1/13(土)
朝食に卵とそうめんを炒めただけのものを食べる。けっこううまい。イタリアの貧乏パスタを意識したオシャレな朝食だ。原宿で流行るに違いない。なお腹持ちは悪い。
お昼に外に出てみると風が強くてすごく寒い。散歩のついでにごはんも食べようと思ったのに少し歩いただけで身体は芯から冷える。しかも50mほど歩いたところで雪みたいな雨まで降ってきた。
こりゃたまらん、と家に戻り袋ラーメンを食べた。これで冷蔵庫の肉はなくなった。夜どうしよう。
出鼻がボキボキに折られてしまったので昼寝をした。夢にいけずな京都人が出てきていじわるをされたような気がする。「ただの嫌がらせだ!」と気づいた途端に無視をしたら場面が変わった。
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このごろXには魑魅魍魎、AI生成されたアイコンのスパムアカウントが跋扈している。中身もAIだ。妖怪といっても差し支えないだろう。
リプライ欄やフォロワー欄では見たことがあったのだが、ツイートをお気に入りしてくるスパムも出てきた。それもなぜか「ぽぽぽ」という意味のない文字列に対して。どういうアルゴリズムで動いているのか気になって仕方がない。
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『独裁者の料理人』という本を読みはじめた。なかなかおもしろい。タイトルからわかるとおりそもそもお題がよい。出てくるのはフセインの料理人、カストロの料理人、ポルポトの料理人など。残念ながらスターリンの料理人は出てこない。もういないのではないか。
イラクのそのへんの人が「フセインの時代はよかった」みたいな雑談をするシーンがあった。なぜならイラクみたいな国は強権じゃないと統治できないから、らしい。イラク、というかアラブ諸国では部族の力が強い。部族が政治の単位なのに、それを無理やり国家という仕組みで統率するには強権が必要、という事情だ。
部族社会に逆戻りするアラブ世界|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
1/14(日)
週報を公開し読書。妻氏が起きてきたら食糧品の買い出しに出かけた。ついでに鳩スポットで鳩を眺める。寒そうだった。
スーパーの雑貨コーナーでガラスの瓶を買った。
これに塩を入れておいていつでもつまんでふれるようにしておくのだ。魚、肉の下味をつけるとき、炒めものやスープの塩を調整するときに使う。
家に帰ったら惣菜ヒレカツとパンを食べ読書と昼寝。起きたらザワークラウトを仕込んだ。
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DiDiのカレーを再現すべくポークビンダルーを作ってみる。レシピはイナダ氏のもの。氏のカレーレシピ本を買ってきた。
手順は酢とスパイスによるマリネ → 玉ねぎ、トマト、ニンニクを加えて1時間煮込み。作り始めてから1時間煮こむことを知ってびっくりした。仕様書はちゃんと読んだほうがいい。
長時間煮込むと野菜はグズグズになる。これを木べらで潰したら完成。仕様書にはミキサーと書かれていたが無視した。木べらでもいける。
DiDiのカレーかというと???な仕上がりだったが、どこか近い雰囲気はあった。肉をスパイスと酢でマリネしただけなのに不思議な風味のカレーができる。料理は魔法なのか?
ヨーグルトマリネといい、酢マリネといい、香辛料と酸で肉をつけこむとおもしろいことが起きるらしい。いろいろ実験してみよう。
1/15(月)
小雨の日。寒い日。大寒が近づいており京都は極寒である。朝は8℃あったのに午後は5℃。どんよりしていて風が吹き、通勤がつらい日だった。
ヨボヨボ出社し会議とレビューを倒して終わった。満身創痍。
夜はいつもの一汁一菜を食べて『独裁者の料理人』を読んだ。
🌊🌊🌊
フランス料理の泡は大豆
さいきん味噌汁に大豆を入れている。一晩水につけ、よく煮てから食べる。
大豆を煮るときは吹きこぼれに注意せねばならない。妙にぶくぶくしやすくて泡っぽいやつなのだ。
「これってフランス料理の泡では?」
正解。あの泡は野菜ジュースや出汁に大豆のレシチンを溶かしたものだったらしい。
入れすぎると大豆味になるとのこと。
1/16(火)
在宅勤務の日。会議まみれになった。
お昼はパスタ。成城石井で買って常温放置しておいたチーズを開封。削ろうとしたらなんだかチーズの色が変わっているのに気づく。水のような油脂のようなものが出ていてべちょべちょしている。
すわカビかボツリヌスかと思ったが問題はなさそう。匂いも味もチーズだった。
よくわからないが、味はふつう。おいしくパスタになった。
たぶん密閉容器内で発酵したか、重力で油脂が出てきたのだと思う。
よくパッケージを読むと冷蔵保存とかかれていた。発酵食品=常温でいけると勘違いしたのである。まあおいしいからいいや。
🪁🪁🪁
午後に本業をサボって、Slack botをいじっていたら止まらなくなった。timesチャンネルを便利にするやつ。なんでサボって別の実装をするのはこんなにも楽しいのか。
しばらくして正気に戻り、ちゃんと成果を出した。その後またbotをいじって機能を完成させた。だいたい完成したら飽きて触らなくなるからもう大丈夫。
夜はダンス。社交ダンスっぽくなってきたと褒められる。早く燕尾服を着せたいとも言われた。おもしろいからやってるのだけど、人前に出たいかというと微妙。
🪁🪁🪁
脳裏のコマンドを増やさないこと
『独裁者の料理人』のウガンダの章を読み終わる。ウガンダと言えば恵まれない云々という失礼な慣用句*1があるが、なぜウガンダがそうなったのかを知った。
ウガンダのイディ・アミンは軍人で元ボクサー。政治家のミルトン・オボテと一緒にクーデターをしたあとミルトン・オボテが不在のさいにクーデターを敢行して政権を得た。恐怖政治を敷きポル・ポトなみに殺している。
実は独裁者は弱い。イディ・アミンは毒殺を恐れるあまり、息子が食べすぎで腹を痛めたとき半狂乱になって側近を殺そうとした。殺人で権力を確立したものは、殺人で同じことをされると考えるのだ。
星一徹流の昭和タコ殴り教育を受けてきた僕は「なぐる」という選択肢は持ってしまっています。もちろん殴るわけじゃない、絶対に殴らない。でもめちゃくちゃキレた時に「なぐる」が脳裏によぎってしまうんです。「なぐる」コマンドが表示されるんです。
NTRの快楽に変換して乗り越えよう《春とヒコーキ「VIP ROOM HARUHIKO ~秘め問い~」第二十回》 | ワラパー | 芸人が集まるWEBメディア
この記事の考え方が参考になる。独裁者には「殺す」という選択肢が脳裏に浮かび、他人も同じ選択肢を持っていると見做す。
「殴る」「盗む」や「脅す」でも同様。染みついた行為は自分のなかの他者を凶暴にしてゆく。他者が凶暴になると精神は不安定になる。何もかもが恐ろしくなるだろう。
回避するには「悪い」ものから距離をとるしかない。凶暴な他者から逃げること、「悪い」行為をしないこと。
1/17(水)
出社し早めに業務を終わらせる。今日は関西コミティア新刊の締切りの日。
印刷所のプランとしてはさらに後ろの締切りもあるのだが、怖くて使ったことはない。
今回は過去一まともな進行で、日付をまたがずに原稿が完成した。表紙も連休中に終わらせていたし、追加の漫画も昨日には完成していた。今日はおまけページを作って終わり。めでたしめでたし。
と、書いているが私がやったことと言えばネタ出しとレビューと調理くらいのものである。さいきんはトーン作業をしていない。妻氏が私に指示をするコストのほうが高くつくので。でも、我が家としては一大イベントなので締切り前はバタバタピリピリするのである。
🌱🌱🌱
と、同時に誕生日でもあった。idに誕生日が入っているタイプのアカウントです。
ケーキを買ってきて食べる。
フレジェにした。フレジェのことをふつうの苺ショートだと思っていたのだが、実は違うらしい。なんで苺ショートではなくフレジェという名前なんだろう?くらいに思っていたが、ぜんぜん違う。白いところが全部バタークリームなのだ。日本の典型的なケーキ、特に家庭で作るものはバタークリームではなく生クリームを使うと思う。バタークリームは濃厚でうまいがカロリーはやばい。
1/18(木)
キラキラした体調で絶好調かと思っていたのだが、うおおと仕事をしていくうちにやる気が抜けていった。冷蔵庫でしなびたニンジンみたいな状態。なんでかなと思ったら雨だった。雨の日は身体に水が溜まって体調が悪くなりやすいのだ。
お灸をしてgotことなき。じょばじょばになった。
🌑🌑🌑
人の話を聞いてないのがデフォルト
業務の勤怠システムが変わって職場が混乱している。
ちゃんと説明会が開かれて使い方解説はされたのだが、実際に使ってみるとダメだった。
混乱しまくってる同僚たちをみて「人々はけっこう人の話を聞いていないのだな」と思った。私も混乱したので外部に立っているわけではないのだが「それ説明されてたよね」みたいな話が入ってない人がいる。
何が言いたいかというと「体験してないことを言葉で聞いてもあまり入っていかない」ということ。その原則が一般的であることがわかって安心した。
🌑🌑🌑
デコルテに光を!
という姿勢のコツがあるらしい。ダンスの先生に教えてもらった。
デコルテとは胸の鎖骨まわりの部位のこと。ここが光るくらいちゃんと胸を張ると自然とよい姿勢になる。一言で姿勢の本質を指示できるよいコツだ。9文字しかなくてリズムもよくて言いやすい。
皆さんもデコルテに光を集めてください。デコルテに太陽光パネルがあると思って。
1/19(金)
在宅勤務。もうだめ時に起きて妻氏の弁当作りをサポート。そののち業務に励んだ。巨大なPull Requestのレビューに苦悩する。
お昼にお腹が減ってなくて調理を後回しにしていたら会議が始まってしまった。飢えたまま参加し、終わってからパスタを作ってたらチームの同僚からのHELPが飛んでくる。
1時間後、おいしくなくなったパスタを完成させて食べた。
🥥🥥🥥
接続詞がなくても文章は書ける。「しかし」や「だから」をフィラー的に、リズムを整えるために挿入してしまうものだがなくても意味は取れる。文脈があるから。
接続詞は決め台詞だ。ふだんは使わなくて、よっぽど大事なところでだけ使う。必殺技みたいなものなのでしょうもないところに入っていたら気づき次第除去する。除去すると文章のリズムが悪くなることがあるが、そういうときは話題が変わっていることが多い。話題が違うなら改行を入れたらよい。
改行はすごいやつで、入れるだけで話を飛ばせる。話題を強制的に変えるのにも使えるし、論理的な飛躍を隠すのにも使える。もちろん達人にはバレるが、多くの人はだませると思う。接続詞ではなく改行で話題を展開すること。これが文章で大事なことだ。
もちろん実践は難しい。この文章に接続詞がいくつ残っているかなんて考えたくもないし数えてもいない。
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『独裁者の料理人』を読み終わった
独裁者がどんな人生を歩んだのか、何を食べていたのか、を料理人へのインタビューから浮き彫りにする本。どの独裁者も人間である。好きな食べものがあり、腹が減ると機嫌が悪くなる。独裁者の料理人に指名されてしまったものが生き残るにはうまい料理を作るしかない。下手をすると毒を入れたとして殺される。あるものは天才的な料理の腕前で生き残り、またあるものは独裁者の母の味を盗むことで生き残った。どの独裁者にも共通するのは「他人を恐れる」ということ。殺人によって権力を奪取したものは同じように権力を奪われることを恐れるのだ。