが宙を舞うぞ。

なんと五層構造

作り方は簡単。小麦粉を水で溶いたやつでクレープを作ってキャベツと豚肉を乗せ、ひっくり返して蒸す。蒸してる間に空いたスペースで目玉焼きと中華麺を焼いて、目玉焼きに焼きそばを載せる。目玉焼き焼きそば体にクレープ豚肉キャベツ体を載せて合体させ、上下をひっくり返したら完成。キャベツが半玉くらい入る料理で健康的。腹持ちもする。

「広島焼」と言いかけると睨みつけて検閲がなされる和やかな食卓

🥚🥚🥚

混ぜるだけ

夜は餃子。皮から作った。粉に対して50%の水と塩1%で練り、塊にしたらしばらく冷蔵庫で寝かせる。具は豚ひき肉にキャベツ、生姜、ニンニク、塩、醤油、胡麻油、紹興酒を入れて混ぜたもの。

これも切って混ぜるだけ

今回はオーソドックスな具にしたが餃子の中身はなんでも良い。ダンプリングは世界中で作られており、何を入れてもどこかの郷土料理に当たるだろう。中央アジアではクミンを入れた具もあったはず。

togetter.com

棒を切って伸ばす

皮と具が揃ったら包む。一人が皮作り、もう一人が包み担当。長い棒状にした生地を1cmくらい切り出してのし棒で円形に広げる。それを包み担当に渡して具を入れてもらう。ある程度数が揃ったら煮るなり焼くなりご自由に。

蒸篭ほしい

自作した餃子の皮はとってもおいしかった。

🥚🥚🥚

大事なのは形にこだわらないこと。工業製品じゃないのだから綺麗な円形の皮にする必要はないし、包むときもギュッと握るだけで良い。雑な形の焼売とか小籠包みたいなイメージ。日本の標準的な餃子は細かいところにこだわりすぎている。もっと雑でよい。

皮と具の比率も重要で、皮7に対して具3くらいが良いように思う。自作した皮はそれだけで食べられるほどおいしいので、もっと比率を増やしても大丈夫。その代わり加熱が時間かかるようになるから蒸し餃子か水餃子にするのが良さそう。

7/21(日)

数十年モノのホットプレートを買い替えるべくヨドバシへ。インターネットで調べてあたりはつけていたが、家電をエイヤで買うと失敗することが多いので現地でいろいろ比較した。失敗したことがある。
有能ヨドバシ店員はなぜかいなかった。自分で勝手に見ていく。おしゃれ家電系のものもあれば、板一枚でフチがない変なホットプレートもある。脂や具材が飛び散って実用的ではないが、インスタ映えはするのだろう。見た目に全振りする宗派もあろう。

grill.abien-jp.com

そうやって比較をしたうえで、やはり象印がよかろう、となった。深型の無骨で洗練されたデザインのもの。我が家はお好み焼きやプロフ、その他いろいろに使うためある程度のサイズが必要。大きめにした。

www.zojirushi.co.jp

アタッチメントは一切つけずにプレート一枚のものにした。ホットプレート業界ではどの商品にも焼肉とたこ焼きのアタッチメントがついている。そんなにもたこ焼きを作りたいものなのだろうか?私にはよくわからない。

🌡🌡🌡

自宅に集中ブースを作った。通称: 独房。一畳くらいしかスペースがなくて机と椅子しかないから。ここで読書や原稿をやる。

アンチ・パノプティコン

きっかけは妻氏の夜更かし。妻氏は夏コミに向けて漫画原稿を進めているのだが「昼は捗らない」と言って夜更かしをする癖があった。土曜日の夜なんか四時か五時まで起きて絵を描いている。人がいなくて静かだと捗るらしい。夜更かし癖には私も慣れていて、夜更かしをすることを前提に家事とか行事を組むのでなんとかなっていたのだが、妻氏の体調には良くないのが課題だった。

そこで独房である。納屋に60cm四方のスペースを無理やり作って古いダイニングテーブルをねじこんだ。余っていた椅子を置いたら原稿しかできない独房の完成である。
あまりに狭いので窮屈かと思いきや、むしろ集中できるらしい。塾とか学校の図書館にある勉強ブースみたいなものなのかもしれない。何もなくて狭いのが大事。他にも読書や原稿、事務作業にも良さそう。一家に一つ、牢屋があると捗る。

7/22(月)

あんまり元気がなかった。

自分の出したコードが異常ケース(バグではない)を踏みまくってアラートがたくさん。それと同時に急ぎのコーディングをしてたら21時に……。

🍵🍵🍵

妻氏は独房を気に入り作業がたいへん捗るようになった。あと一週間はかかると思われた下書きおよびネームが二日で終わってしまう。これまで平日はうだうだしてたのに作業が捗るなんて。締め切り前効果はあるけれども、人目のない孤独な環境はそれほど大事らしい。私も読書や原稿が捗らないときは独房で刑に服するのが良さそうだ。

🍵🍵🍵

同僚たちによると小学生はそろそろ夏休みだとか。いいなあ夏休み。
今の共働き家庭の小学生は学童保育とやらへ行くらしい。夏休みであろうと両親は働いているので、低学年であるうちは誰かが面倒を見なければならない。そのために地域の学童保育施設があり、子供らを集めてレクリエーションや宿題をやらせるのだそうな。
そして高学年になったら塾が学童の代わりになる。家によっては。結局のところ、子守りリソースをお金で買う仕組みになっているようだ。専業主婦の前提もなくなり、地域のコミュニティも希薄化した。たしかにお金を出して人工的な子守りコミュニティを作って運営するしかないのだろう。

7/23(火)

睡眠が悪くて気力なし。風呂で無限にショート動画を見ようとして正気に戻った。ショート動画は麻薬みたいで怖い。疲れてると無限に見てしまう。XにもYouTubeにもあるし、ショート動画を見始めたらついついスワイプしてしまう。おそろしいUIだ。中身がない動画でもテンポとUIさえ良ければ見続けられるあたり、人間の快感回路を効率的に刺激するのだろう。見始めたらダメ。どうせ動画で時間を浪費するならちゃんと手間をかけて作られた料理動画が良い。料理は観察によって学ぶところが多いから。

🐙🐙🐙

あまりに暑いので35℃を超えてたら外に出ないルールを作った。やむをえず通勤をする日であっても35℃を超えてたら自転車には乗らない。電車か何かにする。
そう決めて天気予報アプリを開いたら、8月は毎日35℃以上になることがわかった。

どうやって生きていこう

7/24(水)

睡眠がやや良くて仕事に集中できた。うおーっとコーディングをして夕方に力尽きそそくさと退勤する。

📺📺📺

ホヨバースのゼンレスゾーンゼロというゲームをやっている。特に世界観に惹かれたわけではないのだが、ふだん原神をやってないような人まで褒めていたから気になって。
出来は良いと思う。グラフィックも綺麗でUIもわかりやすい。まだ第一章まで終わらせただけだが、シナリオもおもしろかった。ただ没入して入れ込むようなものではない。あくまでグラフィックが中心のゲームである。

www.youtube.com

📺📺📺

模様替えをした。我が家のリビングには机二つとダイニングテーブルと椅子五つがある。机は作業用で、それぞれ原稿や仕事をやる。家業に漫画制作があるので机は必須だ。私は在宅勤務もするのでそういう意味でも。ダイニングは食事と読書をするところ。だらけるところ。これもこれで必要だ。
もちろん狭い。机を向かい合わせにしていたのだが、ダイニングも机島のそばにおいていて通路がほとんどなかった。

家が広くなり視線が気にならなくなる配置

模様替えをしたのは机の配置。向かいわせだったのをL字に置くようにした。動かしたのは妻氏の机で、これまで台所やトイレへの通路に背中を向けていたのを、本棚を背にするようになった。これは独房が集中できることを発見した影響である。背中に目線がないとあらゆる作業が捗ることがわかり、机を回転させたいモチベーションができたのである。

家具配置の原則にもかなっている。あらゆる大きい家具は壁に沿わせるように置くのが効率的だからだ。机は壁にディスプレイを向けるように置くこと。そうすると、人目を気にせず作業ができるようになるし、家も広くなる。

7/25(木)

あまりに疲れて夕食後にソファで一時間半寝る。

📦📦📦

同僚と真面目に設計の議論をしているとき、髪の毛をてきとうに抜いてみたら白髪だった。お、珍しいと思って「みてみて抜いたら白髪に当たったんですよ」と喋ろうかと思ったが、自制してやめた。たまに自制せずに文脈をぶち破った話を(よく)し始めるのだが、相手はポカンとして数秒停止するのでやめたほうがよい。自制できた記念日です。うむ。どう考えてもやめたほうがいい。

ちなみに白髪はほとんどないです。スーパーレア

📦📦📦

イナダ氏の『料理人という仕事』を読んだ。ちくまか何かのウェブ媒体で連載されていたエッセイを改稿したもの。テーマは料理人として生きていくのに必要な諸注意。料理人に特殊な気をつけるポイントもあるが、一般的にお仕事をするうえでためになる話も多かった。実は雑用が大事だよ、とか。雑用はやりようによってはクリエイティブな仕事である。雑用がつまんないのはやり方と捉え方の問題が大きい。
「飲食業界がホワイト化するなかで、自分から質問をしにいかないとスキルが得られなくなっている」という警鐘が鳴らされていた。ぼーっとしていたら「何やってんだお前」と怒声が飛んでくる時代は終わっていて、その反面ダメな人はずっとダメなままだよ、という話。これも飲食に限らずあるあるな話だ。「とりあえず少し我慢してやってみて」が言いにくい風土ができてきている。社会が優しくなった結果、スキル格差は広がる。

7/26(金)

まったり在宅労働かと思ったら重大なバグを見つけてしまい21時退勤になる回。

🍚🍚🍚

ゲームさんぽというYouTubeチャンネルがゼンレスゾーンゼロについて批評する動画をみた。ゲームデザイナー曰く「細部の磨き込みに異常にコストがかけられているが、全体として破綻なく、抑えるところはちゃんと抑えている」とのこと。つまり通常のゲーム開発においては「コストがかかるからそこそこの見え方で妥協しよう」と判断するところに多大なコストがかけられているということ。端的に言って人海戦術の結果ではあると思うのだが*1、そもそも中国大陸の文化*2として、細部の磨き込みが上手という話がある。私が読んだことのある本では「こういう精密な作業をやらせると中国の学者というのは大したものだし、またそれを実に楽しそうに、生き生きとやっていることにも感銘する」(『中国の大盗賊』p.175 高島俊男)とか「大根を龍のヒゲのごとくに細く切り、九蒸九晒、つまり九度蒸しては九度干すといった複雑な工程を踏んだ後に(略)」(『中国くいしんぼう辞典』p.312 崔岱遠)というようなエピソードがある。なぜそういう文化になるのかはわからないが、とにかく忍耐を要する細かい作業が得意らしい。おそらく、ゲームの細部のビジュアルも同様の精神で磨かれているのではないか。

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リンク集

anond.hatelabo.jp

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今週見つけた地味によい増田たち。

www.sirogohan.com

酢の物に興味が出てきた。

news.livedoor.com

料理は香りを残すのがむずかしいんだよなあ。

すき家となか卯ってどう思いますか? この2つ、というかゼンショーの各社って、まさに日本の最適解を体現した外食産業群だと思うんですがいかがでしょうか? | mond

松屋のネギ塩豚カルビ丼ばかり食べてた時期があります。

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昭和96年シリーズ

*1:中国都市部では若年失業率が高い

*2:台湾にも引き継がれている可能性はあるが、台湾でもそうなのかは知らない