11/25(土)おいしさへの好奇心、フランスおでん
食べもののことばかり考えてるなあ、と思った。週報でも日記でも食べものの話がたくさん出てくる。数年前から「料理と哲学とプログラミングをする」と標榜しているが、この点一貫しているようである。
食べもの、特に調理して食べるのが好きらしい。自分で作ることで「なぜおいしいのか」を理解したいのだと思う。理解したうえでおいしいものを作れるようになるのが目標。おいしさに対する好奇心だ。
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ポテを作った。
シェフ三國の動画で見つけたレシピで、ポトフみたいな料理である。シェフ三國は「フランスのおでんみたいなもの」だと言っていた。翌日の大根に味が染みていたのでたしかにおでんだった。
作り方は簡単で、野菜を大きめに切り、水、塩漬け肉、ハーブで煮込むだけ。沸騰させたら弱火で放置。とにかく手間がかからない。
こうしてできたスープはおいしかった。想像の域を出ない味ではあるが、滋味があってうまい。身体も温まって冬にぴったりだった。
味のレベルとしてはフランス野菜スープのほうが上ではあるが、香味野菜をポテに入れたら両者の中間になると思う。
11/26(日)爆発するパテ、一生使える鍋は中古で安くなる
またパテを作る。
今回はブレンダーでレバーと挽肉を混ぜてみた。簡単便利。
ところが、焼くとおもちみたいに膨らんでしまった。内部に空気が入っていて隆起したらしい。ブレンダーで空気を入れてしまったのだろうか。
断面はちゃんとパテだった。混ぜかたはこんなもんでよいらしい。
次の課題は臭み対策。妻氏は臓物の風味が得意で「むしろこれでいい」と言うが、私は苦手。今は三國シェフのレシピに従って胡椒しか入れてないが、一般的にはナツメグなどを入れる。基本ができてきたので、レシピから逸脱してスパイスを増やそうと思う。
🪣🪣🪣
いい鍋が欲しい!という気持ちが高まってヤフオクでルクルーゼを落札した。
琺瑯の鍋は重くて性能がよいとされている。本当に性能がいいのかは疑問なのだが、見た目がよいのでずっと気になっていた。
しかし高いのだ。3Lくらいのサイズになると定価4万円。ちょっとそれは。
そこで中古である。人気の鍋だから一定数使わなくなる人が出てくる。それでいて「一生使える」と言われるほど頑丈なのだから、中古で調達してもふつうに使えるのである。
「重くて使いこなせなかった」という主婦っぽい人から落札した。美品が安く手に入ってよかった。
11/27(月)実績解除: 債権者、合気道ブーム
債権者になる実績が解除された。
とあるサービスを契約していたのだが、相手方が倒産した。「対価を払ってるのにサービスが提供されぬままつぶれたから、あなたは債権者である」というお手紙が代理人の弁護士から届いた。
千円くらいの債権なのでどうでもいいのだが、法的にはたしかに権利者である。お手紙には今後の破産処理の説明が書かれていて興味深く読んだ。
なお、お金は帰ってこない。債務超過だったらしい。
🎩🎩🎩
合気道への関心が高まっている。
きっかけは塩田剛三についてどこかで知ったこと。たぶんtumblrのquoteだったと思う。「おもしろい技術だな〜」と思った。それに姿勢の良さには関心があり、気になる。
私が合気道の動画、テキストを渉猟していると妻氏も触発されて、合気道YouTuberの動画を観はじめた。妻氏は合気道経験者なのでもともと関心が高い。我が家のブームとなった。
「通えそうな場所の道場を破りにいくか?」等々検討したが、社交ダンスもやっていて暇がない現実に直面し断念した。ちょっと習いごとを増やす余裕はない。
諦めたが、妻氏は家の中で後ろ受け身をとるようになった。いい運動になるらしい。
11/28(火)誰でも態度に出る、殿堂入りカレー屋、客も資源
いらいらしてる同僚をみたとき「この人はすぐ態度に出るなあ」と思った。
いや、そうではない。誰でもすぐ態度に出るのだ。私も体調が悪いときは声の調子が変わるし、妻氏の態度は物を扱う音に出る。足音に出る人もいる。毎日会っていれば簡単に態度から気分が把握できるし、初めての人でもたいてい読める。
誰でも感情が態度に出るものだが、人の態度を読めない人はいる。鈍い人。自分の態度が出ていることすら気づいてないので扱いがめんどくさい。
よく「いつも上機嫌であることが大事」みたいな道徳が言われるが、逆に危ないと思う。感情というものはその人固有の強さがあり、上に強く振れるなら下にも強く振れるのだ。下に振れたときの扱いがめんどくさい。それよりも、振幅が小さくて安定している人がよい。何事にも動じない人。
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イナダシュンスケの記事を読んでいたら知っている店が出てきた。
ちょうど同じ頃、僕はまた別の、今度は本当に衝撃的なカレーに出会いました。場所は京都の学生街にある小さな店です。まだ若い女性店主が営んでいました。店主はいわゆるバックパッカーで、その店ではアジア放浪中に出会ったインドやネパールのカレーを中心に提供しているということでした。当時お客さんは日本人よりむしろ欧米人の方が多かったように思います。
これは左京区元田中にあるカレー屋のDiDiである。イナダシュンスケの発言を「DiDi」で検索したら2012年に「京都でおすすめできるカレー屋はDiDiとタルカだ」と言っていた。間違いない。
DiDiはおいしくて不思議なカレーを出す。妻氏はよくここに通ってはさまざまなストレスを癒やしていたそうだ。
「おいしいけど殿堂入りというほどじゃないなあ」と思っていたのだが、権威主義者である私は「イナダシュンスケが言うならまた行こうかな」と思ってしまうのだった。
それを聞き妻氏は「もともとおいしいいうとったやろ」と怒るのだった。
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同僚にチョコザップを使う人が増えている。
チョコザップはジム設備の掃除、メンテナンスを会員にやらせているらしい。そうやって人件費を節約することで、会費を安くしつつあちこちに新店舗が立てられるのだろう。ただ、同僚によるとマシンが壊れっぱなしのところもあるのだとか。
「客に仕事をやらせる」という点では飲食店のタブレット注文も同じだ。注文管理を客に押しつけている。どこも人手が足りないので仕方のないことだと思うのだが、たいてい注文システムのUIは破滅的に使いにくい。わかりやすいUIで「注文はシステムからやってください」と言われるのならいいのだが、使いにくいものを渡すのはどうかと思う。
経済学の原則は「資源の最適な利用」なので客に仕事をさせるのに合理性はあるのだが、そんなところから利益を絞りだすのかあ、と「感心」するばかりである。
私はジムというかマシンを使った運動そのものが合わなかった。つまらなくて続けられない。ここ何年かは社交ダンスを習って運動と姿勢研究の糧にしている。
11/29(水)春夏色の清潔感、大きなかぶ
妻氏がパーソナルカラー診断を受けてきたそうな。それ以降自分に合う衣類や化粧品を探している。
パーソナルカラーの図を見たとき「清潔感」が淡い「春」「夏」系の色であることに気づいてしまった。
いや、もちろん「清潔感」には「毎日風呂に入って爪を切りましょう」というレベルの意味もあるのだが、淡い色が似合うさまを意味する人もいるのではないか。建前と本音が巧妙に使い分けられるシーンがありそう。
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設計に悩みつつ定時に会社を出て食糧品の買出しへ。
スーパーへ行くと大きなかぶが売っていたのでうっかり買ってしまった。存在感があったのでつい。
これどうしよう……。
あっポテにしたらいいかな。
11/30(木)ちゅるちゅる、猫耳センサーによるディストピアの構築
職人タイプの同僚がいる。謎のこだわりがたくさんあって、いろいろレビューをしてくる。雑な私は「細かいな〜」と思ってしまうのだが、指摘内容はたいてい正しい。腕はあるから評価してるのだが、そのこだわりの基準を自発的に説明・共有してくれないところには問題がある。これが職人タイプの意味するところだ。
あるときこの人が「昔ながらの職人」であることに気づいて、勝手にスキルを盗むことにした。盗み続けて数ヶ月、ようやくあれこれ言われることが減ってきたと思う。
せっかく盗んだ知恵、忘れたらもったいないと思って秘密のドキュメントに残すことにした。アンチョコである。
アンチョコの名前は「ちゅるちゅる.txt」とした。脳みそを吸うイメージである。きもちわる〜
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同僚と「ChatGPTのたぐいをGoogle Homeに載せるならどうすべきか」という雑談をした。
日常で使うには「冷蔵庫にあるものでレシピ組んで。気分は中華」に答えてもらわないといけない。今は人間が「冷蔵庫には蓮根と豚肉と松茸があります。調味料は……」とテキスト(音声)入力する必要があって、とても日常で使えるレベルにない。
彼ら執事AIにはセンサーを持たせないといけない。冷蔵庫、本棚……、家中に。そうすると、冷蔵庫の中身が確認できるようになる。だが、このセンサーは記録し続けるからバッテリーも必要。wifiも喋ってくれないといけない。うわたいへん。
そうじゃなくて、人の頭にセンサーをつけたらよい説もある。眼鏡*1とかカチューシャ(猫耳)にセンサーを満載しておいて、勝手に撮っておいてもらう。冷蔵庫の中身の画像も履歴のどこかにある。執事AIには履歴から冷蔵庫の状態を推定してもらう。
問題はプライバシー。少なくともGoogleはダメだ。「今週のあなたの食事は不健康なので、ビタミン剤を買うべきです」みたいなことを言いだす。Amazonだったらもっと酷くて「買っておきました」までいく。
となるとよっぽど信頼できるサービスに金を払うか、自宅に執事AIのシステムを構築する、というような話になる。大量の写真・音声を記録するのだ。ネットワーク帯域が必要。LANですむならそれがよい。
攻殻機動隊みたいな電脳は倫理的に不可能なので、頭に何らかのセンサーを満載するのが現実的であろう。そのうち街中に変なカチューシャをつけた人が闊歩しているのかもしれない。ちょっとこわい。というか、昭和のSFイメージに戻ってない?意外と合理的なのか?
12/1(金)カメムシマンション家宅捜索、hontoからe-honへ
夜中に冷えてダメな日だった。冬用の布団を出してきて寒さに立ち向かう。
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ベランダにバジルがあってカメムシマンションになっている。
そろそろバジルは枯れる季節で、葉っぱが散りまくっている。どうせ散るならモルモットの餌にしてしまえ、と考えて少しずつバジルを切りモルモットに与えることにした。
収穫はカメムシとのかくれんぼである。葉っぱの裏をよく観察してカメムシがいないことを確認し、水で洗ってからモルモットに与える。ぼんやり生きてるモルモットのことだからうっかり虫ごと食べてしまいそうだが、最期の抵抗をしたカメムシが匂いをだしたら嫌なので、事前に取り除くようにしている。
不思議なことにカメムシというものは、葉っぱを叩いたくらいでは落ちてくれない。以前、バジルを台所で洗っていたらカメムシが落ちてきたことがある。水攻めは効くらしい。だからカメムシは葉っぱの裏に張りついているのである。
どうやってもとれないので、葉っぱごと落とすのがいちばんである。あるいは霧吹きが有効かも。
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ついにhontoの物理本通販が終わってしまった。希少な本を取り寄せるのによいサービスだったが、誰も本を買ってなかったのだろうか。
代わりのサービスを探してe-honにたどり着いた。e-honは古めかしくてUIが微妙で検索もできが悪いのだが、近所の本屋に届けられるのは優れている。
仕方なしにhontoのカート、お気に入りから積読書名をコピペしてe-honに移植した。そしてうっかり注文してしまう。また積読が増えた。