朝の電車内に蛾がいた。近くのお婆さんが騒いでいると思っていたら、蛾は私の袖に止まった。嫌じゃないからそのままにしておいてもいいが、目線が集まるのは心地よくない。ぶんぶん腕を振ってたら蛾はひらひら飛び始めた。次のターゲットを目指して。近くにいる金髪のお兄さんはスマホで蛾を打ち、蛾は床に叩きつけられる。テニスでもやってらっしゃるの?やはり金髪は運動が得意だ。陰キャの敵だわ。蛾は復活して飛び、気づいている乗客たちは避ける。ちょっとした騒ぎになる。最終的に、蛾はおじさんの背中に止まったようだった。次の駅でそのおじさんは蛾とともに降りていき、車内は安堵に包まれた。そんな嫌わんでもええのに。蛾と蝶の生物学的区別は無いんだぞ。