しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年ふりかえり

お仕事 この一年は新規プロジェクトのメインエンジンとして働いていました。就労してからいちばんおもしろい仕事をやっている気がします。なんでおもしろいのかというと、珍しいシステムを作っているからです。前例がなくて検索しても答えは出てこないので、…

週報2021/12/26 内面同士の接続過剰

日記に書いた近況や考えごとをふりかえって週報としてまとめています。 近況 労働 実装をしていて、golangのinterfaceはすばらしいな、となりましたが、いやDIPが偉大だと思い直しました。 体調 冷えがひどくて何もできなくなったのが月曜日。ですが、その日…

すばやく調理するために必要な道具と技術

はじめに 道具 すぐにお湯が沸く鍋 中華鍋(鉄鍋) 電気ポット よく切れるペティナイフ 技術 味見 まな板を使わずに野菜を切る 味付け 塩味 旨味 常備するもの 野菜 肉 炭水化物 まとめ 補足: この方法で平日に作れるレシピには限りがある はじめに この一年…

アファンタジアFAQ

先日自分がアファンタジアであるのに気づきました。アファンタジアとは脳内でイメージ映像を思い浮かべられない認知特性のことです。小説を読んでも情景は映像化できませんし、動画を観たあとに光景が焼きつくこともありません。過去の体験を振りかえっても…

週報2021/12/18

日記に書いた近況や考えごとをふりかえって週報としてまとめてみる。 近況 労働: 相変わらず在宅勤務。設計をしてgolangを書きまくる日々。 体調: 冷え性でだるい。メンタルは平和。 余暇: 読書と日記。妻氏の漫画サポート。低優先度枠としてインターネット…

人生の土台となる読書――ダメな人間でも、なんとか生き延びるための「本の効用」ベスト30 作者:pha ダイヤモンド社 Amazon phaが新刊を出すというので買って読んだ。この本で紹介されていた橋本治という人が気になり、いろいろ読んでみた。たいへんよかった…

つるんでもひとり

インターネットの人たち、いや世の中の人たち一般はいつも敵味方をよく識別しているな、と思った。また、日常的なコミュニケーションでも特に障壁がなければ仲間を増やそうとしてくる。例えば漫画を勧めて読ませるとか。何を観ても「共感」で判断するとか。 …

「善き生」の問題

最近デカルトを読んでいて哲学には「いかにして真理に至るか」という問題と、「いかにして良き人生を送るか」という問題があることに気がついた。哲学にはギリシア時代からそういう問題意識があったようにみえる。 さて現代の人たちはこの問題にどう答えてい…

いみじくも勝手に行動する

さいきんになって「業務である程度勝手に行動してしまう」ことができるようになった。これまではわりと受動的だったのだが、自分でできる範囲ならば勝手に考えてドキュメントを書いたり喋ったりしてよいのに気づいたのだ。例えば、実装担当者としてチームに…

生活は簡単に変わらない

インターネットで生活術指南の記事を見ることは多い。しかし生活というものはそう簡単に変えられない。私も以前は「こういう工夫をしたら料理が楽になるよ」という記事を書いたことはある。だが今では少し考えが変わっている。 死の悲しさと生活が変わること…

本はおもしろければよい

おもしろい本を探したい 本を読むのが好きだ。だが、なかなかおもしろい本にはめぐり逢えない。九割くらいは「つまんないなー」となる本で、残りの一割を探すために読んでいる。最初の数ページでダメだとわかることもあるし、半分読んだところで雲行きが怪し…

妻氏が昼寝から起きるのを待ってみたが全然起きてこない。つついても寝たままである。仕方がないのでフレスコへ行くことにした。ちょうど野菜も肉もなくて、しかし明日の朝に買いに行くのはちょっときつい。今のうちに買い物を済ませる作戦だ。だが、日曜夜…

漫画家である妻氏の進捗管理・餌やり

私の秘密の日記におもしろ表現が出てくることがある(らしい)ので抜粋して不定期連載します。 (妻氏の)ネームを連休中に仕上げねばならぬ。残りのページ数を聞いたら十ページくらいだと言われた。けっこうきついかもしれない。明日は来客が二回ある。どう…

栄養とは何か?は未だ不明である

ライティングの哲学を読んでいたらおもしろいブログを発見した。 ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO) 作者:千葉雅也,山内朋樹,読書猿,瀬下翔太 講談社 Amazon という、千葉雅也先生の発言。 インターネット上の記事か何かだ…

自分の体温を知る

私の体温低すぎ? ここ二週間ほど体温をこまめに測ってきた。きっかけは新型コロナワクチンの接種。問診票に記入するために体温を測ったのだが、何度やっても35.6℃から上がらないのだ。自分の体温は36.5℃くらいだと思っていたのに、ずいぶん低い。まずいので…

スマホとSNSに切り刻まれている

先日、放送大学の人格心理学という科目の教科書を読んだ。人格とは何か、という問題を多面的に考える科目だ。本題は人格全般を心理学することなのだが、この教科書の最後の章に興味深い指摘があった。 電子メディアによって私たちの日常生活は、二重の意味で…

モルモットは猫・ウサギ・ハムスターである

モルモットは猫・ウサギ・ハムスターです

手延べ麺

ラグマンを作る ラグマンという食べものがあります。中央アジアで広く食されるもので、手延べ麺にトマト主体の汁をかけます。これはラーメンの祖先で、ラグマンの音がラーメンに変化したとされています。 レシピ koizumipress.com レシピは小泉武夫先生のも…

干し肉を常備しパンと一緒に食べる

ドイツ人をみならえ digi-log.blogspot.com 僕は初めてこの食事を経験したときにその効率性に驚いた。野菜不足の心配ゼロの食事がこんなに簡単にできるとは! 野菜不足を心配して野菜炒めを作っていた俺は何だったのか! ていうか、こいつがんがんハムとチー…

ブログはインターネットの良心でありまだ価値があるという話

さいきん小林銅蟲の週報を読んでいるのだが、昔のブログらしさがあっておもしろい。ブログを書き続けている人はけっこう残っていて、これまで古代エジプト、妖怪、パン作りがテーマのおもしろブログを見つけてきた。 ブログはまとまった文章が書かれるので、…

よく膨らむパン🍞💯を焼く

non117.hatenablog.com パン修行をしていたらレシピが変化したので共有します。 レシピ www.youtube.com フランス人パン屋おっさんはふつう、サワー種*1を使ってパンを作ります。しかし、我々はインスタントドライイーストを使っていました。この違いが発酵…

人々の変身願望と現実社会の行き詰まり感について

最近のインターネットでは変身願望を刺激するコンテンツが多い気がする。異世界転生を嚆矢として女体化ネタの漫画やVR Chatで幼女アバターになりきるおじさんなど。変身願望はギリシア神話からあるアイデアだが、これほど広く望まれるものになったのは始めて…

製麺2021

ついにキッチンエイドの製麺機アタッチメントを買ってしまいました。というわけで、スパゲティ?と中華麺を作ってみた話です。 キッチンエイドとはどういう道具か non117.hatenablog.com パンの記事でも触れたんですが、キッチンエイドという調理器具を持っ…

パン作り2021

tsukurioki.hatenablog.com ちょうどパンを作りまくっているので書きます。ハード系のパンを作っているので、ソフト系のことはわかりません。 カンパーニュ まず、Kitchen Aidを買います、と言いたいところなんですが、高価で場所をとる物体なのでない人は手…

pha.hateblo.jp 穂村弘が引用していた中井英夫の言葉で「小説は天帝に捧げる果実。一行でも腐っていてはならない」というのが良かった。執筆の動機は、読者に何かを届けようとか伝えようと思って書くのではなく、天帝(みたいなもの)のために文章をひたすら…

シン・エヴァンゲリオンの主題と示された答えについて

シン・エヴァンゲリオンをみて思ったことをネタバレありで書いた。私にとっては哲学・社会学として読みとることになる。

低労力自炊を考える

一汁一菜よりも手間のかからない自炊を考える。おそらく最大の問題は洗い物だ。食洗機があるかどうかで自炊の難易度は変わってくる。水栓やスペースの制約で食洗機を設置できない人もいる。ここでは食洗機なしで成立する楽な自炊を考えてみる。 洗い物の次に…

我々ソフトウェアエンジニアも文章が書けると業務がスケールするのに気づいた。チームで一人だけ書けるのではダメだ。全員わかりやすい文章を書けるのが理想だ。業務上の複雑な問題を伝えるために文章を書くのだ。 これはコミュニケーションプロトコルの問題…

社会学批判の裏には科学信仰がある。なぜ科学信仰が盛んなのか。伝統的な考え方がコミュニティとともに無くなったからだ。人間は変わり続ける生き物で、態度は体調で変わるし、自分の自我さえも変わり続ける。そこで固定化した立脚点、何らかの価値観を求め…

日常言語で「合理的・論理的」と言われるものは論理的ではない。たいてい「納得できる」か「効率的」を意味している。「寒いから長袖の服を着ようね」と子供に語りかける大人はたくさんの暗黙的前提を意識せずに飛躍した論理を表現している。暗黙知を共有し…