2/10(土)
朝から晩までなんとなくやる気がなかった。平日に根を詰めて労働してたので仕方がない。外に出るのは諦めて家で休んでいることにした。昼寝しまくり。ぐうぐう
こういうとき身体は嘘をつかない。ここで無理に動いちゃうと鬱とかになるのかもしれないな。
すべてのやる気がないのだが自炊はがんばる。食べなければ回復できない。外食という選択肢もあったが、野菜を大量に食べたかった。水曜日あたりから自炊に失敗しており野菜不足の気配がある。野菜が回復に資すると信じ、ワインの助けを借りながらキッチンドランカーの勤めを果たした。
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他人の意識・記憶の仕様が気になる
今日話してて気づいたことなんですが、私文章の形で思い出すのは得意なのに画像・映像がまるで思い出せないのなんでだろうと思ったら、脳内で記憶を引き出す時にどうしてもこの形になってしまうので物理的に絵が見づらい(思い出しにくい)んですよね これってみんなこうなんですか? 人間の仕様? pic.twitter.com/tcU77ADeUC
— 斜線堂有紀 (@syasendou) 2024年2月8日
引用も興味深い。映像的な思考を持った人間にもいろいろあるのがわかる。なんでこれで相互に会話ができているのだろう?言葉と対応づけられる各人の思考様式がバラバラなのに、我々は会話ができているようにみえる。実は会話が成立していないことも多いのだろうか?
2/11(日)
ちょっと元気になって外に出た。本屋へ。川上未映子と村上春樹の対談本『みみずくは黄昏に飛びたつ』と森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』を買った。いつ読むのかは不明。
それから自転車屋で車体につけるバッグを購入。リュックなしで通勤できるようにした。
ラーメンを食べ、スーパーへ寄ってから帰る。
すぐに寝落ちした。やっぱりまだ疲れているらしい。
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料理にも学習曲線がある
レシピがなかなか増えないのが悩みである。例えば、ビリヤニを何度か作ってみてもその方法が手に馴染まない。何回かはレシピ本を見ながら作らないといけない。最初にレシピを見ながら作るのはいいのだが、二回目、三回目もレシピを見ながらというのは面倒だ。それが嫌で二回目、三回目が作れず身につかない。
なんとかならんものかと思って、レシピの内容を丸暗記しようと試みたが、妻氏と違って画像記憶もできないので無理そうだった。それこそVision Proでその辺にレシピを浮かせておくしかなさそう。
なんでこんなに新しいことを覚えるのは大変なのか。近道はないものかと思案したところ「料理も学習である」ことに気づいてしまった。
つまり何回も作るしかないのである。いろいろな料理を毎回アンチョコを見ながら、作って身体に覚えさせていく。これしかなくて、近道はないのだ。
作ったあとに都度ふりかえるのは有効かもしれない。手順を復習したり、調理中に気づいたことがあれば考察してみたり。学習であるのだから復習が有効なのも同じである。
2/12(月)
観念してYouTube Premiumに加入した。今やあらゆる知識は動画インターネットに埋めこまれていて、動画からしか得られないものがある。
広告がない環境は快適で、これまで広告が嫌でYoutubeを避けていたところがあるのを自覚した。あらゆるサービスにはコストがかかるのだから、対価を支払うのは仕方がない。
こうして自由な動画インターネットを手に入れていっぱい動画をみた。得られたのは以下の知識。
- レシチンやキサンタンガムでペペロンチーノの乳化を試みてもうまくいかない。マスタードみたいな天然の乳化剤は単純な物質よりも複雑なはたらきをしている。
- クミンが胃腸の不調に効く。お腹のガスをとるはたらきもあるらしい。コリアンダーも身体を暖めるので、カレーは冷え性に良さそう。毎日食べたい。
- Indian Chineseという料理があって現地でも人気。シェズワンソースが必須なようだが、大量の唐辛子を使うので我々には真似できない。尻が燃える。*1
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Vision Proのレンズどうするのか問題
日記と料理のためにVision Proを買うつもりでいるのだが、眼鏡をどうしたらいいのか気になっていた。
いろいろ調べて回ったが、US Apple Storeの注文ページをぽちぽちしてみるのが早かった。まず最初に顔の形をスキャンするステップがあり、その次に眼鏡の有無を聞かれる。するとこんなフォームが出るので眼鏡の矯正の種類を選べばよい。
レンズの矯正パラメーター S/C/Axis/Addは注文後に入力するらしい。北米だと医師の処方箋が必要なようでけっこうハードルが高い。日本だとどうなるのかは不明。
さらに詳しく調べる。公式ドキュメントによると必要な矯正情報は下記のとおり。
Your distance correction needs and/or your near correction needs, indicated separately but on the same prescription sheet. This is known as the full manifest refraction by eye care providers.
気になるのはnear, distanceが具体的に何mなのか。北米だと法令か何かで定義されてるのだろうか。personalizeをしっかりやる製品なので、具体的情報を出してほしいものである。
2/13(火)
水加減は難しい
在宅勤務の日。会議祭りのあとリファクタリング実装をした。
お昼にインド風焼き飯を作る。タイ米を茹でクミン、コリアンダー等々であれした肉野菜と合わせる。どうやってもうまいやつだ。
でも失敗した。タイ米由来の水を揮発させられなくてべちょべちょになった。料理は水の管理が難しい。
そういえばこういう話もあった。料理の難しさランキング一位が「塩加減」なら二位は「水加減」である。
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アファンタジアと内なる声の問題
同僚との雑談(1on1)で「ドキュメントを読みながら人の話を聞けるか?そのとき頭のなかで何が起きているのか?」と聞いてみた。
同僚は「読むときに頭の中で声を再生するから、読みながら聞くことはできない。音声のチャンネルが混線しちゃう」と言っていた。
一方で妻氏は「簡単な文章だと声はしないが、難しい本や小説だと声がする」とのこと。
文学者の髙村氏はこう言っている。
ふつうは「声」がするようである。文章の難易度と文脈によっては「声」があったりなかったりするが、小説みたいな明らかに人が喋っているシーンだと「声」が入っているようだ。
「〜ようだ」と言っているのは私にはこの「声」がないからである。小説だろうとどんな文章だろうと「声」が聞こえることはない。それがふつうだと思っていた。
もちろん原因はアファンタジアで「イメージ」もなければ「声」もないのである。これは生まれつきの脳の仕様なのでどうしようもない。
そういう事情で「読む」と「聞く」は別物だと思っていた。会議で同僚が人の声を無視してラップトップの画面にかじりついていても、読みながら聞いているものだと思っていた。
同僚を真似して私も「読みながら聞く」姿勢で生きてきたのだが最近になって「読みながら聞く」のは無理なのでは?と気づいたのである。それで同僚に質問をするに至った。
アファンタジアには「声」がないのになぜ読みながら聞けないのか。「声」が意識に届くかどうかにかかわらず、言語処理は言語野を使うからである。言語野はふつう左脳の耳の近くにあって、一人あたり一つしか持っていない。読むときも聞くときもここを使うので、人間の仕様としてそうなっているのだろう。目と耳から入るコンテンツの平易さによっては同時処理もできるかもしれないが、ふつうは片方が言語野を占有するのである。
という、ふつうの人にとって当たり前のことに気づくのに30年かかってしまった。いかに自分の認知特性が自明視されるかがわかっておもしろい、と同時に恐ろしいことだと思った。
2/14(水)
緊張性頭痛
このごろ後頭部とか目のまわりがじわじわする。痛みというほどではないが、孫悟空の緊箍児がついていて締めつけられてるな〜という感じ。12月頃からじわじわしてたので気にしてなかったのだが、今週になってからちょっときつい。
頭痛の種類について調べたところ「緊張性頭痛」がピッタリ当てはまる症例だった。原因は自律神経の乱れとかストレス。なーるほど私はいま仕事の締切前である。そのストレスでやられているのだろう。
対策はリラックスしかない。いやそれが難しいから困ってるのだよな。こういうときこそ鴨川が必要なのかも。春めいて来たし、鴨川で虚無をやるべきである。
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ペースを明け渡してはいけない
さらに内省をしたところ「マイペースさが失われている」という洞察が出てきた。私はマイペースな人間で、自分の好きなペースで仕事を進めないとストレスが溜まる。けっこうのんびりしていて、焦らされるとダメ。
なのにこの頃は「世間(同僚)に合わせていかねば」みたいなことを考えていたらしい。自分を曲げて世間ペースでやろうとしたから無理になってるところがあった。
でも気づいたのでもう大丈夫だろう。言語化は最強である。
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「自走能力」とはなにか
シャチクの仕事の能力評価に「自走できるか」みたいな項目がある。「あの人は指示しなくてもいい感じに進めてくれて最高だね〜」みたいな。
「この能力って何が本質なんだろう」と疑問に思い妻氏と議論してみた。
「自走」で求められているのは「海に小舟で漕ぎだして目的地にたどり着く」ようなものである。洋上で現在位置を知り、目的地へ移動するための航路を計算しないといけない。航海術という知識や現状を客観的に観察する能力が必要になる。
大事なのは「目的地に着くために何をしても良い」ということ。北極星を頼りに進んでもいいし、GPSを使ってもよい。ちょっとくらいなら寄り道をしても良い。あんまり締切に遅れると困るけども。細かいルールが設定されることもあるが、そういうときはそれを守るだけ。決まってないのであれば何をしても良い。海賊行為はしちゃダメ。
「自走」するためには「自分はある程度自由である」という認識が大事なのかもしれない。自由であることに認識は「指示待ち」と対極にあるものだ。
本質は、航海術みたいな知識ではなく「目的を達成するためには(ルールを破る以外の)何をしても良い」ということの認識だと思う。
2/15(木)
体調がやばい気はしていたのだが、いざ鍼へ行ってみると「五臓が全部ダウンしてる」と診断された。足もお腹も冷えてるし首筋もガチガチ。後頭部の筋肉が凝ると目とか顔に影響が出るらしい。緊張性頭痛の原因である。
原因がストレスなのはわかっているので、いろいろと手を打つ。PC用の眼鏡を作り直したり、酒を飲んだり……。
酒でいいのか?とは思うのだが、酒がストレスに効くのは歴史的にも明らかなので、適度に使っていくとよかろう。
幸いアルコールにはめっぽう弱いのでほとんど飲めないまま寝ると思う。
🐰🐰🐰
朝食を米にしてからずいぶん調子がいい。
- これまで: お昼になってもあまり空腹にならず、頭の調子も微妙
- いま: 午前業務の頭の立ち上がりが早く、空腹にもキレがある
空腹のキレってなんだという話はあるのだが、空腹にはキレがある。胃腸が弱い人にしかわからない感覚かもしれない。
米もパンも精白された炭水化物であることには変わらないはずなのだが、私には米しか合わないようである。これまでパンとかそうめん、ウインナー、ハム等々朝食メニューには悩み続けてきたのだが、ようやく落ち着きそうな感じがしている。
今のベストメニューは
- お米少しと納豆
- 塩豚と目玉焼きをグリルで焼いたやつ
である。時短で栄養もあっておすすめ。
2/16(金)
体調が良くないのでゆるゆる在宅勤務をしようと思っていたのに、予定外にがっつり働いてしまった。
それでも18時に気合で退勤して散歩に出かける。昨日は一昨日は春の匂いがしてたのに、また冬に戻ってしまった。とても困る。
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過酷な労働により緊張性頭痛が出てたのでワインを飲んだ。なんとなく。
飲酒によるふわふわ感が頭の筋肉の緊張と真逆な現象に思えて。
と、思ったら本当に対処法だった。うーんいいけどよくない。