12/2(土)風紀は乱れるがお金は儲かる、ポトフはラーメン
美容院で髪を切る。懇意にしている美容師Oさんが手袋をつけて髪を洗うようになっていた。冬だからか、歳なのか。一日に何度も皮脂を流していたら手は荒れるものね。
職場の人間観察の話をしたらOさんは「美容院の店長で苦労した話」をしてくれた。美容師業界には個性的でハチャメチャな人がいて、彼らはルールは守らず店内の風紀を乱すそうだ。「どうかこのラインは超えないでくれ」といって管理するのが精一杯だという。
おもしろいのは「ハチャメチャ美容師には客がよくつき、人それぞれに客の傾向がある」こと。新規の客が来たら「この雰囲気はあの人かな〜」というのがわかるものらしい。
ある種キャバクラ・ホストクラブみたいだな、と思った。接客業を突きつめると夜職になる、という話ではある。
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週末じゃーいわっしょい、ということでポトフを作ることにした。手羽元とスペアリブを入れたので旨味が出るはずだ。煮込みに使う肉は骨付きがよい。
毎回そうなのだが、私が大鍋系の料理をすると量がめちゃくちゃになる。「塩が決まればどうにでもなる」と思ってるフシがある。肉の量もよく考えずに買うし、野菜を切るのも好きなのでフンフーンとやっていたら鍋から溢れるのである。こうして妻氏に怒られる。
後日、余ったポトフにニンニクとそうめんを入れたらラーメンになった。そういえばラーメンの出汁も骨と肉と野菜の煮込みである。同じなのだろう。
カレーにもラーメンにもなって便利なイーブイである。
12/3(日)調理用ピンセット、『観光客の哲学』を読んだ
ピンセットとトングの間の子みたいな道具を買った。調理で使う。
このごろ料理系Youtuberの動画をよく見ていて、彼らが調理用のピンセットを多用するのに気づいた。炒め物に使うこともあるし、パスタの盛り付けに使う人もいる。人それぞれ使う道具がバラバラなのだが、ピンセットであることは共通していた。
興味が出てきて雑貨屋へ行き、見つけたのがこれ。おそらく焼肉用なのだが、ふつうに料理でも便利に使える。
日本人なら箸を使えよ、という話はあるが、場面によってはピンセットのほうが楽である。たしかに我々は箸で米粒を掴むくらい造作もない文化圏にいるが、かといって箸で物を掴むときに集中力がいらないわけではないのだ。その点、ピンセットは手の閉じ開きで大雑把に使えるから楽なのである。
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『観光客の哲学』を読んだ。
東浩紀の哲学書というか思想書。「国民国家=理性=善 vs 消費社会=欲望=悪」の対立構造を脱構築しよう、という壮大な目論見がゴールである。というのも、彼の古巣である人文系の学では「消費はよくない!理性を大事に!」という考えが主流だから。しかし実際には人文学者であっても消費をする。消費ですらない、欲望のための買い物もする。理性的人間性と欲望的動物性のあいだで引き裂かれているのが人間であり、免れられる人はいない。だから、どちらかに振り切って対立するのではなく、中間を目指す必要があるわけだ。
「観光客」が両者を脱構築するキーワードらしい。「我々は「観光客」が生活圏内にやってきて、彼らがどこか無責任に消費するのを認めなければならない」と東は書く。京都市に住んでいると観光客がちょっと嫌になるのだが「来るな!」とまでは思わない。「来るのはいいけど君らのことは知らんし、勝手に避けるわ」という態度でよいのだろうか。こなれた京都市民は観光客の乗るバス路線、地域を避けるのだ。
この本はお話としては未完で、どうやって「理性 vs 欲望」対立構造を解体するのかは示されていない。今年出た続編の『訂正可能性の哲学』で続きが議論されるとか。近いうちに読みます。よい問いだし、結論が出たらすばらしいことだと思う。
12/4(月)ロハスってSDGsなんですね!
たいへん疲れておる。月曜日なのに。
先週金曜日にえらい冷えたような気がしていて、それからずっと体調がよくない。たぶん風邪(漢方用語)だと思う。
対策としてお灸をしたり、ほうじ茶を飲んだりいろいろ試すのだがあまり効いている感じはしない。ただただ頭が重くて軽い本を読んだり動画を観て過ごしている。
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今日はロハス猪捕獲解体調理動画を観た。ロハスはいかんと思う。
と、ここでロハスを調べると"lifestyles of health and sustainability"の略だと知った。SDGsじゃん。「ロハスってSDGsなんですね!」と言うと嫌がられそう。
ロハスが気に入らないのは「かっこよく観られる私」という視線を前提にした消費活動であること。ちゃんと信念をもって"lifestyles of health and sustainability"してほしい。自分の素直な信念として思想があるのはかっこいいと思う。
12/5(火)ベストバイは鳩のぬいぐるみ、『中国共産党 世界最強の組織』を読んだ
まわりで「ベストバイ」とやらが流行っている。今年買ってよかったもの自慢の恒例行事である。
自分だったら何かなあと思って考えてみたが、二つしか思いつかなかった。モバイルディスプレイと鳩のぬいぐるみ。
モバイルディスプレイはスマホの画面を大写しにするために買ったのだが、今は会社の拡張モニタになっている。会議室でラップトップに繋ぐと便利なのだ。自分だけ画面二枚になる。あとは、同人イベントのデジタルサイネージ用。どちらの用途でも非常に便利だった。
鳩のぬいぐるみはお気に入り度が高く、今年の買い物すべてを差し置いてトップに君臨している。実用性なんか全くないのがいいのかもしれない。ただ鳩に似ているだけのぬいぐるみである。
HANSAのぬいぐるみを買うと家にいらないものが増えます。
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『中国共産党 世界最強の組織』を読んだ。
中国共産党の末端組織に主眼をおいて解説した本。日本では党中央の動向にばかり目が行くが、末端の理解も大事でしょ、と主張し説明する本だった。
共産党の末端には党組織がある。地域ごとの党組織もあるが、特徴的なのは職場の党組織。ある程度の人数の企業には必ず党組織が設置されること、という法があるらしい。
党組織は「広報活動」「党員教育」「レクリエーション活動」を任務とする。「広報活動」はプロパガンダから「詐欺に気をつけてね」の注意喚起まであり、立て看などを手段とする。「党員教育」は中央の政策方針理解など、知識の更新や教育のこと。「レクリエーション活動」は本当に娯楽の提供で、カラオケ大会、運動会、文化祭などを企画し、運営するらしい。そういえば中国に出張した人が運動会に参加した、という話を聞いたことがある。
内容はまあまあよかったのだが、著者の技量、態度はダメな本だった。全体の構成が下手くそで無駄なことばかり書かれているし、何より著者が「日本の共産党知識はこれだからダメだなのだ」みたいなことを平気で書く。著者の言うように中国共産党についての本は少ないが、この本はまったくおすすめできない。
12/6(水)ミャクミャク様現前す、キャラのよさと管理職、ひょいぱく性
通勤中にミャクミャク様モチーフの人がいた。原色赤と青のかっこうをした女性。真っ赤なコートに真っ青なトートバッグをさげていて、バッグにはミャクミャク様のぬいぐるみがついていた。
生き神だと思って拝んでおけばよかっただろうか。
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妻氏とマネージャー談義をする。どちらの会社も中間管理職は感情表現が下手な人が多く、その上の部長級になるとキャラがよくなる、ということがわかった。
管理職は単に判断が得意なだけではダメで、最終的にはとっつきやすさ、キャラのよさが重要になるのだと思う。
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春はいちご、夏はぶどう、冬はみかん。
これで決まり!
冬の果物に悩んでいたのだが、みかんが王者となった。一時期りんごに浮気してみたが、資本主義りんごは大きい個体が多くて二人で食べきるにはちょっと多い。それに皮や芯を切るのもちょっと面倒。というわけで、剥いたらひょいぱくできるみかんを常備することにした。ちょうど旬が来ていておいしいし。
ひょいぱく性が大事で、いちごもぶどうもこの要件を満たす。
問題は秋。秋固有のひょいぱく果物はない気がする。とりあえずぶどうとみかんで代打してもらう。
12/7(木)首凝りストレッチ、カメムシホテル破壊
冷えにやられてるということで急遽お休みにした。家でじっとして養生に励む。夜には鍼で施術を受けて若干マシになった。
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鍼で首凝りストレッチの方法を教えてもらった。上を向いたときに首の後ろ側が痛くなる人が対象。
【首(頭板状筋)のストレッチ】 ストレッチ動画 | 名古屋市中川区高畑駅すぐの高畑駅前接骨院
やり方はこれと同じ。首の斜め後ろの筋を伸ばすとよい。
この凝りの原因はディスプレイに向かい続けて首が前に伸びているから。たぶんスマホの使いすぎでもなる。
たまに上を向いたら抑止できるそうだが、集中して仕事をしていると難しいのである。なので、このストレッチを覚えておくとよい。
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ベランダのバジルが枯れ始めている。インド原産なので日本の冬には耐えられないのだ。
この日は風が強く、突風で葉っぱが落ちまくってしまった。モルモットの餌にしたかったのだが、落ちてしまったものはあまりあげたくない。おいしくもないだろうし。
ベランダに散らばった葉っぱを掃き集めていると、カメムシくんたちも落ちているのに気づいた。バジルはカメムシホテルになっていたので、葉っぱと一緒に落ちてしまったのである。越冬するつもりで居着いたのだろうが、もう終わりだ。バジルは枯れ、カメムシくんたちは路頭に迷うだろう。不法占拠の報いを受けよ〜。
12/8(金)ビタミンB1が足りない!
休んだおかげでちょっと元気になり、仕事をバリバリ片づけて週末に突入した。
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なんとなくビタミンB1の摂取量を計算してみたら、ぜんぜん足りてないことがわかった。
目標値は成人男性の場合1.4mg/dayで女性は1.1mg/dayくらいなのに、我が家で摂れてるのは1.0mgくらいだった。調理で失われるものもあるので、実際にはもっと少ない数値になる。やばーい。
原因は豚肉と豆の不足。朝はパテとパン、昼は鶏肉の味噌汁、夜は焼き魚と豚肉少しの味噌汁を食べている。鶏肉も焼き魚もビタミンB1は0.3mg/100gとかそれ以下で、豚肉は赤身ならば0.8mg/100gくらいある。夜の味噌汁とパテで豚肉は摂っているが量は少なかった。
大豆のほうはどうか。大豆をそのまま煮て食べるならいいのだが、残念ながら豆腐や味噌には大して残っていない。加工や発酵の過程で失われるようだ。
足りないと何がヤバいのかというと、ビタミンB1が不足すると糖代謝(脂質代謝)が回らなくなるのである。つまり糖や脂質からエネルギーを取り出せないのであり、ガス欠状態になる。余った糖は脂肪になるし、内臓脂肪や皮下脂肪も減らないし、まったくいいことがない。なんとなくやる気が出ない体調、冷えの原因でもある。糖代謝は生命の根幹なのだ。
を使って食材別の含有量を調べたところ、やはり豚肉の赤身か大豆しかないことがわかった。鰻も上位に入るが、毎日食べる人はいないと思う。
豚肉は赤身が大事で、脂肪が増えると摂取量は減る。でも脂肪うまいしどうしよう。日によって買える部位が変わってくるし、豚肉だけで補おうとするとけっこう難しい。毎日外食でトンカツや生姜焼きを食べる人なら大丈夫だろうけど。
我が家では豆に頼ることにした。味噌汁に豆を入れたり、煎り大豆を食べたりする。煎り大豆は節分で人に投げつけるやつ。意外とおいしくてポリポリ食べたら止まらない。よさそうである。というかうますぎてとまらん、助けてくれ。