しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

作品と爪痕

老人と海』を読んでいて「すぐれた文学作品は読者に爪痕を残すのだな」と思った。これまで読んできた印象に残った物語、作品、音楽はどれも私に「引っ掻き傷」をつけていっている。いい意味でもわるい意味でも傷が残る。だが、爪痕を残すことが一概にいいとは言えない。それが多くの人の心のすり傷になるならば尚更。