しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2023/10/08 求: 人間を洗う機械、消費社会の果物はぜんぶでかい、冬は働くべきではない

09/30(土)求: 人間を洗う機械、日記用ペラペラキーボード

金曜の夜、深夜1時半に疲れきった妻氏がソファから動けなくなってるのを見つけた。寝てはいないのだが気力がなさそうでYouTubeばかり見ている。無茶苦茶な同僚がトラブルばかり起こすらしく、遅くまで対策会議をしていたそうだ。

本人の自由にさせておいてもいいのだが、このままだと3時か4時に寝るやつだ。風呂に入れば気力が回復するパターンと診断し、風呂まで引きずっていって湯船に投げ込んだ。

 

我が家では毎日風呂に入り、湯船にも浸かる。湯船では読書やインターネットをしていて、その時間に頭を癒しているところがある。生活に欠かせない。

でも面倒なのは面倒だ。たまに「洗濯機みたいに自動で洗われたい」と思うこともある。

風呂に入れば回復するのに入れない状態がもっとも厄介で、デッドロックに陥り自力では出てこれなくなる。

Panasonicかどこかが人間を洗う機械を作ってくれないものか。

エビフライミタイヤ……

🐖🐖🐖

Ankerのキーボードを買った。日記用である。

これまで日記デバイスとしてiPadと蓋キーボードを持ち歩いていたのだが、だんだん重くて嫌になってきた。できればスマホだけで日々の書き物を済ませたい。だがフリックはダメだ。たしかにフリック入力で長文は書けるがキーボードがあるならそちらのほうが速い。今やBluetoothスマホに繋がるので、スマホとキーボードだけ持っていたらよろしい。こうして軽いキーボードを探すことにした。

軽ければなんでもよいわけではなくて、使いやすさとのバランスは考えたい。異常にキーが小さいのだと困る。AppleのMagic Keyboardは魅力的だが、けっこう重たいし高い。一万五千円くらいしたような。

Anker ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード

そこで見つけてきたのがAnkerのキーボード。大きさも形もMagic Keyboardに似ている。たぶんパクったのだろう。重さは190gとこの種類の製品でいちばん軽い。値段は二千円だった。

使ってみるとたしかに安っぽい打鍵感である。パカパカ大きめの音がする。気にする人はいそうだ。値段相応の製品である。

だがこれでいいのだ。日記が書ければなんでもよい。私もソフトウェアエンジニアの流行り病にかぶれてキーボードに凝ろうとした時期もあったが、結局「キーボードはなんでもいい」ということに気づいた。それ以降はペラペラのどうでもいい製品ばかり使っている。

10/1(日)毒見、消費社会の果物はぜんぶでかい、タイ米スパイス野菜肉油

一週間前に仕込んだピクルスが完成した。恐る恐る試食する。

初めて作る発酵食品を食べるときいつも怖くなる。うっかりボツリヌス菌を繁殖させていたら?と思わぬこともない。なにしろ今回は液体発酵で、その液体がぼんやり濁っているのだ。これが澄んでいたら気にしなかったと思う。だが発酵とはブクブク泡立ち液は濁るものなのだ。これを食べてきた先人はすごい。

かもされた

腐った匂いはしないので大丈夫。覚悟してピクルスの端っこを齧って食べた。あ、うまい。成功していた。ちゃんと酸味と爽やかなディルの味がする。発酵特有の旨みも強く、これまでにないおいしさだった。

ザワークラウトのときも感じたのだが、うまくいった発酵食品はテンションが上がるような味がする。これもそういう味だった。見た目は最悪なのだけども。

🦚🦚🦚

スーパーで果物に悩む。秋になってブドウという季節でもなくなってきた。次は梨である。

このごろ梨が妙にでかい。いや、梨だけではない。どの果物も大きさで勝負するようになっている。まるまると超え太り、糖度が云々という売り文句がつけられる。消費社会が極まっている。ちょっといやらしい感じがしたので大きな梨は買わないことにした。我が家は甘いものは控えめにする主義だ。小ぶりな梨が出てきたら買わんでもない。

 

代わりにプルーンを買ってみた。食べたこともないし、どういう果物なのかも知らない。

家に帰って食べてみたらビワかと思った。ビワではなく、スモモの仲間だそうな。ふーむそんなに好きではないかも。

 

やっぱりみかんである。みかんがおいしくなるまで我慢だ。

🦚🦚🦚

夜はタイ米とスパイスでプロフもどきを作った。ピラフの元ネタ料理。

タイ米は常にあるのでビリヤニを炊いてもいいのだが、私はプロフのほうが好みかもしれない。焼き飯みたいな手順で作れてけっこうおいしい。

プロフ?みたいな焼き飯

食べた妻氏に「食堂を開いて1600円で売るべし」と言われた。いやだ。なぜならてきとうに作っていて再現しないから。再現させる気もない。量産品が蔓延する現代では「味が一定しない」という理由で星2をつけられるだろう。


10/2(月)雑草が伸びるままにせよ、「推し」の消費のあり方、五木寛之『日記』を読んだ

会社にモバイルモニタを持っていき、会議(対面)で使ってみた。自分だけ画面が二枚になって便利だった。資料とSlackを同時に開けて内職し放題。

🦛🦛🦛

通勤路に雑草が跋扈する公園がある。初夏から雑草が伸びて1.2mほどの高さになる。そのうち苦情が入るのか何者かが草を刈っていくのだが、そんな無粋なことをせずに生えるがままにしておいて欲しい。どうせ日本は手入れを怠るとどこでも草だらけになるのだ。そういう無常感を感じられる場所が都市にあってもいいと思う。

農薬か何かで根を枯らしても無駄である。雑草の種は土のなかに埋もれていて、刈ったくらいでは駆逐できないのだ。

🦛🦛🦛

同僚たちが「推し」について雑談をしていた。

「推し」とは「自分の中に言語化できない感情を呼び起こしてくれる存在」らしい。そしてその感情がユニークであるほどよい。あるいは、言語化できない感じが強いほどよいのかもしれない。

消費社会において、替えの効かない消費物かのようにみえるから重宝されてるのだろうか、と思った。

🦛🦛🦛

五木寛之の『日記』を読み終わった。本当にただの日記で五木氏の青年期の私的な日記、連載していたエッセイを抜粋した作品である。私は五木氏の小説を読むような世代ではなく、ただ他人の日記が好きなので買って読んだ。

中学生の頃の五木氏は年相応のひねくれた子供、という印象。高校生になると多少はテキストが書けるようになり、大学生ですでに作家の片鱗が見えていた。直木賞を取る頃にはなぜか文豪風、昭和初期の文体になっていたが、還暦には自然でしまりのあるテキストを書くようになっていた。このように、文章は年功であることがわかる。

 

今日から読書を規則的にやることにする。なほ、読んだ本はその感想等を書きぬいておかう。先づ古典に親しむべし。
無駄使ひをせずに、本を集めやう。
p14

14歳1947年。高校受験の頃。受検のためにやきもきしつつ日記を書いていたらしい。とても中学生らしい。

僕はハムレットから何の感動も得る事が出来なかった。
僕はそれ以下らしい。
こんな事ではいけない。恥かしいと思う。大きな事は言つてもまだ一人前ではないらしい。本も読もう。もつといゝ映画も見よう。
p96

17歳。日記ってこういう感じだった。私もこういうことを書いた覚えがある。世間と比較してああせねばこうせねばと言うのだ。

雪ますます降る。庭は屋根より滑り落ちる雪もあり、八十センチほどの雪に埋もれる。近年にない雪の当り年の由。
東北地方では豪雪のため、各所に被害続出のもよう。
p193

34歳1967年。直木賞受賞の直前。

六十歳を過ぎても、相変わらずこういう生活のペースが続いている。仲間たちが次々と転向して、早寝早起き族に変っていくのを横目で眺めながら、独り孤塁を守るのは、どこか一抹の孤立感がないわけではない。しかし、たぶん今後もこういう夜更かし生活が続くのではあるまいか。
そもそも、早寝早起きが人間のまともなリズムだ、などと古典的なことを言っていたところではじまらない。(以下略)
p233

62歳1995年。いいテキストを書ける天の邪鬼が完成している。

10/3(火)ハトに興味ないの?、食べもの大好き文化、モルモットの臭腺

帰り道でのこと。歩道にハトを見つけ、写真を撮ろうとして立ち止まったらOLに二度見された。

なんでよハトに興味ないの?

ハト肥えてきた?

🦎🦎🦎

日本人は食べものが大好きだと思う。よく言われる話でもあるし、インターネットメディアでも食べてみた系の記事が毎日投稿されている。かく言う私の週報にも、日曜日のところに食の話が並んでいる。

あとふるさと納税。私は小銭稼ぎが性に合わなくてやめたのだが、ふるさと納税ポータルサイトは見る。見知らぬ特産品のことを知るのが楽しい。食べものへの興味は尽きない。

🦎🦎🦎

モルモットの爪切りをした。一人が手足を固定してピーマンを食わせ、もう一人が隙をみて爪を切っていく。動物園の飼育員さんは一人で切ってしまうが真似できる気はしない。

やめろーはなせー

さらにお腹のチェック。獣医はモルモットがいるとお腹を揉むので真似してみた。結石や閉塞がないかチェックしているのだと思う。触ってみたところ、もちもちしっとりで問題なかった。

ところが、モルを解放して尻の方を見やると濡れていて毛がないのに気づく。慌てて調べまくり、すわ腫瘍か、手術か、と狼狽したのだが、これは臭腺であることがわかった。

上尾部腺では周囲の被毛が薄くなっているいることもある。

モルモットの臭腺

10/4(水)出社と味噌汁は健康、近況不足のインターネット

健康診断の結果が返ってきた。

びくびくしながら開いたらほぼオールAで一つだけBがあった。ほぼ健康である。Bである項目も閾値と同じくらいの数字なのでそう主張してよいと思う。

一年前に比べて良化した数値も多かった。「はて何もしてないが?」と思ったが出社が強制されるようになったのだった。また、弁当を持参するようになったので、今は昼夜味噌汁である。つまり出社の運動をして味噌汁を食っていれば健康でいられるらしい。

🐟🐟🐟

このごろ妻氏と「インターネットがつまらない」という話をする。

インターネットにあるのは記事と動画と個人の近況。メディアの記事はおもしろいものもあるが、よいライターでも記事によって当たり外れがあるし、そう頻繁におもしろネタを書けるものではない。動画はおもしろコンテンツの量はあるのだが無限に時間を食うので敬遠しがち。

いちばんおいしいのが知人の近況だったのだが、みんなブログを書かなくなり、かといってXにも近況がポストされなくなった。mastodonなどに棲む人もいるのだが、内輪での盛りあがりが多くて追い切れない。純粋に近況を述べてばかりの人は少ない。

Xは治安が悪化し続けており、思ったことをつぶやくと知らない人にマジレスされる世界である。たとえ十年来のフォロワーであっても社会の荒波に揉まれてマジレス太郎に変わっていることがある。油断できない。

 

だから無名控除の効くブログに戻ればよいと思って私はこうしているのだが、なかなかブログを続けられる人は多くない。そもそも近況は光の速さで伝わる必要がないのでブログがぴったりだと思うのだが、人々から、テキストを書く筋肉が失われてしまったようである。ツイート(ポスト)みたいな短文を集めて夜に貼ればそれでいいのにね。

10/5(木)ハーブは庭で育てる、ユビキタス社会が実現されてる

種と空気入れが届いた。

電動式空気入れ、おいしいハーブ、おいしいハーブ

ディルとコリアンダープランターに植えて料理に使う予定だ。西欧風の煮物、プロフ、ビリヤニなどに使えるだろう。ハーブは買ってくると足が早いわりに余りがちだ。生えてるのをちぎって使うのがよい。

 

空気入れは電動で、Type-Cケーブルで充電できる製品。持ち運べるので、駐輪場に行ってから「空気ないじゃん!空気入れ持ってこないと」という面倒さをなくせる。

🫛🫛🫛

私が大学に入学した頃、情報系の教授が「ユビキタス社会が云々」と云うポエムめいたスライドで研究の展望を示していた。あらゆるものに計算機と通信機能がくっついて社会を便利にするのだ、という思想。

無農薬なら安全だわ。この大根にしようかしら。ユビキタスって助かるわ

1 ユビキタスネットワーク社会の姿 : 平成16年版 情報通信白書

ところが、今やそれは当たり前になった。充電式の空気入れもそうだし、スマホ、ロボット掃除機、温度計、炊飯器。何でもHTTPを喋りちょっとした計算機を積んでいる。

たいてい学者(および官僚)が夢想するものは相当時間をかけて実現されるものだが、実際には10年くらいで民生品として普及してしまった。こんなに変化が早い学は情報学くらいだと思う。しかも、ソフトウェア(だけ)ではなくハードウェアのおかげで「ユビキタス社会」が実現されている。ハードウェアもふつうは変化が遅いものだが、電池と半導体の進化は速すぎた。まさに革命的だったのだろう。

10/6(金)食事をしながらインターネット、陰翳礼讃、冬は働くべきではない

我が家では食事をしながらPCでインターネットをしてることが多い。無作法だとは思うが大人だけなのでまあいいか、と考えている。

ところが同僚の子もそうらしい。食べながらYouTubeを観るのだとか。そういえばインターネットがない頃はテレビを観ながら食べると注意されたものだった。それが今はYouTubeなのだ。現代である。そして、子どもたちもYouTubeの魔力から逃れられないのだ。

🫘🫘🫘

この記事がよかった。

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古い建物は薄暗いのがよい。今はどの建物、施設もピカピカでのっぺりしている。

🫘🫘🫘

なんだか同僚たちがイライラしてるような気がした。たぶん季節の変わり目。冷えてきた影響だろう。ズビズビ鼻をすする音がするし、風邪で休む人も出てきた。

もちろん私も例外ではなく、この日は少しせかせかしていたような気がする。季節の変化が急すぎて身体が追いつかない。

そもそも冬はあんまりまじめに働くべきではないのだ。寒くて体調を崩す人が増え、人心は荒れる。冬は働かずに、食べてお布団になるだけがよい。