しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2024/08/18 温暖化でトマトは萎れナンは巨大化する

8/10(土)

ただの土曜日ではなく、夏コミ原稿締切一日前の土曜日。一日中引きこもって原稿のお手伝いをしていた。と言ってもさいきんはトーンも妻氏がやるので私は台詞打ちと相談相手と飯スタント。おいしいご飯を作るのがお仕事だ。いつも通りとも言える。

今回の原稿はファイナルという締切でコミケ前日の朝入稿となる。印刷所からは「可能な限り早く入稿して欲しい」とのメッセージをいただいている。我々も早く解放されたかったので土曜日夕方の入稿を目指して作業していたのだが、実際にやってみると40ページという物量がすごくて午前5時までかかってしまった。締切2時間前とかなりギリギリ。というかここまで押したことがない。漫画ってなんでこんなに大変なのだろう。

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🥩🥩🥩

昨日寝違えた首の治療にお灸がよく効いた。
寝違え初期は患部を冷やして炎症を鎮め、そのあとは温めるのが良いらしい。お灸は置いたところに血を集める効果があるので痛めた筋、かばってる筋肉の血流を良くして治りを早めてくれるようである。

8/11(日)

仮眠をとり起きたら妻氏を駅まで見送る。今回のコミケは妻氏だけ前泊で私は京都に残る。モルモットが七歳と高齢(人間換算七十歳くらい?)で、一晩家を空けられないため。これまではコミケに行くたびにモル氏の体重が減ることがあった。もうこれ以上減らしてはならないところまできている。

ぷいぷい

新幹線で旅立って行ったのを確認したら街をぶらぶらする。カフェのコーヒーで眠気に対抗しラーメンを食べて台所用品の調達。製麺・製パンに使う道具を増やした。打ち粉や小麦粉を入れておく容器。うどんパン作りが日常化していくとこうなる。

打ち粉(コーンスターチ)入れと粉ふるい(中力粉)

🦞🦞🦞

南海トラフ地震の注意報が出ているし台風も近づいていた。もし新幹線が止まったらどうしようか、と起こってもいないことで悩む。注意報が出たからといってこのタイミングで揺れる可能性は低いし、実際揺れなかったわけだが、私は東日本大震災を東京遠征中に経験している。当時は大阪に住んでいたのに、たまたまオフ会でリナカフェにいたらそこで揺れたのである。秋葉原のビルがしなっていたのを覚えている。
当然新幹線も止まっていて帰れなくなり、宿もとっていなかったので上野かその辺まで歩いて移動し、フォロワーの家に泊まらせてもらった。そのときの東京の混乱の様子を今でも覚えている。

南海トラフ地震が起きると東海道新幹線は数日から数週間止まるかもしれない。ほんとうに京都に戻れなくなる。代わりに使えるのは空路。予約アプリを入れてすぐに使えるようにして備えた。もしも地震が起きて帰れなくなるとペットは死ぬ。そういう覚悟をもって飼っているし、遠出をしている。

8/12(月)

5時起床。コミケで売り子をするために早起きして始発新幹線で東京へ移動した。じつはコミケのサークル入場は新幹線でも間に合うのだ。6時すぎ京都発の始発に乗ると品川に8時半くらいに着くので、そこから山手線、りんかい線と乗り換えるだけ。9時前にはサークル入場口に到達できていた。コミケドアツードアー3時間半である。

コミケの象徴みたいだが本を売るのは別の建物である

妻氏はその頃、国際展示場近くの佐川急便営業所で刷りあがった本を受けとっていた。本来同人イベントは印刷会社がまとめて本を会場へ搬入してくれるものなのだが、我々は「ファイナル」という最悪の締切を設定したがために、本が航空便で営業所へ届くことになっていた。それの受け取り。

🌰🌰🌰

妻氏と合流して設営したらあとは本を売るだけ。フォロワー知り合い常連さんいろいろ人がやってきてお喋りをした。半分くらいはこの交流のために来ていると言ってもよい。お盆と年末にだけ会う人たちが多いので、インターネット親戚みたいなものかもしれない。

会場は東7だった。比較的新しい施設で空調がある程度効いていて、暑かったが熱中症にはならずにすんだ。東の1〜6は33℃くらいになっていてバタバタと人が倒れていたそうである。車椅子で運ばれる人を何度も見かけた。

臨時基地局

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15時くらいに撤収し品川駅でパンを食べて帰った。間違えてひかり号を予約していて変更もできなかったのでそのままにした。遅かったが乗客が少なくてむしろ快適。時間がある場合は遅めの新幹線が良いのかもしれない。

こうして21時に帰宅。モルモットとスナネズミたちは元気そうだった。

ねずみたちは若いので二日くらい放置してもよい

8/13(火)

ついにお盆休み開始。原稿体制とコミケ出張の疲れを癒すのだ。存分にだらだらした。

だらだらと言いつつうどんを捏ねてた

☕️☕️☕️

『刑の重さは何で決まるのか』を読んだ。
刑法学の本。タイトルのとおり、刑事事件における量刑がどのような判断でなされるのかを論じた本。意外にも被害者家族の感情は量刑に直接影響しないらしい。大事なのは「加害者がどう考えて何をして、どんな結果がもたらされたか」と「その行動と結果は刑法的にどういう責任であるか」の二点。つまり起きた出来事をルールに従って冷静に判断する。それが刑法。
じゃあ被害者家族どうすんのよ、という議論ももちろんあるのだが「ヨッシャ遺族は復讐していいよ」となると治安が崩壊する。人の命は回復不可能だし現実的には生活の立て直しとかそういうのなのでは?という話になる。またこれは加害者にも言える。社会から疎外し服役させるわけで、その後の更生とか社会復帰をサポートせねばならない。というような、起きてしまったことに対して冷徹な法の枠組みだけでなく社会的包摂を目指してがんばっている動きもあるそうだ。

☕️☕️☕️

先日ラーメン屋で『LOVEマシーン』のカバー曲が流れていた。懐かしいなと思いつつ聴いていると、妙に歌が上手いのが気になった。後日調べてみるとこの人たちであることがわかった。

youtu.be

炒飯??

youtu.be

本家はこちら。ちょっと歌が下手、というかカバーの人が上手すぎる。

 

「明るい未来に就職希望だわ」というフレーズがあるのだが、この言葉の意味が99年と今ではまったく違う。前後の歌詞が「日本の未来はWow Wow」とあるようにこの歌は底抜けに明るい。当時はバブル崩壊後の失われた9年目だったが、まだ社会に余裕があったのか楽観的な雰囲気があった。対して今では「明るい未来に就職希望」が洒落にならない要望になっていて、我々に余裕はない。「明るい未来?そんなのあったらいいね、ないけど」みたいな気分の人が多いと思う。

8/14(水)

さいきん台所の流しが詰まりまくっていたので、パイプユニッシュを買ってきて流した。水酸化ナトリウムが入っているヤバいやつ。肌についても目に入っても良くない物質だ。その代わり油がよく溶ける。これが覿面に効いて詰まりは解消された。

我が家はよく料理をする。洗いもので油が流れる。これがパイプ内部で固着し管を狭くするのだ。料理をすればするほど油で管が狭くなるので、対策はアルカリ性の洗剤しかない、という理屈。ふつうの台所洗剤は中性なので油は溶かせない。
パイプユニッシュで溶かしたあとはシンクに水を溜めて一気に流す操作をやるとよい。水圧で剥がれかけた汚れを飛ばすことができる。

🎮🎮🎮

パンがおいしく焼けた。これよりおいしいパンは売ってない。私はこのパンしか食べたくないし、自分で作ったうどん、あるいは店でちゃんと打っているうどんだけを食べたい。私の小麦粉ものへの要望はハードルがかなり高く、ちゃんとしたものしか食べたがらない。いつからこうなのかはわからないが、元からそうなのかも。小麦にうるさい。

毎日焼きたてパンを食べたい人生だった

🎮🎮🎮

コミケ帰りに妻氏が「人の出したアイデアだと漫画制作に身が入らないことがあるので、自分で考えるようにしてみる」と言っていた。これまでは私の出したアイデアが多かった、というか妻氏に相談されるがままにいろいろ答えてしまっていた。私に相談するとお話の筋を作るのは楽らしいのだが、それだと創作への責任が曖昧になって良くない、というわけだ。

結局のところ、人は自分のために頑張るときに力が出せるのであって、責任が自分にないようなときにはあんまりパワーが出ないのだ。いかにして自分の責任にしていくかが重要。しかしお仕事でも何でも自分の責任にしていくとそれはそれでしんどい。そこのバランスをどうするかである。例えばフリーランスは自由が多いが、儲かるかどうかも自己責任である。サボったらそれだけお金が減る。経営者も同様。一方で、サラリーマンは無責任にお金がもらえる。管理職はともかく、ヒラには懲戒以外で責任が取れない。なんてすばらしい職なのか。でも一方で時間を売る商売なのでワークライフバランスが悪い。時間はない。

もしサラリーマンでやる気を出したいならば自分が責任を感じられる仕事をすべき、という話になる。それが幸福かどうかはその人の価値観次第だが、基本的に文明社会における人間は暇で困ってるので向こうから目標がやってくることは良いのだと思う。

8/15(木)

ベランダに植えているトマトがずっと不調だ。葉っぱは黄色いし実はつかない。花は咲いている。肥料も与えている。変だな、と思って調べたら高温障害なのがわかった。気温が高すぎ。京都の真夏はトマトにはキツすぎたのだ。
日本の夏、いや世界中で温暖化が進んでいて亜熱帯は熱帯に近くなり、熱帯はもっと暑くなっていることだろう。であるならば日本の夏はそろそろインドとかタイの暑さになるのではないか。暑すぎて食欲も不調だし「今日からここはインドです」とインド料理を見習ってカレーやミールス、ダルバードを食べまくったほうがいいのかもしれない。

夏バテにはカレーです。カレーを作るのです。

トマトは萎れナンは巨大化する

🍅🍅🍅

大包丁研ぎ大会開催。包丁研ぎみたいな虚無作業が得意すぎて4時間研いでいた。ほんとは2時間で終わらせたかったのだけれども、久しぶりの研ぎで手順がわからなくなっていた。てきとうにやって🥕試し切りをサボっていたらあとになって切れないことが判明。もう2時間おかわりとなった。試し切りはちゃんと食材でやりましょう。

最終的に指が飛ぶような切れ味になった

8/16(金)

手動のエスプレッソマシンを買った。

横っちょのレバーを下げて加圧する機構

なんで手動なのか。電動にするとでかくて邪魔で無駄な機能がついているから。自動コーヒーメーカーたちは全部そうだが、一つのマシンにお湯沸かし、豆挽きの機能がついている意味がない。ケトルやミルはもう持っている。問題はエスプレッソ抽出に加圧容器が必要なこと。9気圧が良いとされていて、専用の耐圧チャンバーを用意しなければならない。そんなもん持ってるわけがないので、高圧抽出装置だけを買い、それが手動式だったというわけだ。電源もない方がいい。
操作は簡単で、挽いた豆を耐圧容器に入れて上からお湯を入れ、レバーを下ろすだけ。パワーは必要だが体重をかければなんとかなる。圧力を微調整しながら少しずつ抽出してクレマが出たら100点。
できたコーヒーは華やかな香りがする。フォームドミルクで割ってちょうどいいくらいの濃さ。また次のコーヒー沼が開けてしまって少し困惑している。なんかエスプレッソグッズいっぱいあるんですけど?

🥕🥕🥕

お昼に水餃子。作りおきのうどん生地が古くなっていて、でもうどんを作る気力がなかったので餃子にした。ふつうは気力がなくて餃子を作らないとは思うのだが、なんか我が家では成立するらしい。たぶん慣れ。切って包むだけだし。

まな板の右端に餃子麺棒がある

今回は餃子用の麺棒が活躍した。8cm程度の生地を伸ばすのに30cmの麺棒はいらない。安くて便利なので餃子太郎には必携。

水餃子とっても楽

できた餃子を煮て水餃子にした。もういろいろ面倒で。北京のあたりでは水餃子がふつう。あんまり食べたことはないが十分くらい煮て中華出汁と醤油で味付けをしたらおいしいのができた。クコの実なども入れるとよい。

🥕🥕🥕

夜、天ぷらに挑戦。先週読んだイナダの記事に従って揚げものを気軽にやってみることにした。小さい鍋に150ml程度の油を入れて一口大に切った野菜に衣をつけて揚げていく。最初はコツがわからなかったのだが、20個くらい揚げてたらポイントがわかった。

揚げたてがおいしくてヒョイパクされた

最初は高温で揚げること

油温を高めておかないと野菜や海老を入れたときの温度低下が大きくて、衣が鍋底にひっつきやすくなる。また、カラッと揚げるためにも油温は高めにしておくとよい。どうせコンロの温度センサーが自動で火を弱めてくれるので火事にはなりにくい。

鍋中の水分量を少なくする

水気の多いものをたくさん入れると揚がらなくなる。たぶん水分蒸発に使うエネルギーが多くて、油温が上がらないのだと思う。玉ねぎみたいな水分の多い野菜で特に注意する。というかかき揚げって難しいのね。

 

こうして経験値が溜まり、揚げものがちょっとわかった。次はカツに挑戦かしらん。
余った油はハリオの小さいオイルポットに入れて冷蔵庫へ。そんなに貯まらなかったので炒めもので消費しきれそう。

www.hario.com

リンク集

anond.hatelabo.jp

たしかに

anond.hatelabo.jp

いい話

www.tabisora.com

インドでは高地でトマトを栽培しているらしい。一年中温暖で日照も多そう。

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もる〜

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この動画が購入の決め手となった

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来週は焙煎に手を出している予定