しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2024/4/7 おひるねして18時に目覚めるときの絶望感

3/30(土)

大変な週が終わって開放感〜という雰囲気。外は陽気で気分がいい。さいきん梅雨だったところようやく晴れてくれた。雨はもう嫌じゃ。

🕳🕳🕳

ミニマルポテサラは芋食ってる感がしてうまい

頭はまだ疲れているが身体は元気そうなのでいっぱい自炊をした。凝縮ポモドーロとポテサラとインドカレー。どれもおいしくできた。

ポテサラはマヨネーズなしでもうまい!

ポテサラは芋を茹でて皮を剥きキュウリと玉ねぎ、塩とオリーブオイルと酢を混ぜただけのもの。惣菜や飲食店の味と違って、砂糖もマヨネーズも入っておらず上品で素朴な味になるのでおすすめだ。サラダの本質は油と塩と酸味である。

3/31(日)

だらだらスペースは部屋の中央に

初夏の陽気にあてられて模様替えをした。
そろそろ引っ越して一年。だいぶ家に慣れてきてどこを広くとったら使いやすい間取りなのかがわかってきた。といってもセオリー通り真ん中を広く、端っこに棚とかあまり使わない家具、という原則に従う。

我が家にはユニット畳があってソファの前というよくわからん場所に置いていたのだが、これを部屋の中央に持ってきた。畳の上にはくじらのぬいぐるみとクッションだけ置いとく。風呂上がり、眠いときに転がれるようにスペースは空けておくのだ。
引っ越しをするとき畳部屋にするかいつも迷っていたのだが、移動できて気軽に寝転べるという点ではユニット畳がちょうどいいなと思った。

おひるねして18時に目覚めるときの絶望感(日曜日)

🔭🔭🔭

両刃包丁を研ぐコツ

両刃包丁の研ぎを研究した。
いろいろ動画を見て、自分でメカニズムを考えて、ようやくスパスパに切れる手順が定まった。

  • 包丁は砥石に対して45度に構える
  • 押す方向にしか研がない(引くときに砥石に当てない)
  • 裏を研ぐときは左手を使う
  • 荒砥石からかける

というポイントがあった*1。どれも重要なのだが、共通するのは「刃の角度が一定になるように研ぐ」という理念。どのポイントも角度を一定にするための工夫なのだ。

「包丁は砥石に対して45度に構える」というのは角度のブレを減らすための工夫。下図のように、砥石と直角に置いて研いでいると研ぎの運動の影響で角度がブレやすくなってしまう。だから縦にするのがいいのだが、縦すぎると持ちにくいので現実的には45度くらいになる。

角度が前後運動の影響を受けてしまう

「押す方向にしか研がない」というのは一般人向けの工夫であって、プロはそうしてない。よく「押すときだけ力を入れるように」と言われるのだが、素人は引くときにも力が入っていて変な角度で刃を当ててしまっている。どうせ引くときの研ぎで刃はつかないのだから一方向に限定してしまったほうが仕上がりがよい。また、そもそもプロの研ぎ師も荒い番手では回転砥石を使っている。回転する砥石に刃を当てるということは一方向に研いでいるということであり、それを再現する方法でもある。

「裏を研ぐときは左手を使う」はあまり聞いたことがないと思う。たまにYoutuberでもやってる人はいるが、右利きにとっては左手で研ぐということであり実際難しい。でもこうしないとうまく研げない場所がある。というのも、包丁の左側、裏と呼ばれる部分を右手で研ぐと、どうしても柄が砥石に当たってしまうから(下図右)。そのためふつうは「裏を研ぐときだけ包丁を横に構えましょう」という話になるのだが、よっぽど研鑽を積まない限り、横研ぎで角度を一定に保つのは難しい。だから柄が当たらずに45度のまま研げるよう左手を使うのだ。

慣れるまでは危ないのでゆっくり研ぐこと。砥石はちゃんと面直しをしておけば、ゆっくり軽い力でも刃がつくようにできている。

左手に持ち替えるときれいに裏が研げる

「荒砥石からかける」は長期的な刃のメンテナンスを見越した話。私は昔「頻繁に#3000や#5000で研いでも刃が維持されるのでは?」とか言ってたのだが、そんなことをするとどんどん刃の角度が鈍くなっていく可能性がある。刃は包丁の根元(平)から出していく、いわば鉛筆削りみたいなものなので、しっかり削れる砥石で一定の角度を維持していかないといけない。よっぽど頻繁に研ぐ場合は#1000スタートでもいいと思うのだが、何かと放置しちゃうものなので原則荒砥石からかけたらが早いと思う。

鉛筆削りが根元から削るのと同じ

包丁が切れると料理が楽しくなる。味も良くなるという研究もあるらしい。ようやくコツがわかって言語化できたので、気軽に研いでいきたい。

スパスパになりました*2

4/1(月)

きんきという深海魚が安かったので塩焼きにして食べた。いちばん好きな魚である。

きもいうまい

目がでかすぎてちょっと怖い。

🐪🐪🐪

砥石を買うのにやむを得ずAmazonを使ったら「配達中」だった商品が夜になって「配達を諦めたのでリトライします」というステータスに変わっていた。配達員のお兄さんが諦めちゃったらしい。特に急ぎはしないので困らなかったが、システムが勝手に客と約束したのに現実はダメなのがおもしろかった。

このようにAmazonの買い物体験は日々悪化し続けているので、これからも可能な限りヨドバシを使おうと誓ったのだった。

4/2(火)

起きる時間固定作戦

妻氏の会議が朝早いということで7時半に起きた。私は寝ててもよかったのだが釣られて。

すると妙に体調がよいのに気づく。1時に寝たので睡眠は足りてないはずなのだが、体調はやや良い。もしかして睡眠時間や寝る時間は二の次で、本質は起きる時間だったのだろうか?そういえばペットのスナネズミ、モルモットたちは太陽光がなくても決まった時間に行動し、餌を要求してくる。人にもそのような遺伝子があっても不思議ではない。というか時計遺伝子があったはず。また、睡眠科学でも「不眠症対策は起きる時間を固定せよ」という鉄則があった。7時半に起きると朝の支度も余裕があって優雅な気分になれる。がんばってみようと思った。

🤖🤖🤖

ネームの素づくり

妻氏の主催する同人漫画の「ネームの素」を作るようになった。実はもともとアイデア出しをしていたのだが、それがネームみたいなものまで描くように変わった。そろそろ原作担当なのかもしれない。

今回は妻氏が「△△で××が起きて○○になる話」という主題だけ決めていたので、それをもとに要所要所の展開とネタを考えた。日曜日から使っているAppleのホワイトボードアプリが便利で、iPadとPencilで絵だか図だかわかんないものを描くとコンテができた。

ネームではないがネームみたいな何か

妻氏に見せたらおもしろいと言っていたので大丈夫らしい。すぐに妻氏はネームを描き始めたので、そのうち漫画になるでしょう。

自分がお話を作れることを知って少し驚いた。私は意味不明なアイデアが天から降ってくるタイプなのだが、その能力が活かせるので話を考えるのは楽しい。とりあえずわけのわからない展開を思いつくがままに書き留め、それをあとから合理化したらお話になるのだ。いかなる意見に対しても論理的っぽいクソリプが投げられるように、どんな変な出来事にも理屈をつけることはできるのである*3

4/3(水)

会社で飲むなら中国茶

中国茶には

  • 4, 5回以上煎れても味がちゃんとある(多煎がきく)
  • 紅茶(CTC)、日本茶みたいに粉になってないから出涸らしを捨てやすい

という特徴があってオフィスの自席で飲むのにぴったりだった。お湯さえポットに汲んでおけば繰りかえし抽出して1Lくらい飲めるし、茶葉は摘まんでゴミ箱に捨てたらよい。緑茶だと摘まむのは不可能。指がべちょべちょになる。

紅茶も悪くはないのだけども、3回くらいで色がついただけのお湯になる。なんで中国茶が何度も飲めるのか知らないが、とにかく便利である。

🍦🍦🍦

物語は設定よりもキャラ

『グレート・ギャッツビー』という北米文学の作品を読んでいて「物語を予測不可能なほうへ転がすのは人間である」ことに気づいた。

人間は何をするかわからない。現実の他者もそうだ。突然踊り出すかもしれない。私はたまに家で「ピャー」とか言うし。そういう人間の「何をしでかすかわからない」性質が物語をおもしろくする。

見え透いた人間、常識的な人間を描いても物語としてはつまらんわけである。また、内面を描くのも良くない。「共感」のために常識的な人間の悩みを描いてもそれはおもしろい話にはならない。

設定もそんなに重要じゃない。例えばSFでは科学技術を用いた未来だか何かの世界が舞台になるが、大事なのはその世界で暮らす人たちの変な行動である。その世界では合理的だが、われわれの世界では奇異にみえる行動。黒くてツルツルした板を触る猫背の群衆とか。そうやって、SF世界のなかで人が問題に直面したり苦しんだりするわけで、どうしても人間は物語の中心にいるのである。

4/4(木)

酒を飲むときは仕事の時間から削るべきである

人と喋るのは好きなのだが飲み会が生活に合わなくてやや困っている。

問題は時間帯。だいたい18時とか19時からスタートして家に帰ってくるのは21時、22時とか。私の生活には日記と読書という大きなおじゃまぷよがいる。こいつが毎日2時間は持っていくので、少なくとも20時には帰宅していないと生活サイクルが壊れるのだ。むりに書かんでもいいのでは?それはそうだが、やめられないから日記中毒なのだ。

提案したいのが定時ダッシュして飲むこと。別に夕食どきに合わせなくてもいいのである。つまみと酒だけならいくらでも入るやろ。定時で飲み始めると労働時間は削られるが、今の御時世では生活の時間を削るほうが罪が重い。ドシドシ労働の時間を削っていきたい。何なら同僚との酒を飲んでいるときに給料が出てほしい。

🌪🌪🌪

鍼師に「ストレスがだいぶ減っている」と言われた。よかったよかった。ほんとに先日のリリースが巨大おじゃまぷよだったようだ。

怖いのはストレスがやばかった時期に自覚症状があまりなかったこと。緊張性頭痛があるにはあったのだが、それくらいで、あんまり深刻に捉えられるような症状がなかった。鍼師にとっては相当やばい状態だったらしいが、本人は割とふつうにしているのである。

私が鈍いだけなのかもしれないが、私より鈍そうな同僚もいっぱいいる。ストレスはじわじわ蝕んでくるので恐ろしいものなのだと理解した。明らかな締切りがあるときは生活をゆるゆるにすること。

4/5(金)

口頭で漢語を使わない

会話で漢語を使うと通じにくいことに気づいた。

例えば
「早起きして出てきた時間をロウドウに費やしている」
「会社のショクイがですね」
「あなたはスナネズミのことをチシツしてるはずだ」

どれも実際に言ってしまったもの。よく考えてみると、こういう言葉は脳内辞書で漢字変換しないと意味がとれないはずだ。ちゃんと通じるように平易な言葉を選びたい。漢字をひらくのと同じですね。

⛄️⛄️⛄️

サーバーにできることはそんなにない

私の専門分野はwebサービスのサーバー開発なのだが、サーバーシステムのもたらす機能は次の三つで説明できることに気づいた。

  • ためる
  • つなぐ
  • 正しくする

「ためる」機能はデータベースによるもの。写真をためるとGoogle Photosになるし、記事をためるとはてなブログになる。

「つなぐ」機能はインターネットそのものの性質。SNSとかマッチングアプリ、フリマアプリ、SwitchBotなど。マッチングの名のとおり、売り手と買い手をつなぐのに使われる。SwitchBotみたいなIoT系はわりと新しい形式で、デバイスをインターネットに繋げまくっておもろいことをしようという方策である。

つなぐ機能は、ためる機能と組み合わされることが多く、いったんデータベースにためておいた情報をもとに人と人をつなぐことが多い。

「正しくする」というのはちょっと説明が難しい。同業者向けに言うとAuth0みたいな認証とかAWSのS3のこと。特に分散システムの実装を想定している。この世には難易度が高くて超専門家にしか作れないものがあるので、お金を払ってでも超専門家にお任せしたいのである。

 

そうやって整理して考えてみると、インターネットサービス(技術)にできることはけっこう地味で限られている。もうインターネットも普及し始めてから30年経とうとしているし、ネタ切れして投資家サマに見捨てられてもしょうがないのかもしれない。これが現今のエーアイ大明神崇拝の背景でもある。

アファンタジアがモルモットを描いた結果

*1:かえりが出るまで研ぐ、研ぐ場所に指を置く、は自明な前提とする

*2:砥石は#400, #1000, #5000, #8000を使った

*3:法の解釈と似たような頭の使い方