5/11(土)
朝から調子悪し。朝食をパン、昼をマクドの買い食いにしてしまう。
一発逆転を狙って散歩、鳩観察、お灸、昼寝をしてみたがどれも効かない。少しずつ良くなる感じはしたが決定的な何かが足りなくて頭が文章モードにならなかった。原稿がやばいわよ。
結局決め手は調理だった。夕方に冷蔵庫の余り物処分としてインドカレーを作りながら台所を動き回っていたら、いつの間にか頭が動くようになっていた。私の体調不良には料理が薬になるらしい。
🍖🍖🍖
このカレーだが、試しにヨーグルトを多めに入れてみた。賞味期限がやばかったので。
本来はスプーン一杯程度のところを三杯か四杯。レシピ逸脱もいいところである。
すると、できあがったカレーはバターチキンカレーであった。バターなんか入れてないしチキンではなくポーク。なのにバターチキンカレーとしか言いようのない味がする。バターチキンカレーの風味は乳脂肪であり、ヨーグルト由来でも良いらしい。
もしかすると、インネパ系のカレーも高価なバターを使わずにヨーグルトで水増ししているかもしれない。本当にそれっぽい味になって客にバレないならそれでもいいかも。
5/12(日)
関西コミティアの日。いつもより少しだけ早起きしてインテックス大阪へ向かった。夜更かししてしまったので移動中はほぼ睡眠。大阪南港に着くころにはちょっと元気になっていた。
肝腎のコミティアはやや不調、というかなんか人が少なかった。いつも混む知り合いのサークルも昼頃には暇そうだったので、全体的に参加者が少なかったようである。コミティアには波みたいなものがあって真冬と秋の回が盛りあがっている。
たしかにGW直後の土日に南港まで出てくる人はそう多くないだろう。連休ってむしろ疲れるところもあるのだ。
🍋🍋🍋
帰りに阪急梅田地下街の欧風カレー屋へ寄ったところ、レトルトカレーか?となるような味でびっくりした。そういえば異様に安い値段だった。妻氏は「レトルトカレーよりまずい!」と言って怒っていた。
5/13(月)
ややわる睡眠で出社。午前は大雨だった。
今日はなぜか体調不良の人が多かった。お腹が壊れる人多数、謎の不調で休む人数名。昨日のコミティアで疲れた顔をした人が多い気がしたのも勘違いではなかったようである。私は終始ぼーっとしており、ハムサンドと間違えてエビカツサンド(きらい)を買ったり、存在しない会議に参加して「人が来ないなあ」とつぶやいたりしていた。
💊💊💊
「発達障害検査を受けてみました」という記事から、ゆる言語学ラジオの『ビジュアルシンカーの脳』の回があるのを知った。半年くらい前におもしろく読んだ本である。気になって2時間以上の動画を観た。おもしろかった。
言語学と題したYouTubeチャンネルなので喋ってる二人とも言語思考者である。絵は描けないし言語化ヤクザ、言語化マッチョである。そういう前提があり『ビジュアルシンカーの脳』を読んだ水野氏が「言語思考者がいい思いをしているのは社会がたまたまそうなっているからなのだ」と言って堀元氏を改心させる回だった。説得は成功した。
彼らは「言語化によって意識からこぼれ落ちるものをできるだけ減らしたい」というモチベーションで作家活動、言語学研究をしているそうだ。この点は同じ言語思考者であっても私とは違う立場だ。私は「言語は当然万能ではないが、意識内の情報としてこぼれ落ちているものはない。私の意識にあるものはすべて言語化可能である」というスタンス。であるからビジュアルシンカーにとっての「言語はイメージに比べて情報が落ちる」という話も理解できていない。そうであるらしい、ということを知っている程度。
「もし仮に「言語化力」ではなく「イメージ化力」が重視される社会で「絵で表現できない人は能力が低い」と言われたら我々(言語思考者)は困るでしょう?」という思考実験がおもしろかった。イラスト表現のスキルで社会階層が決まる世界では私は最底辺である。その社会に生きる私は「イメージ化力を磨くためには」みたいな新書を買って読んでいるだろう。
5/14(火)
酒を飲んで寝たら睡眠が破滅。今日もぼーっとした一日だった。デバッグに奮闘した結果、一行の変更ですべてが片づくのに気づいてしまう。がっくし。
🐻🐻🐻
同僚と人生っぽい雑談をしたときのこと。「もしその選択をするとしたら、感情はついていくが理性としては納得しかねるので、モヤモヤし続けるだろう」というような話を聞いた。
「感情と理性が同じ方向を向いていないとずっと悩み続ける」らしい。たしかにありそう。
感情的納得をしてるだけでも、理性的納得をしているだけでもダメ。両者が揃ってないとメンタルに悪い。
両者の乖離を修復するのが昨今流行りの「言語化」であろうか。たしかにそういう側面もあるが「言語化」は感情的納得よりも理性的納得を促進するための道具である。「言っていることはわかるけどなんか気に食わない!」を解決することはできない。感情的には納得してるが説明が足りないケースで言語化が役に立つのであり、逆に思弁的にしか理解していないケースでは言語化では足りないだろう。
じゃあどうやって感情的(身体的)に納得するのか。体験するしかないのだろう。同じ体験をしてみたら「アッそうなのか」となることがよくある。
ただ、もっと根深い問題は同じ体験をしても同じクオリアを得られない場合で、例えば「日本酒飲み比べに来たのに友人と違って違いがぜんぜんわからん。つまんない」みたいなやつ。
「他者と異なる感覚を持っている」という事実に納得しておくのは人間関係一般において大事なことだけれども、「自分にない感覚が他人にはあること」「自分の感覚の特殊さ」への納得を深いものにするには骨の折れるコミュニケーションが必要かもしれない。
5/15(水)
モルモットアラートに起されまくって睡眠が浅いまま出勤。
コードレビューなどの労働をした。
定時後にApple StoreでiPad Airの受け取りと古いiPadの下取り手続き。無事に満額の査定となった。やったね。
家に帰ったら設定をしまくる。一時的にラップトップを捨ててiPadだけで過ごしてみるための移住作業。もともとブラウザの中で生きてたので、よく使うブックマークを移植しサービスにログインしまくったら環境ができた。メモ帳はもともとアプリがある。
🦒🦒🦒
iPadというかiOSではてなブログを書こうとすると、画像のキャプションが問題になる。
公式アプリだとHEIFという画像形式をいい感じに変換してアップロードしてくれるのだが、その代わりにアプリの機能不足によってキャプションがつけられない。キャプションが!
かといってブラウザではてなブログを開き画像をアップロードすると「HEIFは対応しておらん」とか「10MB以上の画像を上げるな」と言って怒られる。こうしてキャプションをつけるのが困難になっていた。
そこでこのようなショートカットを作った。画像をリサイズしつつjpgに保存してくれる君である。iOSではMacみたいな高度な変換はできないのかと思っていたが、ショートカットアプリにはすべてがあった。解決。
5/16(木)
モルモットの呼び声で睡眠不足。妻氏も日帰り出張とのことでそのまま起きざるをえなかった。発生した空き時間で家事をいろいろやってから出社。
夕方鍼へ。「なんかここ数日テンションが上がらないな」と思っていたら自律神経が乱れてるとのこと。そういえば昨日は立ちくらみもあった。たっぷり鍼を刺された。
🍮🍮🍮
なんかの本に「人は逆さにして振らないと、こんなにもものを言えないのか」と書かれていた。たしか全社員と面談をして云々の文脈。
「人は酒を飲まないと、こんなにもものを言えないのか」というバージョンもありそう。繊細で真面目で引っ込み思案な人なのに、やたらと酒を飲む人が世の中にはいて、彼らは酒を飲むと活き活きと喋り始める。素面だと面談を何度もやって逆さにして振らないといけないのだが、酒だとそれの代わりになるらしい。
エッセイスト、漫画家にもこのタイプが多かった気がする。
私は酒がほぼ飲めない代わりに素面で何でも言えるタイプである。
人が吐露するさまほどおもしろいものはないので、真面目な人に酒を飲ましてただ話を聴いていこうと思う。どんな人であれ深いところを喋ってくれるなら興味がある。
5/17(金)
寝るときに「寝るぞッ!!!」と意気込んで臨むとうまくいかない。そうじゃなくて「わたしはこれからただリラックスして呼吸を整えるのです」とやるとうまくいく。
そうやってスーンと寝て起き仕事をした。
🐰🐰🐰
昨日の鍼で「肩から首にかけてゴリゴリに凝っている。そのせいで自律神経が終わっている」ということがわかった。もう懲り懲りなので対策を考える。
業務では一日中ぱちょこんに向かっている。ずっとキーボードを打つのが仕事だ。だから自然と猫背になるし、背中は丸まる。職業病であり、鍼のせんせーもデスクワークはどうしようもない、という認識だった。
しかし手はあるのだ。分割キーボードである。
ソフトウェアエンジニア界隈では自作キーボードだとか分割キーボードが流行りである。数年前、物理的にマッチョな人たちが「鍛え上げた大胸筋のせいで腕が閉じられないから分割キーボードしか使えない」と言って紹介したあと、業界内で大流行した。ハマる人はハマるようで、自作キーボードを何個も所有したり、3Dプリンタを買ってカスタムしまくるような知り合いが何人もいる。
あんまりモノに興味がないので、自作までする気はないのだが、健康のために分割キーボードには手を出すことにする。実は分割キーボードは特殊な道具を用意する必要はなくて、一つの端末にキーボードを追加でつなぐだけで実現できる。
こんなふうに。右手にiPadとかラップトップの内臓キーボード、左手に追加のキーボード。こうするだけで肩が開いた状態でタイピングができる。左利きであればトラックパッドのある端末を左側にすること。
これが意外とすぐに慣れる。タッチタイプができるのが前提だが、できるならば1時間もしたら自由にタイプできるようになっているだろう。ふつうの分割キーボードだと左右の境界のキー配置が問題になる。「右手でGまで押したいのだけど左手側にしかない」みたいな癖があるとき。二台あると、どちらのキーボードにも「G」はあるので障壁なく分割キーボードにできるのである。
非常に快適で肩も開いたまま文字が打てるようになった。また一歩健康に近づいた気がする。