9/16(土)発酵ピクルス
なんとなく朝マックをしてみた。昼夜のハンバーガーではなく朝マクド(多様性表記)じゃないとダメな日もある。
食べてみたら脂が多くて驚く。北米では朝からファットなものを食べるのがふつうなのか、だから彼らは余裕で100kgを超えるのか、など疑問が尽きない。何かに惹かれて食べたのにそういうことを思った。
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マクドナルド連想が働いたのかピクルスを食べたくなる。我が家の場合、「食べたい」は「作って食べたい」を意味する。北米のハンバーガーで使われるピクルスはディルピクルスという。ハーブのディルでキュウリを漬け込んだもの。
ふつうは酢で作るが、我が家の流儀だと発酵させて作る。酢漬けの漬物はここ100年くらいの間に簡略化されたレシピであり、本来は発酵させるものなのだ。それに、発酵させたほうが風味が豊かになってうまい。
作り方は簡単で、ザワークラウト等と同様に2%〜3%の塩水に漬けるだけ。漬物はぜんぶこれである。野菜を何のハーブや香辛料と合わせるか、にアレンジの要素があるだけ。
キュウリの場合は中心部が分解されちゃう問題があるらしい。もともと水99%みたいな野菜なのでたしかに弱そう。
対策はタンニンを添加すること。この記事では柿タンニンを入れているが、お茶でもよいらしい。スウェーデンのピクルスはディルのほかにブドウの葉を入れている。おそらくこれもタンニン源である。赤ワインの渋み(タンニン)はブドウの皮や茎から出るので。
9/17(日)名古屋遠征、臭い川、味噌の国
朝から名古屋へ。コミティアで本を売る。
1時間で会場について不思議な気分になる。インテックス大阪で開かれる関西コミティアは京都からだと1時間半かかる。南港とはいえ大阪より名古屋のほうが近いとはどういうことなのか。
名古屋は不思議な都市だった。大都市のはずなのに地方都市っぽい雰囲気がある。背の高いビル、繁華街があるのは一部の地域だけであとはのっぺりと住宅街、商業施設が広がっている。鉄道も本数が少なく駅は古びている。なるほど車社会になるわけだ。
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イベント会場横の川が臭かった。
この川は人工河川らしい。江戸時代に開削された運河のようなもので、別の川からちょろちょろ水を流している。開削当初は淡水魚をとって食べられるほどまともな水質だったが、文明が進むにつれて汚濁が進み60年代には「死せる川」とまで呼ばれる。さすがに社会問題になり対策がなされ、今は昔に比べて綺麗になっているらしい。めちゃ臭かったが。
原因は水源不足。自然の川ではないので、山から出てきた水が流れているわけではないのだ。自然河川よりも人間の排水の量が多いので、どうしても汚くなってしまう。もちろん下水をそのまま流しているわけではないのだが、合流式下水道があるため大雨が降ると汚水が流れこんでしまう。浚渫や水源の確保など対策はしているようだが、まだ臭いは取れなさそうだった。
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終わって名古屋の友人と味噌煮込みうどんを食べる。
本当にあらゆる料理に味噌がかかっていて驚いた。素材の味+おいしい味噌という世界観で、土台となる料理が多少薄味でも味噌ですべてを挽回するスタイルらしい。実際味噌はうまいので成立してしまうのだった。
本場のコメダ珈琲店にも行く。京都のそれと違って落ちついた雰囲気だった。コーヒーを飲みながら豆をボリボリ食べ、人生の話をした。30代の人間が集まると必然的に人生の話になる。
9/18(月)根かき失敗、パンが爆発
秋になったのでオリーブの植え替えをする。「引っこ抜いて新しい鉢に入れ、土を足すだけ。簡単でしょ〜」と思って臨んだら失敗した。
根鉢(根っこと土が塊になったもの)がカチコチになっていたのだ。本来は根っこと土をほぐして植え替えるのだが、硬すぎて手ではほぐせなかった。「思ってたんとちがう!」と混乱し、何もせずに新しい鉢に入れてしまう。
正解は「根かき」と呼ばれるフォークみたいな熊手を使うこと。装備が足りなかったので来週やり直しになった。
このまま放置して植え替えたことにしてもいいのだが、できれば根っこは整理したほうがいい。根っこが詰まっていると根腐れや生育不良につながる。地植えなら根かきは不要なのだが、地植えは地植えで病気や雑草のリスクが高くなる。植物のお世話もなかなか手がかかるものだ(たのしい)。
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四条烏丸でいろいろと買い物をし、カマルでカレーを食べた。カマルのサービスはちょっと悪くなっている気がする。インフレの余波だろうか。
家に帰ったらパンが爆発していた。二次発酵をしかけて出かけ「そろそろやばいかな?」という時間に帰ってきたらとっくにやばかった。発酵しすぎたパンはアルコール臭がしておいしくない。でも、もう元には戻らない。悲しみながらそのまま焼いてみた。
すると意外とちゃんとできていた。生地が均一に膨らんでいてモチモチフワフワである。発酵しすぎなのではなく、発酵量は適切で生地が多すぎただけらしい。おいしかった。
9/19(火)京都ではいまカメムシがモードを牽引している
もう京都新聞のニュースにもなっているが、京都はいまカメムシがアツい。トレンドである。同僚も、おばちゃんたちもカメムシの話をしている。
我が家は日曜日くらいにカメムシが多いのに気づいた。名古屋から帰ってきたらマンションの廊下にたくさんのカメムシがいた。翌日もカメムシの波は引かず、むしろ勢いを増すばかり。そして火曜日になるとカメムシブームは最高潮に。
知らないマンションの入り口にたくさん。
カメムシ集団のそばにヤモリもいた。
たすけてくれ。
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川に人が飛び込んだ件でカメラマンは「飛び込みを勧めるものではない」と繰り返し言っていて、飛び込んだ人は「たくさん中傷された」と言っていた。
ある種の愚行権であり、好きにすればよろしい。あの写真に美があるのは明らかであり、あの場でそうしてしまう人がいるのも自然である。感染症で死のうがその人の責任であり、わざわざ大勢で「やってはいけない」と言う必要ない。ましてや中傷する必要もない。なんでただ川に飛び込むことについてとやかく言われなければならないのか。
「真似をする人がいるから表現すべきでない」という批判様式はよく見られる。たしかに「自殺の具体的方法、詐欺の手法などを公衆配信すると社会的に問題が生じる」とは言える。しかし真に個人の自由を尊重するならば、あらゆる判断をその人に任せるべきなのだ。
「子供が真似をするからダメ」は言えるかもしれない。これは子供の判断能力を信じていないのだが、欧州だと当然とされる価値観である。妥当性はあるとは思われるので、安易には否定しにくい。
ということは、これはゾーニングの問題である。紙の時代は報道の気配りだけでゾーニングがうまく機能したが、今はあらゆる情報があらゆる人に届きうるので問題になっている。インターネットで揉めている問題は半分くらいがゾーニング問題に帰着する。
表現を自由にしておく派閥としては「情報の受け手(スマホを持つ人)の判断能力をAIがテストして「適切な」情報だけを届ける」というディストピアしか思いつかない。逆に今インターネットで流行っているのは炎上の圧力で表現を変えさせる全体主義的なディストピアである。どっちもダメそう。
9/20(水)奇声の主
会社から帰ってきたら同じ階のおばさんと鉢合わせになる。無言でエレベーターをやりすごし、そそくさと自室に入った。
「これがいつも聞こえる奇声の主か」とか思われただろうか。いつもじゃないけど「ピャー」とか言うことがある。
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19時くらいに退勤しようとしたらやばやばバグが見つかって祭モードになる。同僚と通話をしながら原因の特定と対処をしていたら21時になった。げっそり。
途中で抜けて夕食は食べたからいいのだが、モルモット氏のごはんがまだだった。かわいそうなので野菜を多めにやる。モルお世話より優先される仕事なんてないのだから、通話を聞きながら餌をやればよかったかも。
9/21(木)水やり三年、苔はり十年
調子の悪いオリーブのことを考えていたら「水のやりすぎ」なのに気づいた。
私はなんでも習慣化してしまう悪癖があり、スマホゲームのログインボーナスを意味なく数年続けてしまうことがある。同様にオリーブに毎朝水をあげる習慣を作ってしまったが、本来、水やりは「土が完全に乾いたらたっぷり与える」が原則である。乾燥地方で育つオリーブに水をあげまくると根っこが呼吸できなくなる。葉っぱが黄色くなるわけである。
ちなみに「土が乾いたら」の判断はとても難しい。「水やり三年、苔はり十年」と言われているくらいには。
一概に「何日経ったら土が乾く」とか言えなくて植物の種類、土の性質、その土地の気候、天気などによって変わってくる。観察して経験を積むしかない。
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水やりも植物の世話一般もYouTubeに知識が溜まっている。週報 2023/08/13の「広告が増やす知識」に書いたとおりだ。動画の世界にしかない知識があるので、手っ取り早く知識が欲しいならばYouTubeは避けて通れない。
しかし私は動画が苦手である。投稿者によっては内容が冗長だし、喋りかたがうるさいのに有用な知識を持ってる人なんかもいる。何より時間がかかる。倍速再生とかスキップを駆使するしかないのか。
9/22(金)バカンスで光合成
バカンスが必要なのに気づいた。
この頃妻氏も私も働きすぎである。有給はぜんぜん取ってないし遅くまで残ることも多い。我々はやる気のない不良社員だったはずなのにどういうことなのか。
よくないので意識的に休むことになった。休みを合わせられたら理想だが、忙しいなか隙をみて休むことになるので無理であろう。個別に休んでいく。我が家での「バカンス」とは予定のない日に家でぼーっとすることである。モヤシ人間は休みだからといって旅行なんかしない。かといってゲーム等で一日を埋めることもない。家でぼんやりしていたら光合成か何かがされて充電されるのである。
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窒化鉄フライパンはガシガシ洗ってよい、という情報を見つけた。
プロが教える【鉄のフライパンのメンテナンス】窒化鉄フライパンRosso - YouTube
なぜなら鉄フライパンより硬くて錆びにくいから。たしかにタワシでこすっても油膜が落ちた感じはしない。
真似してよかったのは裏面をしっかり洗うこと。火がよく入るようになった。フライパンは裏面の汚れ方で熱伝導率が変わってくるらしい。
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日記を書こうとして書けない状態になることがある。頭にゴミが溜まっていてデフラグ(死語)が必要、みたいな。
こういうときはメモ帳に「う〜疲れたなんも書けないよ〜」と書くと頭のゴミがなくなる。不思議なことに頭の靄は文章にするとどっか行くのだ。
ADHDの人が「やるべきことがあるのに机の上にでっかい信楽焼の狸が置いてあって何もできなくなる」と言っていた。これと似たような状態が「う〜」であり、私の場合はテキストにすると狸が里に帰ってくれるのだと思う。