人によって解決できる問題の複雑さ(大きさ?)には限界があると思っていて、それは忍耐強さとか問題を解決してきた経験に左右されてしまうとも思っている。問題解決の方法そのものは抽象的なメソッドとして言語化できるものではなく、暗黙知に属するが、しかし、知的労働者なら暗黙知のベールを破壊しないでどうするという葛藤もあり……。
そこでレビューというフローが便利で、これは暗黙知を暗黙知モナドに包んだまま個別具体的な問題の解決方法を示唆していく教育手法だが、現状これ以上の指導方法が実践されてはいなさそう。*1
私が大学院生の頃の研究は散々なもので、難しい問題を前にすると1秒も考えずに思考停止していたし、当時の私が今の私の分解できる問題に対応できたとはとても思えない。なので、他人の問題解決能力をとやかく言うことはできないのだ。
実社会で解かれる問題に、アトムとしての分割された問題が難しすぎるケースはごく稀で、難しい問題は複雑であるだけだと思っている。*2*3なので、問題を諸問題へ分割するのが問題解決なのだけど、これもまた(これこそが)暗黙知ということでこの話はおしまいです。*4