しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2024/06/09 オリジナリティより選ぶセンス

6/1(土)

風邪は喉痛から喉痒のフェーズへ。少しずつ良くなっているようだ。ただし咳がよく出る。

砥石の吸水も桶のなかでできる

原稿やインターネットをしたあと包丁研ぎ。昨日つくった砥石台の動作確認をしてみた。コンテナボックスに水を張り、板を渡したもの。板の上にゴムシートを置くとしっかり砥石が固定されて研ぎやすかった。包丁の表面が砥泥で曇ったらすぐに桶の水を使って洗えるのが便利。効率的な研ぎ環境ができて四、五本の包丁を研いでしまった。楽しい。

切れ味は過去最高となった。TOGITOGIというチャンネルの思想どおりに包丁の横のふくらみを削ったら人参もキャベツの芯も豆腐みたいに切れる包丁ができてしまった。やや危なくて使うときに緊張感があるのが課題。でも包丁を扱う姿勢はそれでいいのかもしれない。どうせ切れないでしょ、と思っていると怪我をしやすい。

🥝🥝🥝

夜はヨドバシへ行きSwitch Botのロボット掃除機を買った。店員さんの話によると、昨今のiRobot社は競争に負けつつあり高価格帯の製品に絞ってきているらしい。しかも値引きができない契約の固定価格の売り方をするのだとか。そういえばiRobot社はAmazonによる買収が叶わなかったとかいう理由でレイオフもしていた。業績も赤字である。凋落し始めているようだ。どの業界でもそうだが、十年くらい経つと環境が変わることがある。のんびりしてたら勝手にまわりが変化するのだ。こわいこわい。

6/2(日)

朝起きたら私の主催するXのコミュニティがスパムの群れに襲われていた。

コミュニティの名前は「ひらがな」でルールは「ひらがなのみでつぶやくこと」だけ。そんな変なコミュニティなのだがもう何年も人が居ついている。ひらがなで、意味があったりなかったりする単語をつぶやくコミュニティである。平和で、ただひらがなだけが流れてくる。お気に入りの村だった。それが突然100匹の裏垢女子スパムに襲われたのだ。
深夜のうちにモデレーターの人たちがスパム投稿を削除してくれたが、私が起きて設定変更し、ゾンビたちを締め出すまでは根本対処ができなかった。
今やオープンインターネットに安住の地はないことを思い知らされた一件だった。

⛏⛏⛏

午前に起きたものの低調で捗らず。昼にはザワークラウトの入った瓶が割れる事故も起きて、継代培養していて乳酸菌が失われた。失意の昼寝をしたら夜までまともに食べない一日になってしまう。食欲もやる気も出ず、時間が過ぎるのをぼーっと眺めるだけ。
さすがにやばいな、となって賞味期限切れのカロリーメイトを食べたら復活した。

6/3(月)

早朝の地震警告アラートから始まった。「今から揺れるぞ」と警報音が鳴り響いたが揺れがわからなかった。京都は震度1だったらしい。ねずみたちの安全を確認して寝直した。

チャリ通勤をしていつものように会議とレビューとレビュー打ち返しをしたら一日が終わった。わりと仕事は順調。

🆙🆙🆙

コードレビューをしていたら、pull requestにも登場人物一覧が必要なのに気づいた。その変更差分のなかに、どんな関数があってどんな呼び出し関係になっているかを概説するもの。レビュー依頼をした人が書いてもいいが、今のコード解析技術なら自動生成できるのではなかろうか。

🆙🆙🆙

サドルは1cm単位で調整するもののようだ。ほんの少し高さを変えるだけで漕ぎ心地が変わる。たしかプロのレーサーもそういう調整をすると聞いたことがある。
同様に、歩き方とか姿勢も数センチや数ミリの調整で感じが変わることがある。靴でわかりやすいのはヒールの有無とか。客観的には数ミリしかないような微妙な違いが癖になり、肩こりや首の痛みを作っているのである。

さいきん意識してるのは胸椎を垂直に立てること。姿勢を良くするのに首とか肩の筋肉を細かく動かすのは間違っていて、より大きな骨の位置を調整するのが大事なのだ。おおもとの骨が正しい位置にあると、他のパーツは勝手についてくる。

6/4(火)

いつもの朝支度をしてたら突然ガラス瓶が割れた。

ガラスは強度で負けると突然割れるもの

このガラス瓶にはペティナイフとピーリングナイフを立てていた。刃を下にして立てていたら、いつの間にかダメージが入っていたらしい。音も立てず、破片も出さずに綺麗に割れてしまっておもしろかった。研ぎすぎである。

💥💥💥

アポポンタスという言葉にハマる。いや元ネタはポカホンタスだったか。ポカホンタスの存在は知らなかったが『騎士団長殺し』に出てきて知った。おもしろい響きだ。

💥💥💥

騎士団長殺し』が『グレート・ギャッツビー』の翻案であることに気づいた。平たく言うとパクりである。「主人公が引っ越してきたら隣の家の富豪がやけに親しくしてくる。いろいろ話を聞いてみたら真の目的があって協力を迫られる」という筋が同じ。
パクりではあるが『騎士団長殺し』はちゃんとおもしろくて、村上春樹らしい小説になっている。元ネタのフィッツ・ジェラルドとはまったく違っていて人物描写、展開、言葉の選び方、などの筋以外のすべてが別物だ。
村上春樹のレベルで翻案をしてるのなら、創作一般においてパクリパクられは当たり前にやって良いし、実際にやっていることなのだろう。アニメも漫画もオマージュだらけ。そのパクりの程度がどれくらいわかりやすいか、という違いでしかない。

創作をやる人はよく「アイデアのオリジナリティ」を求めるが、そこは大事ではないのではないか。上述のとおり筋は古典の翻案や「王道」になることがあり、それでもおもしろいものはおもしろい。じゃあ細部はどうなのかというと、細部も翻案やパクりの寄せ集めである。作者の経験してきた現実の出来事、読んできた小説、観てきた映画のカットを集めて再構成したのが作品である。素材とか筋、構造だけをつぶさに比較したらオリジナルの要素、新規なものはほとんどないだろう。重要なのは素材が新規であるかではなく、どんな素材を選んでどう並べるか、である。漫然と素材を選んではならない。言葉、線、音は一つ一つ吟味して置いていく。そうやって選ぶセンスを磨いていった先に人の記憶に残る作品があるのだ。

6/5(水)

通勤中、エビフライのぬいぐるみをつけたリュックサックを見かけた。ベージュの衣の先っちょに紅い尻尾が生えていてかわいらしい。うちにも🍤ぬいが欲しくなった。でっかいのがいい。

エビのきもち

仕事は一人で炎上していた。急にタスクが増えてしまい一個ずつ倒していたら深夜残業手前になってしまった。

🐸🐸🐸

長時間集中すると頭から血が降りなくなる。仕事の考えごとが脳裏にこびりついてリラックスできない。さいきんこの問題に悩まされていたのだが、立つことで解決できるのに気づいた。物理的に血が集まっているのだから重力で降ろせばいいのである。シンプル。
手回し式のスタンディングデスクを使ってるので高さを上げることにした。ずっと立っていると疲れるのでたまに座るが、基本的には立って生活しようと思う。健康にも頭のリラックスにも立っているほうがいい。

6/6(木)

朝から頭がシャカシャカしていた。というのも昨晩の仕事でレビューのやりとりが中途半端だったから。同僚に「ここの設計がなんとなく変だと思う」というようなことを言われて「変じゃないもん!どう変なのか説明しろや〜こっちはちゃんと三つくらい理由があるんやぞ〜」と思いながら通勤し朝からレスバをした。結果、私の設計で良いことになったのだが、深遠な考えがあるなら最初からそれを説明すべきだったな、と反省する。深く考えているのはレビュー依頼をする当事者だけであって、レビューするほうはすぐに深い理解にならないのだ。これは一般的な話で、何であってもそう。どれだけたくさん考えていても伝えないとわかんない。勝手に一人で考えすぎてドツボにハマること、そういう人はたくさんいる。

🫘🫘🫘

そういうのを溜めこみと呼ぶが、溜めこむのはどういうケースがあるだろうか。

  • タイミングが悪くて伝えられない場合
  • まわりの人から圧力がかかっている場合
  • 自信がない場合
  • 言語化できない場合

今回のレビューのケースはタイミングが悪かったパターン。レビューの濃いやりとりが夜とか土日を跨ぐような状況を作ってはいけない。仕事はキリのいいところで終わらせること。
自信がない場合、圧力がかかっている場合は日記帳になら書ける。言語化した時点でスンと落ちつくこともあるから、これらのケースはなんとかガス抜きができる。できれば一度秘密のメモ帳に書いて整理したあと、信頼できる人に愚痴って共感してもらうと良いだろう。愚痴は整理されてたほうが聞く方も楽だ。うまくいけばまわりの環境を変えるように働きかけられるかもしれない。
問題は言語化できない場合。言われたら「それが言いたかったの」となるが、自分では説明できないケース。残念ながらこのケースの処方箋は私にはわからない。いっぱい練習するしか無いような気はするのだが。

🫘🫘🫘

『騎士団帳殺し1の下』を読み終わった。相変わらずおもしろい。村上春樹すごいな〜。

6/7(金)

もう夏じゃん。日傘をさしてヨボヨボ通勤した。疲れてるので自転車ではない。
一週間ほど追ってるバグを退治した。意味がわからんバグだなと思ったら深いところ、靴箱の一番上の段みたいなところに原因がいた。仕様上どうしようもないバグで半分見ないふりをしながら直した。

🐛🐛🐛

昨晩からおいしいものを食べたい気持ちが高まっている。平日はいつもの一汁一菜の予定だったが変更し、パスタと野菜スープと魚にした。魚は買っておいたのでメニューの雰囲気に合わなくても焼いて食べるしかなかった。
パスタソースはトマトと玉ねぎがあれば満足できる。刻んでよく煮込み、ベランダバジルを千切ってきて麺とともに和えた。材料の数を絞って素朴に作ると品のいい味がして満足できる。さいきんラーメンや焼肉、中華よりもイタリアンとかフレンチのほうが好きかもしれない。おいしいもの食べたいゲージは無事に下がっていった。

細かく刻んで炒めて和えるだけ

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