しゅみは人間の分析です

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自作カット野菜で一汁一菜をさらに効率化する

もう長いこと味噌汁を食べて暮らしている。土井善晴氏の提唱する一汁一菜生活だ。簡単なので仕事に疲れた日でも作れる。味噌はそれだけで美味しいし具から出汁が出る。具の組み合わせによって細かく味が変わるため、飽きることもない。土井善晴氏のいうとおり、持続できるライフスタイルだった。

 

しかし、いくら味噌汁が楽とはいえ切り物が面倒だった。キャベツは手でちぎれば良いが、玉ねぎや茄子も食べたい。人参やカボチャをちぎるわけにはいかない。どうしても包丁がいる。まな板を出すのも面倒だし、何より刃物を扱うには注意力がいる。疲れた日にやることではない。一汁一菜の唯一の難点が野菜の加工なのだ*1

こうして行き着いたのがカット野菜だ。ただし、カットされた野菜を買ってくるのではなく、自分でカット野菜を作る。好きな具を選べるのが一汁一菜の醍醐味だからだ。

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野菜は余裕のあるときにまとめて切り、タッパーかジップロックに入れて野菜室で保存する。意外にもこのカット野菜は五日くらいもってくれる*2。つくりおきの料理はすぐ味が落ちるのだが、生の野菜は美味しいままのようだ。とはいえ一週間以上持つかは怪しい。もし、柔らかくなったら使い切るか冷凍すると良いだろう。

野菜は大きめに切っておく。煮物は放置すれば火が通るので、食べやすい大きさなら何でもいい。それに、ある程度大きく切ったほうが保存性が良いだろう。

 

このカット野菜のおかげで自炊がずいぶん楽になった。帰ってきたら小鍋に肉と野菜、お湯を入れて煮込むだけだ*3。五分から十分鍋を放置し、部屋着に着替えたらもう食べられる。火を止めて泡立て器で味噌を溶いたら完成。三ステップくらいの手数で、出来立ての夕食にありつける。洗い物は鍋だけでいい。鍋だけ洗っておけば次の日の料理もどうにかなる。

 

味噌汁生活では好みの味噌を見つけるのが大事だ。我が家のお気に入りはひかり味噌のマル無だ。乳酸の味がしてとても美味しい。成城石井で見つけた。一汁一菜開祖の土井善晴氏は「おきなわのおみそ」を気に入っているようだ。私も気になっているのだが、まだ入手できていない。

www.hikarimiso.co.jp

人によって好みの味噌は違うだろうから、どうしても味噌探しが必要になる。とりあえず買ってみるしかない。しかし、試しに買った味噌が美味しくなかったらどうするのか。そんな時は別の味噌を混ぜたり醤油や酒、味醂を入れたら良い。顆粒だしを入れて旨味を補ってもいい。ベーコンを入れるのも手だ。土井善晴氏はよく味噌汁にベーコンや揚げ卵を入れている。味噌汁には油を入れるのもありなのだ。結果的に美味しくなったら何でもいい。

追記 2021/08/18

硬い野菜とは人参などの水分が少ない野菜のことです。水分が多いと少し劣化しやすいので。劣化とはおいしさが減ることです。

一方で、水分が多い野菜はまな板を使わなくても切れます。手でちぎってもいいし、ハサミやナイフを使ってもよい。私はペティナイフだけでピーマンやキャベツ、玉ねぎを切ります。右手にナイフ、左手に野菜を持って指に気をつけながらスライスします。ちょっと怖いかもしれませんが、慣れれば簡単です。まな板を使わないと大きさは不揃いになるかもしれませんが、どうせ煮込むので火は入ります。大きさは適当でよいのです。

というわけで、上記の自作カット野菜を硬い野菜のみに適用するとよさそうです。柔らかい野菜をその場で切るようにしても、味噌汁を作るのにかかる時間はそうとう短いです。

*1:肉はカットされたものを買ってくる。

*2:ただし水気を避けること。水がたくさんついていると流石に長持ちしない

*3:うちには電気ポットがある。いつでもお湯が出てくる。