週報ふりかえり
昨年の12月に週報を始めた。毎週土日に、一週間の出来事や雑感を三千字程度の記事にまとめる試み。それを一年続けてみた。
なんではじめたの?
- 某漫画家が週報で近況共有をしていたものの真似
- 昨年末に一年分の日記を読もうとして多すぎる!無理!と思った
- 日記ではない公開の記事もあれば文章の練習になるかなと思った
という事情があった。
年末のふりかえりはやりやすくなった。週ごとの記録だと、ほどよい粒度で当時の出来事や気持ちを思いだせる。でも、52本の記事を読み返すのもまた大変だった。四半期ごとに読むのがよさそうである。
文章の練習にはなったと思う。最初は二日かけて書いていたが、今は下書き、清書あわせて二時間くらい。シンプルに短く書く意識も芽生えた。テキスト筋のトレーニングとしてよかった。
テキストエディタの変遷
そんな週報だが、テキストエディタには悩んだ。一年かけて
- Appleのメモ帳アプリ
- 音声入力
- Ulyssesに乗り換え
- アウトライナーで下書きをしてUlyssesで清書
- 紙とペンで下書きをしてUlyssesで清書
と、変遷してきた。今は日記をアウトライナーで書き、一週間ぶんの日記を読みながら紙に下書き。最後にUlyssesというテキストエディタで清書にしている。
作業環境の変遷
書きものをする環境も課題だった。机では集中できなくてソファで書いてみたり、カフェに篭ったり。ブレークスルーは「空間には文脈がある」という発見だった。まじめな作業をする場とリラックスする場を分けたらうまく作業ができるようになった。
発見と反省
週報を読みかえしたところ、以下の発見と反省があった。
初夏はアクティブ
5月や6月は新しい料理に挑戦したり、物を買ったりと活動的なのがわかった。8月や12月、1月はだるそうにしているのだが、気候がいいと元気になるらしい。5月の過ごしやすさを考えると納得できると思う。また、同様に10月も精力的だった。これも気候。夏の疲れがあって5月ほどではないけども。
このように、自分の一年の調子を把握できた。新しいことに挑戦するときは初夏がチャンスだ。ゴールデンウィークを費やして初速を出すとよいだろう。
ゴールを意識して書く
何が言いたいのかわからないテキストがちらほらあった。省略が多かったり、適切な段落分けがされていなかったり。何を伝えたいのか意識をして書くのが大事だとわかった。ゴールがないとすぐに筋は混乱してしまう。
愚痴をやるならおもしろく
愚痴のテキストもあった。共感を求めるならともかく、頭の整理に書いていただけなので公開すべきではなかった。愚痴をやるならおもしろくすべきだと思う。
2022年ふりかえり
ここからは週報を使って一年のふりかえりをする。
週報によく出てきた話題を
- 時事
- プログラミング
- 料理
- 読書
- 哲学・人生の考えごと
にジャンル分けする。あまり社会には関心がないほうなのだが、大きな事件が起きると影響を受けるようだった。
時事
年初はウクライナ戦争が話題だった。1月下旬からきな臭くなり、2月にはついに勃発。生きているうちに戦争らしい戦争が起きてしまった、という衝撃を受け、なぜロシアはこんな判断をしてしまったのか、西側諸国との違いはなんなのか、と考えていた。
3月には電気が足りなくなった。きっかけは関東の地震。夜に都内で電気が止まった。停電したその瞬間に友人と通話しており、会話が途絶えたのを覚えている。その後も発電機が足りない騒動が起きた。夏や冬に電気が足りなくなるかも、と不安を覚え太陽光パネルと巨大蓄電池を買って災害の備えとした。
4月はヤクルト1000がよく売れていた。私も睡眠には関心があり、コンビニで見つけては買って帰る生活をしていた。今も気になっていて、できれば入手したいのだが最寄りの店では見かけなくなってしまった。レディと契約するといいのは知っているが、そこまででもないのが悩ましいところ。
今年は同人イベントも復活した。妻氏のサークルが数年ぶりに関西コミティアに参加し、夏コミでも頒布をした。コミケは台風が来ていた覚えがある。シャッター近くで風が強かった。外で並んでいる人たちが雨に降られたり。
9月末にはSplatoon3が発売された。ヒーローモードが難しすぎる、と週報に書かれている。その後、イカはサーモンランばかりやっている。
10月にはお絵描きAIが登場して騒動になっていた。私は生成する側で楽しんでいた。そのためにGPUを買ったりもした。ついこの間までテキスト生成AIも話題に。きっと来年もAIにふりまわされることだろう。
プログラミング
仕事でコーディング・レビューをしていて気づいたことや、アウトライナーを自作して思ったことが書かれていた。
「コミットが新しい順に読むとレビューしやすい(ことがある)」と「入出力をロジックから遠ざける」が仕事での発見。
アウトライナーを作っていた頃、以下の記事を書いていた。
料理
もっとも量が多かった話題。やっぱり料理が好きらしい。元気な時期にはいつもと違う料理をしていた。
など。ほとんど一時のブームで終わってしまったのだが、ザワークラウトは今も続けている。妻氏が好んでおり、食べているとお腹の調子がよくなるらしい。
調理技術・知識も身につけていた。
特に「蒸し茹で」が大事なスキルになった。これは土井善晴の『一汁一菜でよいと至るまで』という自伝に書かれていた調理方法。鍋に少量の水と野菜を入れて火にかけると、ふつうに茹でるよりもすばやく火が入る、という技術だ。一汁一菜弁当で用いている。朝は時間がないので。
読書
読書も大事な趣味である。今年もよい本をたくさん読めた。
積んでる本からてきとうに読んでいるので、今年発売でない本も混じっている。基本的には哲学・思想の本が多く万人に勧めるものではないが、「みんなのユニバーサル文章術」「現代思想入門」はわかりやすいのでおすすめである。
哲学・人生の考えごと
人生とか生活、人間について考えたのが以下の記事。
今年は「偶然性」がテーマだった。いかにして偶然的で所与な自分を受け容れ向きあうか。判断しきれないところを運に委ねるか。などなど考えていた。おおよそ結論は出ていて、自分の性質は事実であり内省によって分析するしかない、決めきれないことはコインに決めてもらったらよい、というものである。
結び
以上が今年のふりかえり・まとめである。
週報はやってよかった。自分の備忘録が主目的だが、インターネットにコンテンツをおすそ分けすることも意識している。
来年も続けるつもりである。よいお年を。
おまけ
お気に入り記事集