しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

家庭料理はシンプルでいいのでは

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キャベツオムレツを作ってみた。

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キャベツを焼き色がつくまで焼きます

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溶き卵でとじます

こんなふうにキャベツを焼いて卵でとじただけの料理だ。非常に簡単なのだが、なぜかとてもおいしい。素朴なものだが、ちゃんとおかずとして成立する。

 

なんでこんなものをつくって作ったのかというと、「土井善晴の素材のレシピ」という本に似たような料理が載っていたからだ。この本は不思議なところところがあって、定番レシピではなく独自のシンプルなレシピが多い。例えばエリンギのページはこうなる。

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揚げ物以外は10分で作れると思う。道具はフライパンだけだ。土井善晴氏は家庭料理といってシンプルな料理を紹介する。「土井善晴の和食」というアプリでもこんなレシピがよく出てくる。この本も同じだ。

 

たぶん土井善晴氏にとっての家庭料理とはシンプルで手間がかからないのにおいしいものなのだ。もちろん昭和後期に普及したテンプレ的な洋食もまだ家庭料理ではある。たまにアプリにも出てくる。しかし、コロッケだとかハンバーグを働きながら作るのは大変だ*1。当時は専業主婦や自営業の人が多かったためにこんなレシピが家庭料理として受け入れられたのだろう*2。だが、今の時代では無理がある。土井善晴氏の提案するようなシンプルなレシピが忙しい時代の家庭料理ではないだろうか*3。そもそも洋食が普及する前は和食が当たり前だった。昭和後期から平成初期の一時期の文化が凝った家庭料理だったにすぎない。

 

さらに差別化の観点もある。今は当時の家庭料理が気軽に手に入る。惣菜を買ってきてもいいし、外食をしても良い。家庭料理で時間をかけて調理するメリットは自分好みの味、栄養バランスに作ることくらいだ。休日ならば自分で作るのもありだが、平日に作る意味はないだろう。逆に、キャベツオムレツやエリンギの目玉焼きは家でしか食べられない。なのにしっかりおいしい。だから平日に作る今の家庭料理はシンプルなレシピでも良いのだと思う*4

 

土井善晴の素材のレシピ

土井善晴の素材のレシピ

  • 作者:土井善晴
  • 発売日: 2019/04/05
  • メディア: 単行本
 

 

*1:働いてなくても娯楽が多様化したせいで人々は忙しくなっている

*2:料理教室に通って洋食を習う人が多かったらしい

*3:easyではなくsimpleなのが大事で、easyだとレンチンして終わりみたいなSNSバズ目当てレシピになる

*4:具沢山味噌汁も現代的なシンプル家庭料理なのだろう