人の目を3秒以上見つけられない人は、脳に未発達の領域があることが疑われる。特に発達障害(ASD, ADHD両方)では目を見られない人が多い。
発達障害の背景には感情認識障害が隠れている。感情認識障害の啓蒙と訓練法紹介がこの本の主題。
感情認識障害では自分の感情がわからないという左脳扁桃体の未発達と、他者の感情がわからないという右脳扁桃体の未発達がある。併発パターンもある。「未発達」なので鍛えたらどうにかなる。
自分の感情がわからないと、他人の意見に左右されやすくなり辛いらしい。対処は日記や自画像を描いたりするのがいいみたい。
他者の感情がわからないのは自閉スペクトラム症などで顕著に見られる特徴。他人の気持ちがわからないので自分勝手になりやすい。こちらは人の目を少しでも見るようにしたり、目を使う運動をするのが有効。
私も人の目を見られない人だったのだが、つい先日克服した。自閉スペクトラム症傾向が重い人は人の目を見ると苦痛を感じるらしいが、私は軽いようで苦にならなかった。ただ人の目を見る必要性を知らなかっただけで「目線が合わないと信頼感が損なわれる」という話を鍼師に聞いてから、実践してみたら「相手の存在感」みたいなものがより強く感じられるようになった。脳には本当に視線を検知するモジュールがあるようである。この工夫のおかげで会議で集中して聞けるようになった。ずっと悩んでいた不適応が軽くなってうれしい。
あと私には他者の感情認識が苦手な特徴が残っているが、これは目を見ながら喋りまくっていたら軽くなっていくのではないか(すでになってると思う)。がんばって雑談をしまくっていきたい。
とにかく現代社会は目を動かさない、目を見ないのが問題なようである。現代人はあんまり運動しないし、スマホとかほとんど目を動かさないから、発達障害が増えているのではないか、とも書かれていた。たぶんそうなのだと思う。身体を動かしてよく相手を見て🧠を元気にしていきたい。