しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

週報 2023/05/21 ぼーっとしてると営業の餌食になる、ゼルダの伝説から学ぶ仕事術?

5/13(土)粉がうまければどうにでもなる

忙しくてぷりぷり怒っていた妻氏を宥めるべく伊勢うどんを作った。伊勢うどんとは妙に太くてもちもちのうどんである。詳しくは玉置さんの記事を読んで欲しい。

suumo.jp

これがたまにスーパーや百貨店で売られていて先日手に入れることができた。専用のタレもついたセットなので自宅でちゃんとした伊勢うどんを食べられる。伊勢うどんのタレにはたまり醤油といろいろな出汁が入っていて、これまたご家庭で再現するのが難しいのだ。地元の人もタレはスーパーで買っている。

こうして作った伊勢うどんは確かにおいしかったのだが、伊勢うどんそのものが美味しいというよりも高い小麦粉を使っているからおいしいという側面があるように思えた。というのも伊勢うどんの小麦粉は三重県産である。スーパーで買う茹でられて袋に入っているうどんはどうも粉がおいしくない。粉がおいしければどうにでもなってしまうのがパンや麺である。週末に自分で麺を打とうかなと思った。

5/14(日)

この日は家に籠もって原稿をしていた。このごろ関西コミティアで出す新刊を仕上げていて我が家は臨戦態勢。昼に旧居でリサイクル業者を呼んだくらいで、あとはアシスタント作業をしていた。

 

旧居はゴミ箱になっていた。捨てる予定の家具やゴミが残っていたのだが、忙しくて退去の一週間前まで放置されてた。リサイクル業者というかゴミ回収業者はそれなりに高くつくのだが、ちまちま京都市粗大ゴミを出していくよりはマシ。路上にたくさんゴミを置いとくわけにもいかないし。

5/15(月)鎖骨ビーム

新たな姿勢のコツ。鎖骨からビームを撃つイメージ。鎖骨横一列にLEDがついていて、前から見たらそれが水平になってるといい姿勢。猫背になるとLEDの光が歪むので減点。胸を張ってビームを撃つこと。これができると肩こりしにくくなる。

5/16(火)

タイガー魔法瓶から修理されたポットが帰ってきた。ピカピカになっていて故障箇所も治っている。モデルチェンジしたとかで蓋部品も交換されている。サービスがよくて満足した。あと十年使うぞ。

5/17(水)

関西コミティアの原稿を終わらせた。わーいわーい。今回は引っ越しとかぶってめちゃくちゃになったのだけど、ティアズマガジン関西の末尾の漫画も描いていたので新刊を落とすわけにはいかなかった。覚悟を決めてキリキリ働いて脱稿した。なのに、これまででいちばんまともな進行だった。極道入稿もせずに平日の21時に作業を終わらせている。なんで?

めでたいのでゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダムを購入した。妻氏が。私も妻氏もアクションゲームは苦手なのだが、ゼルダの伝説はやる。トロくてすぐ敵にやられるので、弓矢でちくちく攻撃する作戦でいく。

5/18(木)

近所に住むKMC部員のid:tyageさんにバジルの種をもらった。路上で待ち合わせて物々交換(めんだこキラシール)をしてシュッと解散。薬物取引が連想されて悪いことをしている気分になった。

バジルはモルモットの餌になる予定。

5/19(金)ぼーっとしてると営業の餌食になる

定時後、ヨドバシカメラで洗濯機を買った。学生時代から使っているのが小さくて不便だったので。単身用には限界がある。

発送伝票の事務作業を待っているとなぜかウォーターサーバーの営業が始まる。私はやばい営業だとわかっていたのだが、対応していた妻氏がぼーっとしていて「ウォーターサーバーってご存知ですか?」に「いいえ」を返してしまった!こうして二十分におよぶ営業説明を聞くはめになった。もちろん不要。というかポットを修理したばかりじゃ。妙に押しが強くて困った。そりゃあウォーターサーバーで月に何千円もとれたら儲かるだろうなあ。

ヨドバシカメラはだいたい信用しているのだが、階によって雰囲気が違う。白物家電売り場の店員は陽の者が多いようだった。つまり私や妻氏と相性が悪い。私は営業を受けたらぶっきらぼうに「不要です」と言えるのだが妻氏はぼーっとしているうちに巻きこまれてしまう。翌日も携帯電話売り場のスタッフに捕まったとか。

その他

  • 妻氏が甘味を求めてファミマへ。しかしセブンイレブンにあるプチシュー的なものがなかった。卵ボーロで妥協してもらう。
  • 妻氏がロゼレムを得て元気になっている。寝つきがよくなるとすべてが解決するらしい。ロゼレムは副作用が少なくてよさそう。
  • 高畑勲の本を読んだが微妙、賢い人だが世代的な限界を感じた。
  • くつろぎスペースと称して畳マットを敷いてたら昼寝スペースになった。
  • スエードの革靴をメインにしているのだが、雨につよくて便利。濡れても染みにくいし体温ですぐに乾く。
  • 新人さんプログラマが優秀になっていってるのに感心する一方で、繊細な人が増えているような印象がある。全社会的に言葉尻に敏感になってるからだろうか。
  • Wikipediaによると明治時代の偉人は50歳くらいで死にまくる。腸チフスとかインフルエンザとか暗殺。世代交代が早くてよい反面、若い人は経験がないまま博打をすることになる。

ゼルダの伝説から学ぶ仕事術?

ゼルダチュートリアルが教育的で感心する。よくできた問題集や計算ドリルみたいで、最初に練習、次に応用、と少しずつ難易度を上げていって、ひょいとユーザーの技量をあげてしまう。こんなすばらしい教育コンテンツが仕事でもあったらいいのになあ、と思った。

近年知人たちの間で話題になるのが「自律して働ける人 vs 指示がないと働けない人」の問題。何十年も前からある定番の問題だ。前者を増やしたいのだが、教育によって後者からジョブチェンジさせるのが難しい。もちろん「勝手に行動したら怒られる」職場だと自律は排斥されるので心理的安全性とやらは必要。これはあるものとする。自由な雰囲気があっても、自律性を持った人、持っていない人の差が出てくるから不思議なのだ。

自律的に仕事をやるのに大事なのは「どこへ行きたいか」「いまどこにいるのか」の認識だと思う。目的と現状の把握。業務でよくあるのが現状把握だけできていて目的地を見失うパターン。ゼルダのBotW, TotKであれば目の前の出来事に目を奪われ、いつの間にか知らないところへ行ってしまう人。逆に現状把握のほうが大事なのが祠(謎解きダンジョン)で、こちらは謎解きギミックがどうなっているか、自分に何の能力があるか、の把握をしていると素早く解けるようになっている。

「どこへ行きたいか」「いまどこにいるのか」のどちらを欠いても人は迷子になる。迷ったときにすべきなのは高いところへ登ること。BotW, TotKともに小高い丘、山、塔があり、プレイしていたら自然と高いところへ誘導される。高いところからあたりを見渡し、観察をしたら自然と迷子が解消される。

厄介なのは「どこへ行きたいか」が不明瞭なケースだろうか。上司とか客からの要望が曖昧な場合、自分で問答をしかけにいって目的をはっきりさせなければ無駄な作業をさせられてしまう。あるいは問題が解けないかもしれない。自律性にもレベルがあるとは思うが、自分の仕事の外の目的を厳密にさせるのが最上位の能力だと思われる。

「いまどこにいるのか」が疎かになりやすいのがプログラミングとかライティング。プログラミングの初学者は自分の書いたコードがエラーを吐くと狼狽して、エラーメッセージが何を言っているのかわからなくなってしまう。ここで現状把握に失敗する。ライティング、文章を書くときも「いまなにを書いているのか」がわからなくなることがよくある。自分のリズムで文章を書くには連想を使うしかないが、連想は半ば無意識に行われるので気がついたら変なところに行っていることがある。抑止するためには寝かせたり、じっくり眺めて観察するしかない。

このようにいろいろ論じてみたところ、やはりゲームで仕事の出来不出来は観られるのがわかる。factorioでプログラミングの技量をはかる会社もあることだし、ゲームは単純化された仕事な側面があるのだろうなあ。