しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2024/03/03 フォークを持って歩くと変な気分になる

2/24(土)

午後から眼鏡屋へ。完成した新・眼鏡を受けとった。
かけてみると遠くが見えない。なるほどこれが近視の世界。私は本来眼鏡が必要ない視力なのだが、PC作業を楽にするためにあえて遠視設定の眼鏡を作ったのである。

そのままかけて街へ出る。わざわざ目のスペックを落とすために眼鏡をかける人はなかなかいるまい。ふだん見えるものがぼやけて変な感じがする。「ぼーっとできて便利だな」と思った。

 

次に紅茶専門店*1へ行き蓋碗(がいわん)と中国茶、紅茶を買ってきた。蓋碗とは茶器である。蓋が茶こしになる。

ルピシア「蓋碗(がいわん)」を使ってみよう - YouTube

なかなかおもしろい店で、茶についての蘊蓄を語りながら煎れ方を教えてくれた。茶の品質もサービスも良い。気に入ったので足繁く通うことにした。

蓋で茶葉を受けながらカップに注ぐ

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お湯は沸かしたてでなければならない

紅茶屋店主がくれた煎れ方指南書を読むと「給湯ポットのお湯は死んでるから使うな」と書かれている。えっそうなの。
茶というものは湯のなかの酸素が大事で、沸かしたてのものでないと味が落ちるらしい。知らんかった。
たしかに沸かしてすぐ煎れると味が違う。びっくり。

スープ料理も「スープは水のうまさを超えることはない」というしワインも日本酒も水が大事だ。お茶も然り。おそらくコーヒーも。
水ってなんなんだろう。

📽📽📽

前世の記憶

www.shopping-charm.jp

モルモット、うさぎなどの小動物向けのおやつにパリパリサラダというものがあって、やたらとモル様の食いつきが良い。
「そんなにおいしいものなのかな?」と思って食べてみる。

人参などの野菜が原料で人間が食べても安心

にっが。
青臭くて苦くて青汁みたい(飲んだことない)。

 

妻氏は「この味記憶がある……」と言いだした。前世の記憶にちがいない。

2/25(日)

昨日の発見によりお茶がおいしくて飲みまくり。体調が悪いのもあって引きこもって喫茶読書(自宅)としゃれこんでいた。

 

夜に妻氏と「人生暇すぎ問題」について議論していたところ「技術を磨き続けていたら退屈しない」ということがわかってきた。私の場合はたくさん読んでたくさん書いていればよい。お絵かきでも同様。手を動かすのが大事である。

🍥🍥🍥

『みみずくは黄昏に飛びたつ』を読んだ

非常におもしろくて500ページ近くあるのに6日で読み終わってしまった。おすすめ。
私の性格が少し村上春樹に似ているのがおもしろかった。「スン」としていて好き勝手にやるところ、人と比べたがらないところに共感できる。
先輩として見習っていきたい。

二階がプライベート、一階が公的、地下一階が「自意識うじゃうじゃ」、地下二階が???

この本でいちばん大事なのは「地下二階」へ行くくだり。「地下二階」とは人間の深層意識とか無意識とかそういうところにある「何か」のことで、これを現実世界に持ち帰って小説やら何やらで表現するのが芸術一般の使命である。

 

他にも文章の技術的な話とかおもしろい話がたくさんあった。

というのは、僕もかなりたくさん本を読んできたけれど、本当にいい物語って少ないんです、意外に。これだけいっぱい本が出てるけれども、まあ、人によって自分の心を打つ話って、それぞれ違ってくるわけであって、一人の人間が一生のうちに巡りあえる本当に素晴らしい物語というのは、心の核心にまで飛び込んでくる小説というのは、それほど数多くないような気がする。
p.124

 

——そのとき、現実の牡蠣フライを超えたい、みたいな気持ちはありますか。
村上 そうだね。テレビでおいしそうにジュージュー揚げている画面が映るじゃない。そんなんじゃなくて、とにかく字面を見ているだけで、牡蠣フライが無性に食べたくなってくるような文章を書きたい。
——牡蠣フライ超えの意思がある。
村上 うん、現実の牡蠣フライより、もっと読者をそそりたい。
p.405

2/26(月)

朝、安寧のおふとんは泥の沼に。ほうほうのていで這いだし月曜日の朝支度をした。寝つきも悪く、3時ごろに妻氏も私も起きていた気配があったのを覚えている。
原因はカフェイン。お茶がおいしくて調子にのって紅茶を煎れてたら寝られなくなっちゃったのだ。
二日連続でひどいことになってるので、今日こそは青茶(烏龍茶のこと)などで我慢する。するぞ。

🌙🌙🌙

新眼鏡は遠視鏡なので遠くが見えない。
わかっていたが、まさか会議室のプロジェクターの文字が見えなくなるとは思わなかった。文字を読むために眼鏡を外して裸眼で見る。老眼の人みたいだが、遠くをみるためにやっていて逆である。

 

同僚と雑談してると眼鏡のことを聞かれた。
「裸眼のほうがよく見えるのだが、あえて近くしか見えないようにするメガネを作ったのだ」と言うと「なにいってんだこいつ」みたいな目で見られる。

「PCを24時間見ててても目が疲れにくくなるんですよ」
「それはわかる」
「近くに焦点を合わせることで、ピントの合う視空間を圧縮してね」
「???」

結局わかってもらえなかった気がする。便利なんですよ?

2/27(火)

ふぁぼは押すだけなら無料です

たまに「私ってどうせ結婚できないし」みたいなテキストを見かけることがあるのだが、あれってどう答えたらいいのだろう。「そうじゃないわよあなたは素敵よ!」みたいなレスをするのが世間的な正解だとは思うのだが、そこから展開が二つありえる。

「ありがとう」で終わるケースと「いやでも私はダメなの」ケース。
困るのが「いやでも私はダメなの」のほう。何を言っても「いやでも私は……」が返ってくる無限ループに陥って相手をしていると消耗してしまう。繰りかえしているとまわりも学習し「私って……」の時点でスルーするようになる。こうして「いやでも私は……」と返しちゃう人はますます孤独になる。
かといって「ありがとう」で済ませるのもまあ搾取だ。同情の押し売りみたいなことになっている。

 

私は大変な天邪鬼であるようで「構ってくれ」「褒めて」オーラを感じると防御陣営を作りはじめる。
かわいげのある「構って〜」だったら「ふぁぼは押すだけなら無料です」と言いながらポチッとやるのだが、人によってかわいげはあったりなかったりする。なので、基本的には「私は自由です!」と思いながら天邪鬼をやる。

🚔🚔🚔

モルジャンプとピーマンの謎

夕方のモルモットお世話でししとうをあげる。
「当たり」だったらどうしよう。一応毒見をしてから与えた。

案の定*2食いつきが良くて、なぜだろう?と考えたらモルモットの故郷の味なのだとわかった。ピーマンや唐辛子族は南米原産である。ピーマン自体は北米で唐辛子から分化したそうだが、南米には辛くない唐辛子もあったろうから食べていたのではないか。

いやでも、モルモットジャンプをしてもピーマンには届かないのでは?
謎は深まる。嘘かもしれない。カスの嘘として登録しよう。

youtu.be

2/28(水)

フォークを持って歩くと変な気分になる

通勤荷物これだけ

通勤荷物の軽量化を進めていったら手荷物がサーモスのスープジャーとフォークだけになった。この二つを駐輪場まで持っていって自転車のハンドルバッグに入れる。
スープジャーには味噌汁を入れるのだがフォークで食べる。先週まではちゃんと箸だったが、自転車に載せるとカチャカチャ鳴ってうるさいので解雇した。
スープジャーはいいのだが、フォークを持って歩いていると変なことをしている気分になる。そわそわする。スプーンでもナイフでもダメそう。

原付くらいのスピード制限です

🐭🐭🐭

電気ケトルを買った。デロンギのやつ。
沸かしたてのお湯がうまいことに気づいてからコンロで沸かしてお茶を煎れていたのだが、やっぱりめんどくさい。それに危ない。妻氏の着る毛布が火に近づいたことがあった。湯沸かしくらいなら電気で済むので、電気でやるのがよろしい。

 

ケトルを選ぶときに思ったのが「プラスチックの見た目の悪さ」だ。
どうやってもプラスチック製品は安っぽいというか、ある種のダサさがある。金属や硝子、磁器の光沢には勝てない。
唯一の例外があるとしたらスケルトンなプラスチック。ゲームボーイのスケルトンのやつ良かったのだが、復活しないものか。
なんであれ流行ってたんだろう。たしか初代iMacもスケスケだったような。95年くらいの世界的潮流だったのかしらね。

2/29(木)

さいきん白髪が出てきているのだが、なぜか左側だけから出てくる。
一説によると白髪はよく使う脳から生えるらしいので、私は左脳ばかり使っているということである。たしかに言語野太郎なので整合的だ。
となると、最終的には左が真っ白になるのかもしれない。
ブラックジャックか?(逆です)

🔅🔅🔅

自家醸造はプロに勝てない

「万が一、日本で自家醸造が解禁されたら何か醸してやろう」とそのときを待っていたのだが*3、さいきんやる気がない。たぶん本当に解禁されてもビールを一度作って終わりにすると思う。

なぜならワインも日本酒もおいしく作るには難易度が高いから。ワインにはワイン用のブドウがあって一般人は手に入れられないし、日本酒はそもそも仕込みの手順がむずかしい。どぶろくなら簡単かもしれないが、あれおいしいの? つまり、おいしくつくるには技術的な積み上げが必要なのである。プロには勝てない。

これは勝手な印象なのだが、ビールなら素人でもわりあい簡単にできそうである。なぜならビールは工業的な酒だから。麦を糖化させるし、味つけはホップ。煮沸してから醸すので再現しやすいのだと思う。

反面、味が単調になりやすい。だから私は好んで飲まなくなった。炭酸も苦手だし。
そういうわけで、好んで飲まないので仮に解禁されても作り続けないと思う。

3/1(金)

ダビデ像の尻

このごろ京都はどこにいってもフランス人がいる。なんでフランス人だとわかるかというと、フランス語が特徴的な音をしているから。妻氏がフレンチポップを聞くのもあって判別ができる。

この日、ラーメン屋に行くとフランス人男性二人組が券売機と格闘していた。英語メニューはあるのだが、何かわからないことがあるようで店員に質問をしている。
特に焦ってもいなかったのでぼーっと待っていたらフランス人男性たちの尻がやけにもっちりしてるのに気づいた。

そういえば欧州の人は尻がでかいのだった。
ダビデ像のことを思いだしながら、二人の背中を見て待った。

🎾🎾🎾

しいたけ占いのしいたけが「山羊座は三月ヤバいけどがんばって」みたいなことを言ってくる。

「この人はこんなに素晴らしいセンスを持っているのに、人生に対してつい、守りと慎重さを重視しがちになっちゃうから、この人には年に何回か限界を超えさせて、自信をつけてもらおう」と、変な運命をぶっこんでくるのです。
ですから、この時期の山羊座は運命からありがたくも、迷惑な「限界越え案件」をぶっこまれそうな勢いなので、「やってやるよ!」と言って「高速脳みそ回転モード」で乗り切っていってくださいね。

なんの偶然か今月は本当にヤバいのである。巨大な締切りが控えている。
というかすでに限界を迎えていて、鍼では「ストレスで心・腎・肝・脾がダメになってますねえ」と言われる始末。

でもストレスって私にはよくわからないのだ。「ストレスが溜まっている感覚」というのはなくて、ただ「頭が回らないな〜」という事実しか感知できない。いろいろ感覚が足りてないのでその一つなのかも?その結果、いろいろ溜めこんでそのうちダウンする。

そうはいっても締切りは来ちゃうので、身を守りながらやっていくしかない。まさに試練である。

shiitakeofficial.com

*1:ルピシアではない

*2:モルモットはピーマンが大好きである

*3:法改正ではなく政令改正でいけるという話がある